ナトリウムれいきゃく‐こうそくろ〔‐カウソクロ〕【ナトリウム冷却高速炉】
ナトリウム冷却高速炉
ナトリウム冷却高速炉(Sodium-cooled fast reactor、SFR)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 23:20 UTC 版)
「第4世代原子炉」の記事における「ナトリウム冷却高速炉(Sodium-cooled fast reactor、SFR)」の解説
詳細は「ナトリウム冷却高速炉」を参照 ナトリウム冷却高速炉は液体金属高速増殖炉と一体型高速炉(IFR)の二つの近い関係の原子炉建設の設計案である。 目標は増殖したプルトニウムによってウラン使用の効率を増加させ、超ウラン同位体が発電所から離れる必要性を除去することである。この原子炉設計では高速中性子で駆動される無減速の炉心が用いられ、超ウラン同位体を消滅、或いは燃料とする事が可能であるように設計されている。加えて廃棄サイクルから長半減期の超ウラン元素を取り除くことに利用でき、また炉心がオーバーヒートした際に炉の燃料は膨張し、連鎖反応は自動的に減速する。この特徴から受動的安全を得ているとされる。一体型高速炉は燃料サイクルに特徴付けられる原子炉のために設計されている。この炉の原型炉は建設されているが、しかしながら、同様の炉を他所にも建設する前に計画中止になっている。 ナトリウム冷却高速炉の案では液体のナトリウムによって炉が冷やされウランとプルトニウムの金属合金が供給燃料となる。燃料は液体ナトリウムの満ちた炉の中にある鉄鋼被覆管の中に存在し、これらの集まりが燃料集合体を作っている。設計の課題はナトリウム運用の危険性で、ナトリウムは水に触れると爆発反応を起こす特徴を持つ。しかしながら、多くの原子炉で冷却液である水の代わりに、気体になる温度が高い液体金属ナトリウムを利用することで冷却液の循環システムを大気圧下で稼動させることを許しており、冷却液漏れのリスクを減少させてはいる。
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