aMSN aMSNの概要

aMSN

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/13 09:29 UTC 版)

aMSN
開発元 aMSN開発チーム
初版 2002年5月22日 (2002-05-22)
最新版 0.98.9 / 2012年5月25日(5年前) (2012-05-25
プログラミング言語 Tcl/Tk
対応OS マルチプラットフォーム
種別 インスタントメッセージクライアント
ライセンス GNU General Public License
公式サイト www.amsn-project.net
テンプレートを表示

Microsoft Windows、Macintosh、Maemoノキアインターネットタブレットで動作)、OpenSolarisを含む複数のUNIX/LinuxといったTcl/Tk 8.5以降に対応するシステムで動作することが出来る[3]PortableApps.comがWindowsで動作するポータブルバージョンを配布している[4]

歴史

2001年9月21日にデーブ・ミフスドが公開したCompu's Messenger (ccmsn)が起源であるが、機能が非常に限られている上、開発も停止されているとされた。アルバロ・イラディエルがCompu's Messengerのフォークとして開発したのがaMSN(Alvaro's Messenger)である。同時期にディディモ・E・グリマルドも独自の派生ソフトウェアを開発していたが、アルバロとディディモは開発フォーラムで相談した結果、お互いのソフトウェアを統合して改善したのを1つのバージョンとして公開することを決定した。2002年5月22日にSourceforgeでaMSNの最初のバージョンを公開した。

バージョンをいくつか公開した後、ディディモは他の圧迫された責任や時間が取れない問題からソフトウェア開発を辞めることを決断、ccMSN/aMSNがディディモが関わった最後のフリーオープンソースソフトウェアとなった。

フィリップ・G・ハラーフやユーネス・アラウィといった開発者が後に加わり、今日プロジェクトは増え続ける開発者、翻訳者、デザイナーによる努力や援助に支えられている。

aMSNは公式クライアントの機能のほとんどを素早く実装することで知られており、度々公式クライアントに対応するサードパーティ製クライアントでは唯一と言われている。例えば、Macintoshで唯一ビデオ会議に対応しているクライアントと言われている[5]。また、多くのソフトウェア関連サイトでレビューされていて[6][7]、複数の有名なブログでも取り上げられていて[8][9][10][11]、開発者がインタビューを受けたり[12][13]、いくつかのテレビ番組に登場したこともある[14][15]

ビデオコールとウェブカメラ機能の削除

マイクロソフトはWindows Live Messenger 2009の公開にあたり、Windows Live Messengerが使用するプロトコルを変更した。変更点は外部サーバーに代わってP2P SIPを使用することになったことだが、これによりビデオコール機能はaMSNでは使用できなくなったためバージョン0.98.3と0.98.4で削除された[16]

2010年末、マイクロソフトはWindows Live Messenger 2011を公開したが、この時に一方通行なウェブカメラ機能を削除した。このため、aMSNで実用的なウェブカメラ機能は使用できなくなった[17]




  1. ^ aMSN in Linux on Linux Magazine (PDF)”. 2011年10月14日閲覧。
  2. ^ Top Downloads – For all time, updated daily”. Sourceforge.net. 2011年10月14日閲覧。
  3. ^ aMSN Messenger Clone Ported to OpenSolaris”. Sun SystemNews (2007年12月10日). 2011年10月14日閲覧。
  4. ^ aMSN Portable”. PortableApps.com (2011年1月13日). 2011年10月14日閲覧。
  5. ^ Santos, Elena (2010年12月9日). “Review on Softonic”. Amsn.en.softonic.com. 2011年10月14日閲覧。
  6. ^ Linux software reviews on Softpedia”. Softpedia.com. 2011年10月14日閲覧。
  7. ^ 6 Alternative Chat Applications for MSN on Mac OS X”. Makeuseof.com (2008年4月11日). 2011年10月14日閲覧。
  8. ^ Written by M. Zinoune (2009年11月11日). “New version of aMSN is available with new features”. Unixmen. 2011年10月14日閲覧。
  9. ^ aMSN una alternativa gratuita para el Msn Messenger”. Geekets (2009年11月25日). 2011年10月14日閲覧。
  10. ^ Slashdot | aMSN 0.95 released”. Linux.slashdot.org (2005年12月26日). 2011年10月14日閲覧。
  11. ^ Mann, Justin (2005年12月26日). “aMSN 0.95 released after more than a year – TechSpot News”. Techspot.com. 2011年10月14日閲覧。
  12. ^ Interview: Alvaro J. Iradier, AMSN Founder and Lead Developer – OSNews
  13. ^ fredag 10. februar 2006 kl. 14:05 Av Martin Sivertsen. “Interview by ITAvisen”. Itavisen.no. 2011年10月14日閲覧。
  14. ^ Davix's blog – Ubuntu es Divino : Includes an official reply from Miquel Olavarria who was responsible for the technology used”. Eoldavix.blogspot.com (2004年2月26日). 2011年10月14日閲覧。
  15. ^ 3arabtv.com Ebn ElArendoli
  16. ^ aMSN webpage”. Amsn-project.net. 2011年10月14日閲覧。
  17. ^ Liveside”. Liveside (2010年5月24日). 2011年10月14日閲覧。
  18. ^ alexandernst (March 31, 2011), AMSN Disconnection error "Signed in from another location", http://www.amsn-project.net/forums/index.php?topic=8228.msg48067#msg48067 


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