上田秋成とは? わかりやすく解説

うえだ‐あきなり〔うへだ‐〕【上田秋成】

読み方:うえだあきなり

[1734〜1809]江戸後期国学者浮世草子読本作者大坂の人。本名東作別号無腸著作読本雨月物語」「春雨物語」、随筆胆大小心録」、歌文集藤簍冊子(つづらぶみ)」など。


うえだあきなり 【上田秋成】

江戸中期国学者大坂生まれ。号は無腸・余斎。俳号漁焉。作家としても『雨月物語』などで有名。医者開業本居宣長日本世界一説いたのに反駁天照大神日本だけの神で、日本小国唱えた。その論争集が『呵刈葭』。著書多数。(一七三四一八〇九)→ 本居宣長

上田秋成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 06:35 UTC 版)

上田 秋成(うえだ あきなり、享保19年6月25日1734年7月25日) - 文化6年6月27日1809年8月8日))は、江戸時代後期の読本作者、歌人茶人国学者俳人。本名上田東作[1]。別号は無腸[注 1]・余斎・漁焉・鶉居など、戯号は和訳太郎・剪枝畸人[注 2]・洛外半狂人など[1][2]。怪異小説『雨月物語』の作者として特に知られる。


注釈

  1. ^ 蟹のこと。「内は柔らかいが外は固い」「世を横に歩く」など、おのれの頑固・狷介をこの別号に諷した。
  2. ^ 万全でない指への拘わりと解される。
  3. ^ 「父ナシ、ソノ故ヲ知ラズ。四歳、母マタ捨ツ」[3]
  4. ^ 「ますらを」は賀茂真淵ら国学者の間で理想とされた「男らしい堂々とした様子」で、万葉集の歌風を述べる際にも用いる。[要出典]
  5. ^ 秋成は事件の当事者である渡辺源太とも面談しており、「西山物語」が芝居じみて史実と乖離している点(自己中心的な人物たちが、道徳を無視し享楽にふける結末。事件と無関係な楠木正成の幽霊が登場するなど)を批判。ただし、建部綾足は山鹿素行の曾孫であり、元禄赤穂事件を「山鹿流とは対極にある愚挙」(津軽家の思想)と非難している点では秋成と同じ側に属す。[独自研究?]
  6. ^ 「癇癖(かんぺき)」と書いて「くせ」と読ませる。仮名草子『仁勢物語』(にせものかたり)のもじり。[要出典]
  7. ^ 『癇癖談』第二十四段(最終話)。「秋成が書見をしている姿を、駒鳥と鷽(うそ)が庭で見ながら批評している。(うぐいす)も居て二羽の話を聴いている」挿絵が付けられている(国会図書館所蔵)。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 岡本勝, 雲英末雄編『新版近世文学研究事典』おうふう、2006年1月、120-1231頁。 
  2. ^ 長島弘明「渋谷和邦氏蔵上田秋成資料」『東京大学国文学論集』第13巻、2018年、99-113頁、doi:10.15083/00074397 
  3. ^ 自像筥記、1808年[要文献特定詳細情報]
  4. ^ 佐藤春夫「上田秋成」『文藝春秋』第16巻第1号、1938年、458頁、doi:10.11501/3197699 
  5. ^ 『上田秋成全集』第一巻(国学篇)[要ページ番号]
  6. ^ 飛鳥井雅道「テキストとしての神話:本居宣長・上田秋成論争とその周辺」『人文學報』第75巻、1995年、34-46頁、doi:10.14989/48440 
  7. ^ 小林「本居宣長」下巻・395頁
  8. ^ 「上田秋成の文学 (放送大学教材)」長島 弘明(2016年)


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