わたくしごと

デジタル大辞泉

わたくし‐ごと【私事】

読み方：わたくしごと

１ 公的でない、自分だけに関係した個人的な事柄。しじ。「—で早退する」「—で恐縮ですが」

２ 自分だけのこととして、秘密にしていること。内証事。隠し事。

短編小説作品名辞典

わたくしごと

作者井伏鱒二

収載図書井伏鱒二全集 第2巻
出版社筑摩書房
刊行年月1997.2

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

わたくしごと

出典:『Wiktionary』 (2021/11/25 07:01 UTC 版)

名詞

わたくしごと【私事】

1. 世間や社会へ公開されたり、他人によって決められたりしない、あるいはすべきではないものと考えられている、個人に係わることがら。わたくしこと。私事（しじ）。
   • 1940年-1941年、海野十三「爆薬の花籠」^[1]

     いえ、会社のことではなく、わたくしごとでございますが、いつやら、ちょっとお話しました娘さんのところへ、ただ今、いっておりましたのですが、今日はどういうものか、娘さんのようすがへんなのでございます、なにか、あの娘さんの身の上に、危難があるように感じましたの。

   • 1946年、宮本百合子「公のことと私のこと」^[2]

     これまで、一家の食事ということは、どこの家でもかかされないことだのに、どういうわけか、めいめいの私事（わたくしごと）という風に考えられて来ました。

   • 2019年、奥増夫訳、フレッド・Ｍ・ホワイト「黄金薔薇」^[3]

     出来ることからやる。でもババのことは言いたくない。わたくしごとだからだ。

翻訳

• 英語：private affairs