新語時事用語辞典 |
溶融塩炉
英語:molten salt reactor、MSR
原子炉の一種で、燃料としてウランではなくトリウムなどの溶融塩を用いる仕組みのもの。次世代原子力エネルギーとして注目されている。
溶融塩は溶解させた塩のことで、液体である。現在主に使用されている原子力発電の仕組みは、燃料棒と呼ばれるウランの固形燃料を使用しているのに対して、溶融塩炉は液体核燃料を使用する点に最大の違いがある。
溶融塩は液体であるため、燃料棒のように加工する必要がない。また、継ぎ足しによって燃料を補填でき、燃料棒の交換を行う必要がなくなる。また、既に臨界状態で運用されるため原理的に再臨界が発生せず、安全性が高い、といった利点があるという。
溶融塩炉は1950年代に構想され、1970年代には実験炉による試運転なども行われていたが、それ以来、長らく実用化されず留保され続けてきた。2011年2月には、中国がトリウム溶融塩原子炉の開発を進めることを公式に発表している。そして、2011年3月に福島原発で深刻な原発事故が発生し、日本だけでなく世界の原子力産業に対する姿勢の見直しが進む中、より安全性の高い溶融塩炉に対する関心が高まっている。
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溶融塩原子炉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/10/20 15:45 UTC 版)
溶融塩原子炉(ようゆうえんげんしろ、英: molten salt reactor, MSR)は、溶融塩を一次冷却材として使用する原子炉である。
多数の設計が行われたがそのうち少数が建設された。第4世代原子炉としてのひとつの概念である。
フッ化ウラン(IV) (UF4) など溶融状態のフッ化物塩を一次冷却剤としてそこへ核分裂物質を混合させ、黒鉛を減速材とした炉心に低圧で送り臨界に到達させる。高温の溶融塩は炉心の外へ循環させ二次冷却材と熱を交換させる。燃料の設計はさまざまである。液体燃料原子炉特有の複雑な問題の発生を回避するため、溶融塩内に核分裂生成物を含まない構造の新型高温原子炉(AHTR)も設計されている。
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- 1 溶融塩原子炉とは
- 2 溶融塩原子炉の概要
- 3 関連項目
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