色素胞
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色素胞(しきそほう、英語: chromatophore)は、変温動物における色素細胞であり、細胞外へ色素を分泌する恒温動物の色素細胞とは異なり細胞内に色素顆粒(chromatosome)や反射小板(reflecting platelet)と呼ばれる細胞小器官を保持する。作り出す色彩によって、黒色素胞、赤色素胞、黄色素胞、白色素胞、虹色素胞、青色素胞の6種に分類され、いずれも神経冠に由来する。
- 1 色素胞とは
- 2 色素胞の概要
体色変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/30 02:50 UTC 版)
本種は体色が瞬時に変わることでも知られる。これは、腹部の表面を覆う金色の鱗が収縮することによって起こり、刺激を受けるとその反応が起きる。その結果、鱗の背後の色である褐色部が大きく広がることになる。例えば採集をした場合など、金色だったものが急に褐色のクモになってしまう。 この現象は様々な図鑑にも期されているが、その効果や意味については不明である。Wunderlin & Kropf(2013)は、この問題を扱って、その機構等について論じているが、その役割については冒頭でこのような急激な体色変化を「動物に見られるカモフラージュのうちで、もっとも印象的なものの1つ」としてあるだけで、具体的な意味などには触れていない。同様な体色変化はアシナガグモ科で多く知られ、日本ではキララシロカネグモ(シロカネグモ属)などでも見られるが、ヒメグモ科では例が多くない。
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体色変化
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2015年3月10日、スイスのジュネーヴ大学に属する研究者チームが発表した研究論文がイギリスの科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載され、その体色変化の原理が解明された。 ジュネーヴ大チームによれば、多くの体色を変化させる動物の大半は色素胞(しきそほう)の一種、黒色素胞で色素メラニンを調整して体色の明暗を調整しているため色の純度は変化できても色調の変化はできない。しかしカメレオンの場合はこの色素胞のすぐ下にある「虹色素胞」と呼ばれる細胞層内部で透明ナノ物質の光結晶が体色を調整していることが判明した、と述べている。そして、この虹色素胞の調節は瞬時に行うことが可能で、体色を即座に切り替えることができる。 また、カエルなどカメレオンと同じく単独の虹色素胞を持つ他の両生類と異なり、カメレオンは皮膚表層と深層で2つの虹色素胞層を持ち、深層の虹色素胞内結晶が赤外線を反射することで断熱の役割を果たしている。
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