アルタナ諸国(現代)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/15 07:38 UTC 版)
「ヴァナ・ディール」の記事における「アルタナ諸国(現代)」の解説
クォン大陸とミンダルシア大陸に存在する四国。ジュノ大公国を中心に、北西にサンドリア王国、南西にバストゥーク共和国、南東にウィンダス連邦が位置する。なお、この四国は「アルタナ四国協商」と呼ばれる協商を結んでおり、サンドリア、バストゥーク、ウィンダスには各国の領事館が、ジュノには各国の大使館がそれぞれ置かれている。 プレイヤーはサンドリア、バストゥーク、ウィンダスのうちどれか一国に籍を置く。これらの三国は特定のエリアごとにどれだけのモンスターを倒すことができるかを争う「コンクェスト」により勢力争いを行う。参加者はシグネットという戦績計算・プレイヤー支援システムを受けることができ、好成績をあげることで自国の陣地を多く獲得することができ、自国民に有利な展開となる。 サンドリア王国 (The Kingdom of San d'Oria) エルヴァーン族を中心とする伝統国家で、政治形態は王制。 激しい内乱の末に建国された歴史を持つ。ドラギーユ家の当主が代々の国王を務め、現在の国王はデスティン・R・ドラギーユ。 国境線の守護、および遠征を主任務とする王立騎士団と、都市の防衛、および治安維持を主任務とする神殿騎士団の2つの軍事集団を擁する騎士王国で、20年前の水晶大戦(クリスタル戦争)ではアルタナ連合軍の中心的役割を果たし、現在でもほぼ一国でオーク帝国軍本隊の大陸侵攻を阻止しており、そのためか、他国の者に対し冷たい面が見られる。 世界最大の宗教勢力である女神アルタナ信仰の中心地でもあり教皇も顕著する。古い伝統としきたりを大事にし、信仰心が篤く清貧を心がけている。そのためか、産業の発展や思想が硬直している面も見られる。 王都サンドリアは、高い城壁に囲まれた城壁都市となっており、中心の凱旋門を抜けるとドラギーユ城やサンドリア大聖堂がそびえている。 バストゥーク共和国 (The Republic of Bastok) ヒューム族・ガルカ族を中心とする歴史の浅い新興国家。迫害や貧富の差が激しく、ヒューム族とガルカ族との溝は深い。 政治形態は民主主義で大統領制(ただし、大統領に選ばれるのはヒューム族のみ)を敷いており、現在の大統領はリヒター・カルスト。 工業国家として、近年興隆している。新しい技術の開発に力を入れている。歴史的背景からサンドリア王国としばしば対立する。 3国の中で最も機械技術が発展しており、シリーズおなじみのシドが住んでいる国でもある。 首都バストゥークにある港付近を流れるダルハ川には、アルタナ諸国はもとより、アトルガン皇国にも存在していない“跳ね橋”が架かっており、飛空艇の出入港時に動作する光景を目にすることができる。 ウィンダス連邦 (The Federation of Windurst) 元々タルタル族が暮らしていたところに、ミスラ族が移り住んで共に暮らしている連邦国家。ただし政治はタルタル族が執り行っていて、ミスラは客分という待遇である。“星の神子”(本名は不明)と呼ばれる女性を中心に纏まっており、神子の神託と各分野の博士たちの合議で政務を執り行っている。 タルタル族の魔法力を使った農業、ミスラ族の狩猟・漁業が主な産業である。タルタル族は魔法を中心とした学術にも力を入れているので、この世界の学術の中心となっている。 首都(聖都、もしくは魔都と表されることが多い)ウィンダスは、20年前の水晶大戦の際に獣人血盟軍の攻撃を受けて荒廃した(アルタナ諸国の首都の中では最も被害が大きかった)が、現在では復興を遂げている。都の内部は「石の区」「森の区」「水の区」「港」の4つの地区に分かれており、その内の1つ「石の区」には星の大樹と呼ばれる大樹があり、その中に「天の塔」と呼ばれる“星の神子”の住まう神殿(塔)がある。 ジュノ大公国 (The Grand Duchy of Jeuno) クォン大陸とミンダルシア大陸の間にあるジュノ海峡上に架けられている3つの橋の上に作られた都市国家。 都市内は中央にそびえる塔を中心とし、3つの橋ごとに、上層、中層、下層のエリアに分かれている。そして、中央の塔の最上層にはル・ルデの庭と呼ばれる空中庭園があり、大公カムラナートが住まうオーロラ宮殿も建てられている。なお、上層エリアには、「ブレンナー」と呼ばれる対人戦(PvP)が定期的に開催される「アブダルスの島」へ転送してくれるNPCがいる。 各種族が混在し、獣人として敵対しているゴブリンも店を構えている。商業都市として物資流通の中核となっている(各国間を高速で行き来可能な飛空艇の建造、および運行をジュノ大公国が抑えている)こと、また20年前の水晶大戦(クリスタル戦争)の際に先導を取ったことから、アルタナ諸国(アルタナ四国協商)の4ヶ国の中で中心的な国となっている。 また、このジュノ大公国には、古代遺跡や古代遺物の発掘や管理を行ったり、他のアルタナ諸国では手に負えないような特異な事象の調査や研究を行ったりする“アルマター機関”と呼ばれる研究機関が存在するが、調査結果や研究結果などが公表されることは皆無なため、その実態は謎に包まれている。 なお、この都市は、元々小さな漁村であったが、村長(高レベルのプレイヤーであれば、誰もが知っているであろう人物)が、ある兄弟を助けてから、大きく発展することとなり、今に至る。
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