「潟」の字についてとは? わかりやすく解説

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「潟」の字について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 02:29 UTC 版)

新潟県」の記事における「「潟」の字について」の解説

本県を指す漢字表記および発音言語表記発音備考日本語 新潟 にいがた[ɲ̟iːɡa̠ta̠](にーがた正字 新泻 略字 新澙 異体字の例1つ 中国語 新泻 Xīnxiè(シンシエ) 簡体字普通話他) 新瀉 繁体字台湾国語他) 新潟nxì(シンシー) (新潟県庁推奨) 本県を指す漢字表記複数存在するが、日本語においてはいずれの字体であってもにいがた、[ɲ̟iːɡa̠ta̠] にーがた」と読む。中でも正字とされる「潟」を用いた新潟」が最も一般的な表記である。他に方言漢字とも呼ばれるが、さんずいに写と書く「泻」を用いて「新泻」と書場合がある。かつて「泻」は節用集にも登録されるほど一般的に認知され文字であり、江戸時代板本印刷本)おいて、松尾芭蕉おくのほそ道』および上田秋成雨月物語』では「象泻」(現・秋田県にかほ市象潟)との表記見られ鈴木牧之北越雪譜』では「新泻」や「鎧泻」といった現在の本県における地名においても「泻」の使用認められる。これら印刷本流通により、全国で「潟」と略字とされる「泻」は同列視されていたとみられる(「潟」には複数異体字がある)。 明治に入ると活版印刷出版物主流となるが、終戦までに販売され明朝体活字調べると、正字とされる「潟」のみが販売され略字とされる「泻」は販売されなかった。すなわち明治以降、「泻」の字は印刷物から一掃されるが、新潟象潟八郎潟、あるいは島根県の白潟天満宮 など、「潟」の字を日常的に使用するエリアにおいて「泻」は活字以外で生き残り方言字化していった。新潟県では道路標識などでも「新泻」が使用されていたが、1981年昭和56年)に「潟」の字が常用漢字採用されると「新泻」との表記衰微していった。 多くの人が正しく書けない漢字としても「潟」は例として出されることが多い。 中国語においては簡体字で「新泻」、繁体字で「新瀉」 と表記する例が見られる。これらは北京語拼音: Xīnxiè(シンシエ)と発音する2007年平成19年6月28日新潟県議会6月定例会総務文教委員会において、中国語における泻(瀉)の字義と潟のそれが異なることを理由に、これらの中国語表記問題視する質問があった。同年8月1日新潟県庁公式サイト上で中国語での「新潟」(拼音: Xīnxì シンシー)の表記使用県庁内および県関連機関要請した日本語において「新泻」の使用止めて新潟」を使用するよう要請したものではない)。

※この「「潟」の字について」の解説は、「新潟県」の解説の一部です。
「「潟」の字について」を含む「新潟県」の記事については、「新潟県」の概要を参照ください。

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