二階堂、金沢街道方面
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観光客の多い鶴岡八幡宮周辺から東に延び、六浦(横浜市金沢区)へと続く道が、古に六浦路と呼ばれた金沢街道。幕府の交易港であった六浦湊の商人達が、塩や海産物を運ぶ〝塩の道〟として栄えていた。鎌倉で最も古い歴史を誇る杉本寺など、風情の深い寺が多い。周辺は山深く、入り組んだ谷戸の中にひっそりと古刹が佇む。 荏柄天神社(えがらてんじんしゃ) - 祭神は菅原道真。長治元年(1104年)の建立と伝える。 鎌倉宮 - 祭神は護良親王。明治天皇の命で1869年(明治2年)創建。 覚園寺 - 真言宗。山号は鷲峰山、開基は北条義時、開山は智海心慧(ちかいしんえ)。古い鎌倉の面影をもっともよく残す寺といわれる。 瑞泉寺 - 臨済宗。山号は錦屏山、開基は二階堂道蘊(どううん)、開山は夢窓疎石。「花の寺」として知られ、夢窓疎石作の庭園がある。 杉本寺 - 天台宗。山号は大蔵山、開基は行基と伝える。鎌倉最古の寺と伝え、本尊は3体の十一面観音である。 報国寺 - 臨済宗。山号は功臣山、開基は寺伝では足利尊氏の祖父足利家時(上杉重兼ともいう)、開山は天岸慧広(てんがんえこう)。「竹の寺」として知られる。 浄妙寺 - 鎌倉五山の第5位。臨済宗。山号は稲荷山(とうかさん)、開基は足利義兼、開山は退耕行勇。 明王院 - 真言宗。山号は飯盛山、開基は鎌倉4代将軍藤原頼経、開山は定豪(じょうごう)。 光触寺(こうそくじ) - 時宗。山号は岩蔵山、開基は一遍と伝えるが未詳、開山は作阿。本尊の阿弥陀如来(通称頬焼け阿弥陀)と境内の「塩嘗(しおなめ)地蔵」が知られる。 十二所神社(じゅうにそうじんじゃ) - 祭神は天神(あまつかみ)7柱、地神(くにつかみ)5柱の12神。
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