アメリカ合衆国農務長官とは? わかりやすく解説

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アメリカ合衆国農務長官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 19:00 UTC 版)

アメリカ合衆国
農務長官
Secretary of State of
the United States of America
農務省紋章
農務長官旗
現職者
トム・ヴィルサック
Thomas James Vilsack

就任日 2021年2月24日
種類閣僚
所属機関内閣
担当機関農務省
指名大統領
ジョー・バイデン
任命上院の承認
初代就任1889年2月15日
初代ノーマン・J・コールマン
継承第8位
職務代行者農務副長官
ウェブサイトwww.usda.gov

アメリカ合衆国農務長官(アメリカがっしゅうこくのうむちょうかん、United States Secretary of Agriculture)は、アメリカ合衆国農務省の長である。同職は諸外国政府における農務大臣と同様の任務を帯びている。日本の農林水産大臣に相当する。

概要

アメリカ合衆国農務省内には以下のような下部組織がある。アメリカ合衆国林野庁は77万平方キロメートルの国有林と緑地を管理する[1]。食料安全検査局はアメリカ国内で生産・販売される食料の安全性を確保する[2]。低所得者層に食料を供給するため、各州でフード・スタンプ計画が実施されている[3]。共同研究教育普及局は農家や造園業者への勧告をなす[4]

農務長官職の継承順位は以下の通り[5]

  1. 農務副長官
  2. 農場・対外農業政策担当農務次官
  3. 食料・栄養・消費者政策担当農務次官
  4. 管理担当農務次官補
  5. 調査・教育・経済情勢担当農務次官
  6. 食料安全担当農務次官
  7. 天然資源・環境担当農務次官
  8. 田園開発担当農務次官
  9. 市場取引・取締担当農務次官
  10. 農務省法律顧問
  11. 農務長官府首席補佐官
  12. 農務省農場サービス庁各州支局長
  13. 農務省食料栄養局各地域支局長
  14. 農務省最高財務責任者
  15. 公民権担当農務次官補
  16. 議会関係担当農務次官補

歴代農務長官

歴代農務長官一覧[6]
氏名 居住州 在任期間 大統領
1 ノーマン・J・コールマン ミズーリ州 1889年2月15日 - 1889年3月6日 グローヴァー・クリーヴランド
2 ジェレマイア・M・ラスク ウィスコンシン州 1889年3月6日 - 1893年3月6日 ベンジャミン・ハリスン
3 ジュリアス・S・モートン ネブラスカ州 1893年3月7日 - 1897年3月5日 グローヴァー・クリーヴランド
4 ジェイムズ・ウィルスン アイオワ州 1897年3月6日 - 1913年3月5日 ウィリアム・マッキンリー
セオドア・ローズヴェルト
ウィリアム・タフト
5 デイヴィッド・F・ヒューストン ミズーリ州 1913年3月6日 - 1920年2月2日 ウッドロウ・ウィルスン
6 エドウィン・T・メレディス アイオワ州 1920年2月2日 - 1921年3月4日
7 ヘンリー・C・ウォーレス アイオワ州 1921年3月5日 - 1924年10月25日 ウォレン・ハーディング
カルヴァン・クーリッジ
8 ハワード・M・ゴア ウェストバージニア州 1924年11月22日 - 1925年3月4日 カルヴァン・クーリッジ
9 ウィリアム・M・ジャーディン カンザス州 1925年3月5日 - 1929年3月4日
10 アーサー・M・ハイド ミズーリ州 1929年3月6日 - 1933年3月4日 ハーバート・フーヴァー
11 ヘンリー・A・ウォーレス アイオワ州 1933年3月4日 - 1940年9月4日 フランクリン・ローズヴェルト
12 クロード・R・ウィッカード インディアナ州 1940年9月5日 - 1945年6月29日 フランクリン・ローズヴェルト
ハリー・S・トルーマン
13 クリントン・P・アンダースン ニューメキシコ州 1945年6月30日 - 1948年5月10日 ハリー・S・トルーマン
14 チャールズ・F・ブラナン コロラド州 1948年6月2日 - 1953年1月20日
15 エズラ・T・ベンスン アイダホ州 1953年1月21日 - 1961年1月20日 ドワイト・アイゼンハウアー
16 オーヴィル・L・フリーマン ミネソタ州 1961年1月21日 - 1969年1月20日 ジョン・F・ケネディ
リンドン・ジョンスン
17 クリフォード・M・ハーディン ネブラスカ州 1969年1月21日 - 1971年11月17日 リチャード・ニクソン
18 アール・L・バッツ インディアナ州 1971年12月2日 - 1976年10月4日 リチャード・ニクソン
ジェラルド・フォード
19 ジョン・A・ネブル オクラホマ州 1976年11月4日 - 1977年1月20日 ジェラルド・フォード
20 ロバート・S・バーグランド ミネソタ州 1977年1月23日 - 1981年1月20日 ジミー・カーター
21 ジョン・R・ブロック イリノイ州 1981年1月23日 - 1986年2月14日 ロナルド・リーガン
22 リチャード・E・リング カリフォルニア州 1986年3月7日 - 1989年1月21日
23 クレイトン・K・ヤイター ネブラスカ州 1989年2月16日 - 1991年3月1日 ジョージ・H・W・ブッシュ
24 エドワード・R・マディガン イリノイ州 1991年3月8日 - 1993年1月20日
25 アルフォンソ・M・イスパイ ミシシッピ州 1993年1月22日 - 1994年12月31日 ビル・クリントン
26 ダニエル・R・グリックマン カンザス州 1995年3月30日 - 2001年1月19日
27 アン・M・ヴェネマン カリフォルニア州 2001年1月20日 - 2005年1月20日 ジョージ・W・ブッシュ
28 マイケル・O・ジョハンズ ネブラスカ州 2005年1月21日 - 2007年9月20日
29 エドワード・T・シェーファー ノースダコタ州 2008年1月28日 - 2009年1月20日
30 トム・ヴィルサック アイオワ州 2009年1月20日 - 2017年1月13日 バラク・オバマ
- マイケル・スキューズ英語版 デラウェア州 2017年1月13日 - 2017年1月20日
- マイク・ヤング 2017年1月20日 - 2017年4月25日 ドナルド・トランプ
31 ソニー・パーデュー ジョージア州 2017年4月25日 - 2021年1月20日
- ケヴィン・シェイ英語版(代理) 2021年1月20日 - 2021年2月24日 ジョー・バイデン
32 トム・ヴィルサック アイオワ州 2021年2月24日 - 現職

脚注

出典


アメリカ合衆国農務長官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 16:19 UTC 版)

トマス・ジェイムズ・ヴィルサック」の記事における「アメリカ合衆国農務長官」の解説

2008年12月17日に第44アメリカ合衆国大統領選出されバラク・オバマは、新政権でヴィルサックをアメリカ合衆国農務長官に起用する発表した直近2人農務長官であるマイク・ジョハンズエドワード・トマス・シェーファーが共に農業州の出身であったことから、ワシントン・ポスト紙アイオワ州知事務めたヴィルサックを最も確実な当確者と評価した2009年1月20日バラク・オバマが第44アメリカ合衆国大統領就任し、それと同じ日に第30代アメリカ合衆国農務長官に就任した。 ヴィルサックのアメリカ合衆国農務長官指名に際しては、有機消費者協会反対の意を唱えた有機消費者協会2008年11月の季報でヴィルサックを「望まない農務長官候補」として取り上げ遺伝子組み換え作物擁護するバイオ燃料主義者であると批判した2017年1月20日ドナルド・トランプ政権発足目前にした1月13日突如辞任した2020年12月ジョー・バイデン政権で再び農務長官起用されることが発表され、翌2021年2月23日上院公聴会92対7承認、翌24日就任宣誓した

※この「アメリカ合衆国農務長官」の解説は、「トマス・ジェイムズ・ヴィルサック」の解説の一部です。
「アメリカ合衆国農務長官」を含む「トマス・ジェイムズ・ヴィルサック」の記事については、「トマス・ジェイムズ・ヴィルサック」の概要を参照ください。


