デジアナ‐へんかん〔‐ヘンクワン〕【デジアナ変換】
デジアナ
デジアナとは、デジタル信号をアナログ信号へと変換することである。特に、地上デジタル放送(地デジ)への移行に伴って登場した、デジタル放送の信号をアナログテレビに対応させるための信号変換サービスを指すことが多い。
地デジにおけるデジアナは、ケーブルテレビ(CATV)の事業者が提供しているもので、事業者が受信したデジタル信号をアナログ信号に変換してから、従来のケーブルテレビと同様に配信するというものである。これによって、アナログ放送が完全に停波した後も、しばらくの間は従来のアナログテレビが使用でき、加えてアナログテレビで地デジが視聴できるという例が発生することになる。
地デジのデジアナ変換は総務省が提案・要請しているもので、対応するケーブルテレビ事業者には国から補助金が支給される。「2台目、3代目のテレビまでは買い替えが間に合わない」といった不便の緩和が期待される一方で、買い替えを進めた国民に対して不公平ではないかという意見もあるなど、賛否両論の声が上がっている。
参照リンク
「ケーブルテレビへのデジアナ変換の暫定的導入」に向けた有線テレビジョン放送事業者等への要請 - (総務省報道資料 2010年2月19日)
デジアナ変換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/13 06:02 UTC 版)
デジアナ変換、デジ・アナ変換(デジアナへんかん)とは、デジタルとアナログを変換すること。
- 1 デジアナ変換とは
- 2 デジアナ変換の概要
デジアナ変換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 04:08 UTC 版)
「2011年問題 (日本のテレビジョン放送)」の記事における「デジアナ変換」の解説
アナログ再放送継続に関する暫定処置として、ケーブルテレビや光放送(フレッツ・テレビなど)では2015年3月31日までアナログテレビでも地上波が視聴できるようにセンター施設が受信したデジタル放送の信号をアナログ放送の形式に変換し、有線放送等で再放送を実施していた。使用されるチャンネル番号はほとんどのケースでアナログ時代に使用されていたチャンネル番号をそのまま引き継いで再送信された。 2009年1月、2011年のアナログ放送停波に伴いケーブルテレビ局を通じデジタル放送をアナログ変換し再送する暫定的措置(いわゆるデジアナ変換)を国の予算編成で検討している。 2009年12月1日、デジタル放送推進協会はこの暫定措置について2015年3月31日までを期限とするとした。このことはテレビ画面でも画面外のテロップで警告されている。なお、ケーブルテレビ局によっては、前倒しで終了する局がある一方、4月中まで延期する局がある。 2010年5月14日にはeo光テレビ(ケイ・キャット)で、また2010年9月7日にはオプティキャスト(現・スカパーJSAT)がフレッツ・テレビ(及びスカパー!光(現:スカパー!プレミアムサービス光)、光パーフェクTV!)のサービスを提供する地域でそれぞれデジアナ変換サービスを展開すると発表した。 2010年7月14日より四国のケーブルテレビ会社がデジアナ変換を開始。これにより、アナログ放送停波よりも前に(たとえばアナログ放送にもかかわらずコピーワンスが掛かるなどの)後述の注意事項に係る事象が発生することとなった。 対応しているケーブルテレビは https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/dtv/pdf/digi-ana.pdf を参照。 なお国は「早期に対策を完了させる」との方針で臨んでおり、期限当日まで放送が継続させる保証は無い。実際に福井県の美方ケーブルネットワークでは、2011年7月24日に開始したばかりのデジアナ変換を、同年8月31日に早々と終了させており、各ケーブルテレビ会社も国の求めによりデジタルプランへの移行を促している。 ケーブルテレビにおけるデジアナ変換での注意事項 4:3サイズのテレビで受信する場合はレターボックス16:9になる。また4:3サイズで製作されるCMなど一部も強制レターボックスとなるため、テレビの設定によっては超額縁放送の状態となる。 画質はハイビジョンではなく標準画質に変換される。また、従来のアナログ直接受信や地デジチューナー経由で見るのと比べると画質がかなり劣化する。 マルチ編成はメイン映像(第1映像)のみ視聴可能。 データ放送・EPGは使用できない。テレビのEPGなどはデータがない旨が表示され、使用できない。またアナログ放送用のネットEPGサービスも終了されるので、使用できない。 Gコードは新聞・雑誌各社では掲載を2011年7月23日で終了したため、それでの録画予約も基本的にできない。ただし、インターネットのYahoo!テレビに限っては2013年末までGコードが収録された。 HDDレコーダー(またはBD/DVD一体型)を使用した場合は地上デジタル放送のコピー制御と同等の制御信号をアナログ波にも送信する(CGMS-A)ことから原則コピー・ワンスになり、ダビング10には非対応である。 マルチ音声はメイン音声(第1音声)のみ再生され、5.1サラウンド放送はステレオにダウンミックスされる。 文字多重放送(字幕放送)は表示できない。 一部のVHSデッキに搭載しているCMカット機能やCMスキップは使用できない。 NHK Eテレの時報での自動時刻修正(『ぴったりクロック』や『ジャストクロック』)機能が使用できない。 一部のアナログテレビチューナー搭載パソコンではCGMS-Aの仕様の関係で使用できない機器もある。 画面外(黒帯)にデジアナ変換である旨が常時表示される(表示しないケーブルテレビ局もある)。表示方法は、画面右上に「デジアナ変換」と表示するのが基本だが、単に「デジアナ」と表示したり画面左上に表示したりとケーブルテレビ局によって様々。
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