わたくし

デジタル大辞泉

わたくし【私】

読み方：わたくし

［名］

１ 自分一人に関係のあること。個人的なこと。「—の用事で欠勤する」⇔公(おおやけ)。

２ 公平さを欠いて、自分の都合や利益を優先すること。また、公共のための事物を私物化すること。「—をはかる」

「造物主は天地万象を造りて—なし」〈逍遥・小説神髄〉

３ 公然でないこと。秘密であること。「—に処する」

［代］一人称の人代名詞。多く、目上の人に対する時や、やや改まった場合に用いる。男女ともに使う。

ウィキペディア

私

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/10/18 02:27 UTC 版)

私（し、わたくし）は、仕事場などの社会的集団の中における人間の属性と対比して、一個人としての属性を示すときに用いられる言葉である。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

わたくし

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 06:56 UTC 版)

代名詞

わたくし【私】

1. 一人称。「わたし」の元の形であり、「わたし」よりも格式ばった、または上品な表現。公的な演説などでは男女を問わず用いるが、会話においては女性が多く用いる。

翻訳

• ドイツ語: ich
• 英語: I
• スペイン語: yo
• フランス語: je
• インドネシア語: saya
• イタリア語: io
• ロシア語: я
• 中国語: 我（wǒ）

関連語

• 類義語: わたし/あたし、僕、我（われ）。
• 対義語: あなた

名詞

わたくし【私】

1. 個人のものや立場。プライベート。
   • 今ここに会社を立てて義塾を創め、同志諸子、相ともに講究切磋し、もって洋学に従事するや、事、もと私（わたくし）にあらず、広くこれを世に公（おおやけ）にし、士民を問わずいやしくも志あるものをして来学せしめんを欲するなり。（福沢諭吉『慶応義塾の記』）

関連語

• 類義語: 私的
• 対義語: 公（おおやけ）
• 熟語: 私事（わたくしごと）、私立（わたくしりつ）

動詞

1. 公のものを私物化する。独占する。
   • 政府がひとりで外国貿易の利益を私するから、それでこんなに攘夷がやかましくなった。（島崎藤村 『夜明け前』）
2. 夫婦でないものが肉体関係を持つこと、私通すること。
   • しほの母は素（もと）京都諏訪神社の禰宜飯田氏の女で、典薬頭某の家に仕えているうちに、その嗣子と私（わたくし）してしほを生んだ。（森鴎外 『渋江抽斎』）

漢字辞典

姎

姎	画数：8 音読み：アウ 訓読み：わたくし

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「わたくし」の例文・使い方・用例・文例

• わたくしが管理をします
• その前後の写真には、わたくしがしっかり写っている
• Xがわたくしにはなんとも不思議だった
• わたくしが最も気にしていることは、あなたたちが法律に基づいた正式な結婚の手続きをしていないことである。
• 鈴木の後を引き継ぎまして、これからについては、わたくし、田中がご用命を承ります。
• 会議にはわたくしに代わりソフトウェア事業部の下田が出席させて頂きます。
• いえ、これは秘宝ですから。わたくしたちもこの度、初めて見たのです。
• わたくしたちがその家を借りたのは、気に入ったからではなくて、駅に近かったからです。
• 私儀本日病気に付欠席仕候依て此段御届申上候｛わたくしぎほんじつびょうきにつきけっせきつかまつりそうろう、よってこのだんおとどけもうしあげそうろう｝
• 私儀本日病気に付欠席仕候依て此段御届申上候也｛わたくしぎほんじつびょうきにつきけっせきつかまつりそうろうよってこのだんおとどけもうしあげそうろうなり｝
• わたくし