アメリカ合衆国農務長官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/10 23:22 UTC 版)

ジェイムズ・ウィルソン (農務長官)」の記事における「アメリカ合衆国農務長官」の解説

1897年ウィリアム・マッキンリー大統領農務長官ウィルソン起用したウィルソンの名前は一躍全国区となったウィルソンその後セオドア・ルーズベルト大統領ウィリアム・タフト大統領の下でも継続して農務長官務めた結果的にウィルソン1913年まで、3人の大統領の下で16年わたって農務長官務めたウィルソン農務長官として、農耕法の近代化重点置いたウィルソンまた、食品の安全を検査監視する大規模な組織構築内国網羅する道路整備などの政策推し進めた

※この「アメリカ合衆国農務長官」の解説は、「ジェイムズ・ウィルソン (農務長官)」の解説の一部です。
「アメリカ合衆国農務長官」を含む「ジェイムズ・ウィルソン (農務長官)」の記事については、「ジェイムズ・ウィルソン (農務長官)」の概要を参照ください。


アメリカ合衆国農務長官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:42 UTC 版)

ジュリアス・スターリング・モートン」の記事における「アメリカ合衆国農務長官」の解説

1893年3月第2次グロバー・クリーブランド政権発足すると、モートン農政能力買われ農務長官起用された。モートン農務省改造実施し農業従事者対す包括的支援主眼とした組織へと組み替えた。また1891年保安林に基づき10万平方キロメートル超える区域国有保安林として指定した1897年3月モートンクリーブランド大統領の任期満了に伴い農務長官退任した

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アメリカ合衆国農務長官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 16:20 UTC 版)

ハワード・メイソン・ゴア」の記事における「アメリカ合衆国農務長官」の解説

カルビン・クーリッジ政権発足後の1923年9月23日ゴア農務次官補に起用された。1924年11月ヘンリー・ウォレス農務長官死去すると、後任農務長官としてゴアが任ぜられた。

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アメリカ合衆国農務長官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 16:16 UTC 版)

オーヴィル・ロスロップ・フリーマン」の記事における「アメリカ合衆国農務長官」の解説

1960年ヒューバート・ハンフリー大統領選挙への出馬表明すると、フリーマンハンフリー支持したその後ハンフリー民主党予備選挙から撤退すると、フリーマンジョン・F・ケネディ支持回ったフリーマンミネソタ州の票獲得尽力し民主党全国大会ではケネディから指名スピーチ依頼された。 そしてケネディ本選挙勝利を収めると、ケネディフリーマン農務長官指名することで報いたフリーマン農務長官として効果的に働き農務省権限拡張行ったフリーマン1969年1月まで農務長官務めたフリーマン農務長官着任した当時アメリカ農業技術革新に伴う慢性的な供給過多に悩まされていた。ケネディ政権耕地面積削減し、かつ市場供給される作物量を制御することが重要であると考えた。そのためフリーマンは、まず飼料用穀物削減計画作成し生産量制限行ったフリーマンまた、農業貿易開発援助法の拡張や、ロシアとの小麦取引といった方策立案した。これらの政策により、アメリカ余剰農産物海外へ分配され国内農家所得増加した

※この「アメリカ合衆国農務長官」の解説は、「オーヴィル・ロスロップ・フリーマン」の解説の一部です。
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アメリカ合衆国農務長官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 05:10 UTC 版)

アーサー・マスティック・ハイド」の記事における「アメリカ合衆国農務長官」の解説

1929年3月ハーバート・フーヴァー政権発足すると、ハイド農務長官起用された。ハイド在任中、農場価格下落発生したその結果株式相場暴落し経済状況減衰した。ハイドフーヴァー大統領任期満了となる1933年3月まで農務長官務めた

※この「アメリカ合衆国農務長官」の解説は、「アーサー・マスティック・ハイド」の解説の一部です。
「アメリカ合衆国農務長官」を含む「アーサー・マスティック・ハイド」の記事については、「アーサー・マスティック・ハイド」の概要を参照ください。

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