各地のまいまいず井戸とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 各地のまいまいず井戸の意味・解説 

各地のまいまいず井戸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 10:00 UTC 版)

まいまいず井戸」の記事における「各地のまいまいず井戸」の解説

七曲埼玉県狭山市北入曽1366 常泉寺観音堂境内 昭和24年1949年)、埼玉県指定文化財・史跡。 現在残るまいまいず井戸の中では大型のものであり、すり鉢上部直径18から26 m、底部直径5 m深さ11.5 mほどある。井筒部はほぼ中央にあり、松材組んだ井桁を持つ。 名称の由来すり鉢内壁に当たる部分螺旋状の小径井戸端まで7回曲がってたどりつくようになっていた(「七曲道」)ことによる掘られ時期はっきりしない古代から存在していたもの見られ日本武尊により掘られたという伝説があるほか、平安時代前期武蔵国府により掘られたという説がある。 古代官道東山道武蔵路枝道入間路」に遡る鎌倉街道上道本道沿い、不老川川べりにあり、旅行者などにより盛んに使用されたものと見られ江戸時代に至るまで井戸として機能していた。 最後改修宝暦9年1759年)に行われている。昭和45年1970年)に発掘調査行い史跡として整備平成17年2005年)から平成18年2006年)に再整備。 現在枯れており、「七曲道」も法面補強のため一部埋められている。 狭山市博物館まいまいず井戸かたどった舞い舞いホール」と井戸模型がある。 なお、同井戸所在地小字名は「堀難井」である。 すり鉢上部井戸端小祠があり、水神七曲井水神宮」が祀られている。 堀兼之井 埼玉県狭山市堀兼2220-1 堀兼神社境内 昭和36年1961年)、埼玉県指定文化財・旧跡すり鉢直径7.2 m、深さ1.9 m。法面は石で固められ井戸中央には石組井桁がある。現在は大部分埋まっている。 掘られ時期はっきりしないが、鎌倉街道上道枝道沿いにあるため、旅行者などのために七曲井同様古代街道整備時に掘られたとも考えられている。 江戸時代に「ほりかねの井」に関する議論盛んになったことを受け、宝永5年1708年)に川越藩秋元喬知家臣岩田彦助命じてこの場所にあった窪地井戸跡を「堀兼之井」に比定石碑を建てさせてから広く知られるようになった。 また天保13年1842年)には少納言清原宣明漢詩刻んだ石碑堀金(兼)名主宮沢氏が建てている。 同じく鎌倉街道上道枝道沿いの狭山市堀兼2332には八軒家之井もあり、長径16.5 m・短径14.5 m・深さ3 m掘られ時期等は不明ながら堀兼之井と同一性格構造有する井戸と見られる現在の狭山市堀兼入曽地区などには江戸時代まいまいず井戸が計14あったと伝わる。 府中市郷土の森博物館 東京都府中市寿町発掘され平安時代まいまいず井戸公園内復元したもの。府中町2丁目など、武蔵国府関連遺跡において5つ大きな井戸発見されているが、国庁北側ハケの上面など湧水少ない場所からの発掘となっている。 五ノ神まいまいず井戸 東京都羽村市五ノ神1-1 五ノ神神社境内 1952年東京都指定史跡直径16 m、深さ4 m1979年羽村町教育委員会設置した案内板によると、創始典拠は無いが鎌倉時代創建推定されている。 1962年地元民自費修復その後数回修復が行われている。 青梅新町の大井戸 東京都青梅市新町2-27 大井戸公園東京都指定史跡。 現在残るまいまいず井戸の中では大型のものであり、東西22 m、南北33 m、深さ7 mほどある。 掘られ時期はっきりしないが、武蔵野原野を走る「古青梅街道」と「今寺道(秩父道)」の二本古道交差する位置にあることから、江戸時代開発以前から旅行者用いていた井戸と見られる昭和62年1987年)に最初発掘調査が行われ、東京都史跡として整備した大井戸公園内にはまいまいず井戸かたどった噴水がある。 渕上石積井戸 東京都あきる野市渕上330 開戸センター内 あきる野市指定史跡あきる野百景59番。 長径7.5 m、短径5.5 m、深さ3.2 mで石積み特徴。中近世期掘られ可能性がある。 八重根のメットウ井戸 東京都八丈町大賀郷八重根) 昭和55年1980年2月21日東京都指定文化財大型まいまいず井戸。「メットウ」とは海で採れる大型巻き貝一種(ギンタカハマ(英語版)貝)のこと。 明治13年1880年)、八丈島の旧大賀郷村村民によって掘られた。八丈島上水道整備され昭和30年1955年)まで島民の生活用水寄航した船舶への給水などに使用された。井戸内の螺旋状の小径には旧大賀郷村村民就労記念する石碑建てられ水神祀られている。 式根島まいまいず井戸 東京都新島村式根島 明治25年1892年)に造られた。戦後新島から上水道引かれたため使用されなくなった徳島市蔵珠院境内まいまい井戸 徳島県徳島市国府町芝原宮ノ本3 とくしま市民遺産直径4から5 m深さ3 m掘削年代不詳スロープ左巻きでやや小ぶりまいまい井戸蔵珠院祭事使用していたという。 七曲井(南側から) 府中市郷土の森博物館復元まいまいず井戸 五ノ神まいまいず井戸 式根島まいまいず井戸 蔵珠院まいまい井戸

※この「各地のまいまいず井戸」の解説は、「まいまいず井戸」の解説の一部です。
「各地のまいまいず井戸」を含む「まいまいず井戸」の記事については、「まいまいず井戸」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「各地のまいまいず井戸」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「各地のまいまいず井戸」の関連用語

各地のまいまいず井戸のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



各地のまいまいず井戸のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのまいまいず井戸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS