上映中止要請とは? わかりやすく解説

上映中止要請

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:10 UTC 版)

新幹線大爆破」の記事における「上映中止要請」の解説

前年の『あゝ決戦航空隊以来2度目岡田社長本部長とする特別動員対策本部設置され岡田社長審査委員長になり、全封切劇場で独自の宣伝考えてもらい、封切劇場興収ベストテン決め豪華賞品賞状送った。また「乗客救出シーンアイデア一般から募集します」、「夢の超大作」などと広告打ち小中高校生などに標的合わせた大宣キャンペーンなされた宣伝費東映創立以来最高額9500万円国鉄vs東映が少し前までお互いプロ野球チーム持っていたことにかけて「珍オープン戦」などと当時週刊誌盛んに取り上げられ宣伝効果は相当で、僅かに試写を観た映画関係者からの評価高く東映関係者は「絶対にくるだろう」と信じて疑わずコケる予想をする者はいなかった。「爆弾仕掛けられひかり109号が、浜松駅通過同時に平均時速84キロ落とした残り919.4キロ博多駅まで何時間かかるか?」というクイズ出したところ、約26,000通の応募があり、数秒出演した多岐川裕美銀座東映本社抽選会臨み、「約11時間」と正解した中から当選者選び東京小学6年生1等になり、撮影使ったミニ新幹線贈られた。国鉄はたぶん映画出来ないだろうとタカくくっていたが、東映大掛かりなセット組んで撮影始め国鉄自慢新幹線爆破するとあって「こりゃいかん」と驚いた公開直前1975年6月23日国鉄山崎忠政広報部長から東映抗議文書送り付けられた。抗議内容は「十数年前の『天国と地獄』を観た者が、映画同様のテクニック誘拐殺人事件引き起こしたことがある。『新幹線大爆破』については、当初から、この設定大きな社会不安もたらすことを危惧して口頭中止申し入れたが、再度この映画の上計画中止することを強く要望する」というもので、国鉄サイドとしては、下手に騒いで宣伝上手の東映逆手取られてはと心配して一時沈黙していたが、もう我慢ならない判断したといわれる国鉄公安関係者苦々しく感じていたという。東映は既に5億3000万円もの制作費投入しており、「冗談じゃない中止などできるもんですか国鉄サン協力してくれないからミニチュア作って撮影したんですから。社会不安惹起するかどうか充分に検討した上なんだから」などとカンカン怒った。また本気の抗議書なら藤井松太郎国鉄総裁東映岡田社長行きじゃない意味がないんじゃないかと、形式上のことだろうと推察された。しかし国鉄は「東映さんには、よく考え反省して頂きたい」と凄み東映ポスター全国の駅から締め出しミニチュア新幹線や駅は肖像権侵害告訴辞さぬ脅した

※この「上映中止要請」の解説は、「新幹線大爆破」の解説の一部です。
「上映中止要請」を含む「新幹線大爆破」の記事については、「新幹線大爆破」の概要を参照ください。

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