うえだ‐あきなり〔うへだ‐〕【上田秋成】
うえだあきなり 【上田秋成】
上田秋成
上田秋成
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上田 秋成(うえだ あきなり、享保19年6月25日(1734年7月25日) - 文化6年6月27日(1809年8月8日))は、江戸時代後期の読本作者、歌人、茶人、国学者、俳人。本名上田東作[1]。別号は無腸[注 1]・余斎・漁焉・鶉居など、戯号は和訳太郎・剪枝畸人[注 2]・洛外半狂人など[1][2]。怪異小説『雨月物語』の作者として特に知られる。
注釈
- ^ 蟹のこと。「内は柔らかいが外は固い」「世を横に歩く」など、おのれの頑固・狷介をこの別号に諷した。
- ^ 万全でない指への拘わりと解される。
- ^ 「父ナシ、ソノ故ヲ知ラズ。四歳、母マタ捨ツ」[3]
- ^ 「ますらを」は賀茂真淵ら国学者の間で理想とされた「男らしい堂々とした様子」で、万葉集の歌風を述べる際にも用いる。[要出典]
- ^ 秋成は事件の当事者である渡辺源太とも面談しており、「西山物語」が芝居じみて史実と乖離している点(自己中心的な人物たちが、道徳を無視し享楽にふける結末。事件と無関係な楠木正成の幽霊が登場するなど)を批判。ただし、建部綾足は山鹿素行の曾孫であり、元禄赤穂事件を「山鹿流とは対極にある愚挙」(津軽家の思想)と非難している点では秋成と同じ側に属す。[独自研究?]
- ^ 「癇癖(かんぺき)」と書いて「くせ」と読ませる。仮名草子『仁勢物語』(にせものかたり)のもじり。[要出典]
- ^ 『癇癖談』第二十四段(最終話)。「秋成が書見をしている姿を、駒鳥と鷽(うそ)が庭で見ながら批評している。鶯(うぐいす)も居て二羽の話を聴いている」挿絵が付けられている(国会図書館所蔵)。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 岡本勝, 雲英末雄編『新版近世文学研究事典』おうふう、2006年1月、120-1231頁。
- ^ 長島弘明「渋谷和邦氏蔵上田秋成資料」『東京大学国文学論集』第13巻、2018年、99-113頁、doi:10.15083/00074397。
- ^ 自像筥記、1808年[要文献特定詳細情報]
- ^ 佐藤春夫「上田秋成」『文藝春秋』第16巻第1号、1938年、458頁、doi:10.11501/3197699。
- ^ 『上田秋成全集』第一巻(国学篇)[要ページ番号]
- ^ 飛鳥井雅道「テキストとしての神話:本居宣長・上田秋成論争とその周辺」『人文學報』第75巻、1995年、34-46頁、doi:10.14989/48440。
- ^ 小林「本居宣長」下巻・395頁
- ^ 「上田秋成の文学 (放送大学教材)」長島 弘明(2016年)
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