テレビカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 06:12 UTC 版)
テレビカーとは、車内にテレビ受像機(テレビ)を設置した鉄道車両のことを指す。この名称は京阪電気鉄道(以下、京阪)のものが広く知られているほか、他社にも存在する。なお、「テレビカー」のロゴは京阪ホールディングスの登録商標(第4045693号)であるため、これと同一又は類似の標章は無許可で使用できない。
注釈
- ^ これは、設定開始当初から将来を睨みつつ、京阪間において1時間あたり3 - 4往復以上の高頻度運転を行い、かつ特急・急行・普通とをバランスよく組み合わせて効率よいダイヤを組むことを計画していたため。
- ^ ただし、1900系以前の特急では車両運用の都合で1編成に1両のみとなる場合や、テレビカー自体が連結されないこともあった。
- ^ 当時は天王山に送信所が存在していなかったが、現在はテレビ大阪の送信所などがある。
- ^ この協力の経緯から、NHKを受信していた京阪とは異なり、京成では民間放送局の日本テレビを受信していた。また、日本テレビの創業者で読売新聞社の社主でもある正力松太郎が戦前の一時期京成にも在籍するなど、読売グループと親密だったことも起因している。
- ^ 1954年当時のテレビ放送の黎明期は朝夕のみの放送であった。
- ^ 東海道新幹線区間は「観光よりビジネスユーザーが多いため」という理由で、JR東海が使用を認めなかった。そのため上り列車では西明石駅付近で車掌が座席ごとに液晶テレビを収納して鍵をかけて回った。
出典
- ^ 8000系特急用車両が、より豪華に、より機能的に、生まれ変わります (PDF, 236KiB) (プレスリリース) - 京阪電気鉄道(2009年3月24日付)
- ^ “さよなら京阪テレビカー 歴史映した59年に幕下ろす”. 朝日新聞デジタル. (2013年3月31日). オリジナルの2013年4月25日時点におけるアーカイブ。
- ^ “衛星放送中心に 京阪テレビカー、来月から”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1992年7月17日)
- ^ K PERSS「くらしのなかの京阪」 vol. 369 - 京阪電気鉄道(2006年11月1日)
- ^ “日本放送協会放送受信規約”. 日本放送協会 (2008年10月1日). 2009年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月11日閲覧。
- ^ 富山地鉄の鉄道アテンダントブログ 2012年8月17日
- ^ 京阪電車旧3000系特急車「テレビカー」のリバイバルについて (PDF) 富山地方鉄道
- ^ 『決定版近鉄特急』 - ジェー・アール・アール(1985年発行)
- ^ 史上初、4月18日から『デジタルGトレイン発進!』JR山手線で巨人戦を生放送!! (PDF) - JR東日本・日本テレビ(2006年2月27日)
- ^ 北日本放送報道発表資料「公共交通機関で世界初、ハイビジョン受信デモ (PDF, 48.4KiB) 」
- ^ “路面電車で地デジ放送開始”. l=KNBデジタルNEWS. (2005年6月2日). オリジナルの2013年5月1日時点におけるアーカイブ。
- 1 テレビカーとは
- 2 テレビカーの概要
- 3 ビデオ上映
テレビカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 18:24 UTC 版)
詳細は「テレビカー」を参照 1954年8月に1800系に白黒テレビを設置して以来、1810系・1900系・3000系 (初代)・8000系に導入され、2013年3月31日の3000系 (初代)(8000系30番台)の営業運転終了まで運行されていた車両である。1800系・1810系・1900系は白黒テレビ、3000系 (初代)・8000系はカラーテレビが設置され、車両側面の外板窓上に大きく朱色の書き文字で「テレビカー」と表示されていた。 なお、「テレビカー」の名称は京阪ホールディングスの登録商標(第4045693号)であるため、無許可では使用できない。 くずはモール南館の「SANZEN-HIROBA」にデジタル動態保存されている3505号車や富山地方鉄道「ダブルデッカーエクスプレス」にてテレビカーが復元されている。
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テレビカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 08:24 UTC 版)
就役開始から2012年6月まで、京阪特急の伝統である「テレビカー」として、8750形の車内にテレビが設置されていた。 テレビ受像機の更新時期を迎えた車両から、登場時の21型ブラウン管テレビから32インチ液晶ハイビジョンテレビに順次取り替えられ、2007年7月までに完了した。液晶ハイビジョンテレビに取り替えられた編成は、屋根上に地上デジタル放送用ダイバーシティ式の無指向性・広帯域UHFポールアンテナが2本設置されている。 地上デジタルを受信できることにより、以前より美しく、途切れにくい映像とともに、一部の番組では本来聴覚障害者向けの日本語字幕を表示することが可能となり、スピーカーのスイッチが入っていなくてもより楽しく番組を視聴できるようになった。 以前は屋根上に2方向に向けたVHFアンテナに加え、走行中に方向が随時変化することに対応できる、自動追尾機能を持ったBSアナログアンテナを搭載しており、衛星放送も受信することができた。しかし、機器の老朽化に伴い、地上デジタル放送受信設備に更新した車両から順次撤去された。 テレビは出町柳方車端部上部に1台のみ設置されているため、テレビカーは終点で座席を次の進行方向に自動転換させず、常に出町柳方向を向いていた。 2011年7月24日正午までは、地下区間に漏洩同軸ケーブルを敷設しているため、地下に入って映像が途切れることはなかった。しかし、地下区間で受信できたのは従来の地上アナログ放送であったため、アナログ放送停波後は地下区間でのテレビ放送は行われなくなった。 通常はNHK大阪総合にチャンネルが合わせられていることが多かったが、在阪民放局のスポーツ中継やニュース番組などを放映することもあった。また在阪民放局の一般番組もまれに放映されることがあった。 テレビが視聴しやすいように、テレビ付近の室内灯はテレビの電源が入ると自動的に消灯する仕様であった。 テレビ設置箇所の隣にはカード専用公衆電話室が設置されていた。なお、送受信はテレビ・鉄道無線・公衆電話とも空間波方式であるが、公衆電話の送受信には漏洩同軸ケーブルの設備が対応していないため、送受信アンテナのある地下駅構内進入時を除いて地下区間内では使用できなかった。2009年4月1日より公衆電話は使用を中止し、順次撤去された。撤去後は座席が増設された。 特急以外での運用時はテレビは使用停止となっていた。 テレビ音声は各座席の壁に埋め込まれたスピーカーから流れる。このスピーカーにはスイッチが付いており、乗客の好みで音声を切ることが可能である。なお、テレビ付近の座席にはスピーカーはなく、テレビから直接音声が流れる。 改良工事にあわせて順次撤去を進め、2011年度に全廃されることが発表されたが、全廃は2012年11月にずれ込んだ。
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