十国とは? わかりやすく解説

十国

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十国(じっこく)




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十国

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五代十国時代」の記事における「十国」の解説

十国の中で最も強大なのは、中国でも最も豊かな地帯に拠った呉であった建国者の楊行密群盗から身を興して揚州一帯制圧一時は北の後梁互角に争い合う程の勢力誇った。しかし呉では楊行密死後配下徐温の力が大きくなり、最終的に徐温養子徐知誥によって簒奪される(937年)。徐知誥簒奪後に名前を変えて李昪名乗り、唐の後継者自称して国号を「唐」とした。後世歴史家からは南唐呼ばれる同時期に南の浙江では、呉越勢力張った建国者の銭鏐せんりゅう)は塩徒(塩の密売人)から身を興し浙江一帯制圧した。北に強大な呉・南唐対峙していたので、常に北の五代諸国に対して臣従することで、呉・南唐対抗していた。 呉越の南の福建では、威武節度使王審知がこの地を制圧して閩を建てていた。王審知内政努め福建生産力飛躍的に向上させた。しかし王審知死後内紛起こり、そこに付け込んだ南唐によって945年滅ぼされる。 西に目を向ける湖北には荊南南平)、湖南には広東には南漢割拠していた。荊南は十国の中でも最小の国で、周辺諸国全てに対して臣従して交易中継点として栄えた貿易栄えた国で、建国者の馬殷在世時には経済的に大いに奮ったが、死後の内紛に付け込まれ951年南唐によって滅ぼされた。南漢統治者劉隠アラブ系と言われており、その宮廷では戦乱五代十国では珍しく文官の力が強かった。しかし後期にはその政治堕落し宦官政治へと変質した四川揚州並んで豊かな土地であり、「天府」と称されていた。ここに割拠したのが前蜀後蜀の両蜀政権である。前蜀建国者の王建は元は塩徒だったが、四川入ってここを制圧し当地豊かな物産元に文人保護経書印刷を行うなど文化的施策行った前蜀925年後唐によって滅ぼされるその後、この地の統治任され武将孟知祥自立して934年後蜀建てた後蜀前蜀同じく文化振興力を入れ、特に唐末期からの詞を集めた花間集』の編纂はこの時代文化伝え上で大きく貢献した中原五代王朝は旧唐王朝版図の6割を押さえていたが、国内情勢不安定さ加えて契丹などの外敵抱えており、十国の平定乗り出せ状況ではなく不安定な勢力均衡保たれていた。だが、五代最後後周荊南南唐領の侵食始めると、その均衡一気崩壊することになる。 北漢 劉崇によって建てられ北漢中原支配することができなかったため、五代ではなく十国のひとつに数えられる太原首都とし、現在の山西省北部支配した北漢国力少なかったために後周対抗するために遼の援助求め事実上は遼の衛星国家となった。遼の兵力によって後周に対して有位保ったこともあるがそれは一時的なものとどまった後周の後を継いで北宋成立すると、北宋圧力によって国内混乱し979年にはついに北宋屈して北漢滅びた

※この「十国」の解説は、「五代十国時代」の解説の一部です。
「十国」を含む「五代十国時代」の記事については、「五代十国時代」の概要を参照ください。

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