弘安の役とは? わかりやすく解説

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こうあん‐の‐えき【弘安の役】

読み方:こうあんのえき

弘安4年(1281)、蒙古軍文永の役続き再度博多来襲した戦役14大軍迫ったが、日本軍応戦暴風のために壊滅。→文永の役


弘安の役

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 03:27 UTC 版)

金方慶」の記事における「弘安の役」の解説

1281年の弘安の役でも高麗軍司令官として、兵1万率いて参戦する5月3日合浦出港した日本遠征軍の先発隊(東路軍)は、21日対馬壱岐相次いで襲撃し野山逃げ隠れ島民掃討する6月6日、元軍は博多湾侵入し志賀島上陸日本兵300人ほど討ち取って気勢上げるが、豊後関東隊の返り討ち遭い戦線崩壊して海上後退する原文:翼日復戦敗績)。この戦いで洪茶丘討ち取られる寸前まで追い込まれるが、友軍援護により、間一髪退却成功している。 その後も元軍は、海上散発的な襲撃遭うなどして敗退重ねた原文:累戦不利)。 九州の上陸が叶わない元軍では、船底腐り伝染病流行食料不足する。ここに至り忻都総司令官)・洪茶丘高麗人司令官)らは、「皇帝お言葉によると、我が軍はとっくに南宋軍と合流しているはずだったんだが、我が軍数回戦って南宋軍は来ない状態である。南宋軍は何をしている」と迷ったが、金方慶は「皇帝命令奉り食料を3ヶ月分も携えて来たのだから、後1ヶ月持ち堪えられる南宋軍との合流成されれば、我が軍勝利間違いない。」と主張した7月疫病蔓延により船上3000余り死者出しながらも、元軍は南宋10万との合流果し鷹島沖に集結する。しかし船団は、強固な元寇防塁を盾とする日本側の迎撃松浦党襲撃などにより、九州の上陸を阻まれたまま7月末、折から暴風雨曝され壊滅状態となる。 この状況にあっては徹底抗戦主張してきた金方慶作戦継続断念せざるを得ず無事だった船を選ぶと、残存兵を見捨て合浦へと帰還した破損し漂流する船団残された兵・水夫多くは、武士団討伐を受け討ち取られた。『日本外史』によると、「屍が海を覆い海の上歩いて渡れるほどであった」という。また、鷹島などに置き去りにされた将兵は、伐採した木で船を造り帰還試みるも、竹崎季長幕府御家人による掃討戦全滅する

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弘安の役

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 23:32 UTC 版)

日蓮」の記事における「弘安の役」の解説

蒙古(元)は弘安2年1279年3月南宋を滅ぼすと、旧南宋兵士動員して日本対す再度遠征計画した高麗から出発する元・高麗の東路軍4万人江南から出発する南宋兵士10万人の江南軍分け合流して日本上陸目指すという計画だった。弘安4年5月東路軍高麗合浦(がっぽ)を出発対馬・壱岐上陸して住民殺害した後、6月6日江南軍との合流待たず東路軍だけで博多湾到着し上陸作戦開始した東路軍江南軍は、7月初旬平戸島付近でようやく合体したが、閏7月1日大型台風直撃を受け、壊滅的な被害出した元・高麗軍は戦意失い高麗江南退却していった。 弘安の役に際し戦地動員されることになっていた在家門下曾谷教信対し日蓮は「感涙押え難し何れの代にか対面遂げんや。ただ一心に霊山浄土期せらる可きか。たとい身は此の難に値うとも心は仏心に同じ。今生修羅道に交わるとも後生は必ず仏国に居せん」と、教信苦衷汲み取りながら後生成仏間違いない励ましている。 弘安の役は、前回文永の役とともに日蓮による他国侵逼難の予言正しさ証明する機会だったが、一方で承久の乱再来はならず真言僧の祈祷勝利してしまった。 『富城入道殿御返事』では、予想外事態困惑している様子伺える。日蓮門下に対して蒙古襲来について広く語るべきではないと厳しく戒めた再度蒙古襲来とその失敗知った日蓮は、台風もたらした一時的な僥倖浮かれる世間傾向反し蒙古襲来危機今後続いているとの危機意識強く持っていた。

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