ミューオン触媒核融合とは? わかりやすく解説

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ミューオンしょくばい‐かくゆうごう〔‐カクユウガフ〕【ミューオン触媒核融合】

読み方:みゅーおんしょくばいかくゆうごう

《「ミュオン触媒核融合」とも》ミュー粒子ミューオン)を利用した核融合反応低温核融合一つ加速器発生させたミュー粒子重水素三重水素分子にあてると、水素原子周りを回る電子が負の電荷をもつミュー粒子に置き換わったミューオン水素分子ができる。ミュー粒子電子の約200倍の質量があるため、荷電粒子軌道半径小さくなり、結果として2つ原子核接近し核融合反応起こりやすくなる反応後、ミュー粒子放出され、他の水素原子結合し次々と核融合反応起こす。この反応実験的に確認されているが、実用化には至っていない。


ミューオン触媒核融合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/15 05:22 UTC 版)

ミューオン触媒核融合(ミューオンしょくばいかくゆうごう、Muon-catalyzed fusion)とは、ミュー粒子(μ-、負の電荷を持ち負ミューオンとも呼ばれる)が媒介となって起きる、水素およびその同位体重水素三重水素)間での核融合反応のこと[1][2]


  1. ^ a b 『現代物理学[基礎シリーズ]8 原子核物理学』朝倉書店、2013年、33-34頁。ISBN 978-4-254-13778-1 
  2. ^ ミュオンとは ミュオン科学研究系”. Institute of Materials Structure Science. 2017年8月3日閲覧。
  3. ^ 蒼青のミラージュ 世界観” (日本語). 蒼青のミラージュ 世界観. 2018年8月9日閲覧。


「ミューオン触媒核融合」の続きの解説一覧

ミューオン触媒核融合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 23:13 UTC 版)

スティーブン・ジョーンズ」の記事における「ミューオン触媒核融合」の解説

1980年代半ばジョーンズおよび他のBYU科学者は、彼がサイエンティフィック・アメリカン記事で冷核融合cold nuclear fusion)と呼んだものに取り組んだ(この反応は、現在では、ユタ大学スタンレー・ポンズマーティン・フライシュマンによって提案され低温核融合cold fusion)との混同避けるため、ミューオン触媒核融合として知られる)。ミューオン触媒核融合は、1980年代潜在的なエネルギー源として関心のある分野であったが、そのエネルギーが低出力になることは不可避であると言われるアルファ-ミュオン付着損失のため)。ジョーンズは、1986年には研究チーム率いて、1ミュオンあたり(平均150核融合達成し、1ミュオンあたり2,600 MeV超える核融合エネルギー放出するという記録立てた類似した研究をしていたスタンレー・ポンズマーティン・フライシュマンジョーンズとほぼ同時期に研究始めていたが、そのことジョーンズは、DOE自身研究について研究資金申請しDOEがそれに対して提案査読結果送付した際に知ることととなった研究内容類似していることを知った彼とポンスフライシュマンは、彼らの論文を同じ日にネイチャー発表することに同意した1989年3月24日)。しかし、ポンスフライシュマンは、ジョーンズ論文ネイチャーファックス送信する前の日に、記者会見その結果発表することとなった1989年3月23日マーティン・フライシュマンスタンレー・ポンズによる常温核融合現象発見記者発表ののち、パラジウム・チタンと金とを電極用いた重水液の電解実験について論文科学雑誌ネイチャー同年4月27日号に発表極めて微量中性子発生報告し重水素同士反応する常温核融合起きた結論づけた。 ニューヨーク・タイムズ報告によると、論文査読者はポンスフライシュマン研究に対して厳しく批判的であったが、ジョーンズ著しく控えめ理論的にしっかりした論文調査結果に対してそこまで批判的ではなかったという。批判者は、ジョーンズ結果は多分実験誤差によって引き起こされたものであり、査読した物理学者大部分は、ジョーンズ注意深い科学者だった主張したその後追試は、ジョーンズ金属に関する常温核融合」(geo-fusion)の論文支持した物理学者戸塚洋二招きに応じて1991年1月来日カミオカンデでの常温核融合実験参加した2013年7月ジョーンズミズーリ大学開催され第18回凝縮物質科学国際会議で、「2つ異な影響経験的証拠金属における低レベルDD反応異常な過剰熱」と題したポスター講演行った

※この「ミューオン触媒核融合」の解説は、「スティーブン・ジョーンズ」の解説の一部です。
「ミューオン触媒核融合」を含む「スティーブン・ジョーンズ」の記事については、「スティーブン・ジョーンズ」の概要を参照ください。

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