各地のフフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 09:56 UTC 版)
西アフリカでは、フフは主にキャッサバ、ヤムイモから作られ、タロイモ、プランテン、トウモロコシ、ガリを混ぜることもある。例えばガーナでは、フフは主に茹でたキャッサバと未熟なプランテンを合わせて作られるが、タロイモやヤムイモが用いられる場合もある。今日では粉末の製品が用意され、湯を混ぜるだけで簡単に作ることができる。 中部アフリカのフフはキャッサバから作られる場合が多いが、セモリナ、米やインスタントのマッシュポテト、ジャガイモデンプンを材料とすることもある。現在、裕福な家庭ではフードプロセッサーを用いてフフを作ることもある。 西アフリカや中部アフリカにおいては、フフはオクラや干し魚、トマト等から作ったスープとともに提供される。ガーナでは、トマトスープ、パームナッツスープ、ピーナッツスープやタロイモの葉のスープ等と一緒に食べられる。スープの具には、生や燻製の肉や魚が使われる。食べる際は指で塊のフフを摘み取り、親指で匙状に成形する。そのままスープを掬い取って食べるのである。ガーナやナイジェリアでは、噛まずに飲み込んで食べられ、フフを噛むことは不作法だとされる。 ブラックアフリカでは、トウモロコシ粉を材料とした似たような主食・ウガリが食べられている。ウガリという名前はケニアやタンザニアで使われ、ザンビアではンシマ(nshima)、マラウイではンシマ(nsima)、ジンバブエではサザ(sadza)、南アフリカ共和国ではパップ(pap)、ウガンダではポショ(posho)、コンゴ民主共和国ではルク(luku)、フフ(fufu)、ンシマ(nshima)、モテケ(moteke)、ブガリ(bugari)等と呼ばれている。 ナイジェリアのフフは白くて粘りけがある。ビー玉大のサイズのフフに窪みを付けて右手に持ち、スープをすくって一緒に食べる。 フフは、チヌア・アチェベの小説『崩れゆく絆』でしばしば描かれている。
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