ユーラシア包囲網とは? わかりやすく解説

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ユーラシア包囲網

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 05:04 UTC 版)

インドシナ銀行」の記事における「ユーラシア包囲網」の解説

1895年6月20日フランス日本および清朝との間に協定結んだ。ここで清朝に対して3点要求飲ませた雲南省蒙自耗・思茅河口、そして広西省龍州通商許可すること。 トンキンから中国内陸部への鉄道延長雲南省広西省広東省鉱山開発における優先権フランス華南利権伸長するため外交重ね1898年雲南鉄道敷設得た同時にパリバソシエテ・ジェネラル北から動いていた。京漢鉄道敷設したのは中国鉄道研究社だが、パリバベルギー総合会社参加していた。東清鉄道露清銀行敷設したが、露清銀行にもパリバだけでなくCNEP、クレディ・リヨネ、オタンゲルが参加していた。なかでもパリバ政府強力な支援受けていた。 1890年代末からイギリス動き出し鉄道鉱山利権獲得動いたなかでもビルマ四川省を結ぶ滇緬線と、漢口-成都鉄道敷設獲得に向け熱心であった。しかし、フランス衝突するつもりはなかったようである。 1898年7月インドシナ銀行露清銀行は、ロシア政府了解のもとに、蔵相コシュリーの仲介交渉重ね次の3点骨子とする協定結んだ露清銀行は、上海翌年出店)より南の地域には支店・出張所出さないインドシナ銀行上海翌年出店)より北に支店・出張所開いてならない。 両銀行相互に援助しあい、大事業対す参加機会分けあい、また、将来出店する都市では互いにコルレス関係を結ばなくてはならない。 これら3項目は、ケーブル・アンド・ワイヤレス大北電信会社1870年協定された住み分け想起させるケーブルの方は利益折半とするのが香港から上海までなのであるが、そういう糊しろ」を使ってコルレス網ができる。 1900年5月16日大統領デクレインドシナ銀行特権更新した。これによる定款主要な改正点は6点である。 有効期限1920年1月20日までとする。 「支店有するフランス植民地および保護領における国庫金出納業務」を義務とする。 資本金倍額の2,400フランとする。 中国シャム限らず現地慣習により必要と認められる場合借主の手元にある商品担保貸し付けたり支払人単独保証船荷証券荷為替手形支払人引き渡したりできる。 国債応募解禁外国債対す応募額は資本金の1/4を限度とする。店舗有する諸国での事業参加積立金の1/3を超えない範囲許される株主総会少なくとも5年以上フランスまたはその植民地居住しなければ出席できない。 2の権益待遇としてフランス銀行並みである。3に対して払込資本金は1/4の600フランであった1906年2月(3,600フラン)と1910年2月(4,800フラン)の増資でも払込資本金の割合は1/4にとどまった3/4払い込ませるよりも、増資によりプレミアム得た方が積立金稼げのである。この戦略は5の制限から意味を奪った。クレディ・リヨネはいずれ増資にも参加しなかったので、役員会より上の経営委員会には代表を送れなかった。4は既得権だった。従来定款認められていなかったゆえに摘発されてきた。しかし競争力保持のため銀行側がそれをずっと黙殺してきた。6は蔵相要請盛り込まれたが、しかし閨閥コルレス網を分断するわけではなかった。

※この「ユーラシア包囲網」の解説は、「インドシナ銀行」の解説の一部です。
「ユーラシア包囲網」を含む「インドシナ銀行」の記事については、「インドシナ銀行」の概要を参照ください。

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