アレスV
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アレスV (Ares V) は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) のコンステレーション計画で使用される予定だった2段式の貨物打ち上げ用使い捨て型ロケットである。当初は貨物ロケット (CaLV) と呼ばれていた。ギリシャ神話から名づけられ、英語の発音はエアリーズ-ファイブに近い。
- ^ HSF Final Report: Seeking a Human Spaceflight Program Worthy of a Great Nation, October 2009, Review of U.S. Human Spaceflight Plans Committee, p. 65-66.
- ^ a b c Overview: Ares V Cargo Launch Vehicle. NASA. Retrieved 30 September 2008.
- ^ Handlin, Daniel (2006年10月11日). “NASA sets Orion 13 for Moon Return”. NASA SpaceFlight.com 2007年1月12日閲覧。
- ^ “Study reveals a six RS-68 and 5.5 segment booster for Ares V”. NASAspaceflight.com (2008年6月15日). 2008年10月29日閲覧。
- ^ "NASA Needs A Bigger Ares V". Aviation Week & Space Technology, February 27, 2008.
アレスV
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「シャトル派生型ロケット」の記事における「アレスV」の解説
詳細は「アレスV」を参照 無人のアレスVロケットは、月面での短期滞在である、「ルナ・ソーティー・ミッション」、若しくは、恒久的月面基地建設ミッションのための機器類を宇宙空間の低軌道上へ打ち上げるために使われる予定であった。フライト時、アレスIにクルーが搭乗して打ち上げられ、それとほぼ同時に打ち上げられた貨物満載のアレスVと軌道上で会合・ドッキングし、月などの調査対象となる天体へ宇宙飛行士を送り込むのである。このロケットは、外見的には、これより以前に提案された直列型SDLVコンセプトと似ている。NASAは、また、有人のオリオン宇宙船を打ち上げるためのメインブースターとしてアレスVを使用する案も持っていた。その案の中では、乗員の載ったアルタイル着陸機は太陽周回軌道をとる近地球小惑星に着陸し、小惑星が水や鉄、ニッケルや白金などの資源を持っているかどうか、その存在量、賦存量、利用可能量を調べるミッションに従事することであろう。このロケットは、極低温液体水素と液体酸素を用いる中心機体と、2本の改良されたSRBを脇に配置し、その上に、サターンVロケットの第3段目を基にした新しい上段をおいた構成になっている。以前のインライン型SDLVコンセプト案では、既存のSSMEを使う事はもちろんのこと、既にある外部タンクや、その全長引き延ばし型タンクを用いる等までも含めて、シャトルの構成部品を広範に利用することを念頭に置いていた。しかし、アレスVはSRBの全長を5セグメントから5.5セグメントに引き延ばしたバージョンのもの、ETの組み立て法と断熱法を使った新開発の大型タンク、新しく開発した廉価に済ませられる使い捨て式のロケットエンジン(プラット・アンド・ホイットニー・ロケットダイン製・RS-68ロケットエンジン、デルタIVEELVに使用されているエンジンと全く同一のもの)を新タンクの底に据え付けることになると考えられている。
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アレスV(ファイヴ)
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「アレス (ロケット)」の記事における「アレスV(ファイヴ)」の解説
詳細は「アレスV」を参照 当初CaLV (Cargo Launch Vehicle) と呼ばれていた、超大型ロケット。アレスIがオリオン宇宙船のほか、中規模の物資を打ち上げるのに対して、アレスVは月着陸船などの大規模物資を打ち上げることを目的としている。 第1段には当初SSMEが5基搭載される予定であったが、前述のようにコストパフォーマンスを高めるため、より高出力で構造が単純なRS-68に改められた。RS-68はアメリカにおける現行最強のロケットエンジンで、SSMEと同様に液体酸素と液体水素を推進剤とする。燃料タンクは当初スペースシャトルの外部燃料タンクを流用する予定であったが、RS-68の比推力はSSMEより若干低いため、やや大型化される。第1段側部にはアレスI同様に5セグメントのSRBを2本接続する。 第2段にはSSMEが2基搭載される予定であったが、SSMEが空中着火を考慮していないこと、またスペアの残りが少ないことから、アレスI同様にJ-2Xに改められた。J-2Xは1基のみ搭載される。地球軌道上でオリオン宇宙船と月着陸船を搭載した第2段が結合し、月軌道へと押し出される。 アレスVは低軌道に130トンと、サターンVやエネルギアなど、過去の超大型ロケットに引けをとらないほどの打ち上げ能力を備えている。また、キックモータとしてセントール・ステージを搭載すれば、ガリレオやカッシーニといった、大型外惑星探査機を直接太陽系外に飛ばすことができるとされる。 全長:109.2 m 直径:8.4 m ステージ数:2 ペイロード:LEO(低軌道)に約130 t、月遷移軌道に65 t 打上予定:2018年
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