SK-II
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/08 08:13 UTC 版)
業種 | スキンケア |
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設立 | 1980年 |
本社 | |
事業地域 | 全世界 |
製品 | 化粧品 |
親会社 | プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) |
ウェブサイト | www.sk-ii.com |
日本国内で製造され、東アジア、東南アジア、北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアで販売されている。
概要
基礎化粧品としては高価格帯の商品が多く、30代以上の女性を中心に支持を集めている。
看板商品である「フェイシャル トリートメント エッセンス」(化粧水)は160mLで20,350円である。
日本ではCMキャラクターに桃井かおり、綾瀬はるか、有村架純、池江璃花子、TWICE・Mina、三吉彩花、渡辺直美を起用している。
現在のキャッチコピーは、「運命を、変えよう。#changedestiny」
日本国内で製造しており、アジア各国・アメリカ等の諸外国でも発売されている。
歴史
1970年代、マックスファクターの日本法人(現 P&Gプレステージ)の研究者が、長年日本酒造りに携わってきた杜氏の手が高齢であるにもかかわらず若々しい肌をしていることに気づき、それが酵母の効果であることを確認した。酵母から「ピテラ」(pitera)というエキスを抽出し、この物質を使った化粧品ブランド「SK-II」を1980年代初頭に立ち上げ[1][2]、日本国内で販売を開始した。"SK-II"の"SK"は"Secret Key"(秘密の鍵)の意味である。
1991年、P&Gがマックスファクターを買収した[3]のに伴いSK-IIのブランドも取得した。P&Gは同ブランドの販売を日本国外へ拡大させ、最初に中国と韓国、2000年にイギリス、その後アメリカへと進出した[1][2]。2018年現在、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、シンガポール、スペイン、タイでも販売されている[4]。
2015年9月、P&Gマックスファクター合同会社がP&Gプレステージ合同会社に2016年8月1日に社名変更するのに併せて、SK-IIのカラー製品(ファンデーション、ベースは除く)の販売を終了すると発表した。[5]
中国と韓国での論争
中国においてSK-IIの購入者から、広告の表示が不正確だったためにアレルギー反応が起きたと申立てがあり、2005年4月、P&Gは20万元の罰金の支払いに同意した[6]。2006年10月、中国国内で販売されたSK-IIから微量のネオジムとクロムが検出された。いずれも、アレルギー反応や湿疹の原因となる恐れがあり、化粧品への使用が禁止されている。P&G中国は製品を自主回収し[7]、その週の内に中国国内での販売を完全に停止して、返金のための電話窓口を開設した[8][9][10]。2006年末、これらの微量成分が健康に害をなす可能性はないと中国当局が発表し、中国国内での販売が再開された[11][12]。
韓国でも当局により販売が停止され、2週間後、製品の安全性が確認されたとして販売再開が許可された[11]。
- ^ a b Jack Neff (2003年4月7日). “P&G to launch SK-II in U.S”. Advertising Age 2018年8月17日閲覧。
- ^ a b “Birth of an Icon: SK-II”. Procter & Gamble. (2012年11月26日)
- ^ “SK-II | Brand History” (英語). home. 2022年4月12日閲覧。
- ^ Procter & Gamble. “SK-II”. 2018年8月17日閲覧。
- ^ 「P&Gマックス ファクター、社名変更とMFの販売終了発表 」、週刊粧業オンライン、2015年10月5日。
- ^ Normandy Madden (2005年4月25日). “P&G to pay fine over SK-II in China”. Advertising Age 2018年6月25日閲覧。
- ^ “China to halt imports of SK-II if problems show up again”. China View (2006年9月21日). 2008年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月25日閲覧。
- ^ “P&G halts sale of SK-II in China”. China Daily. AP/Xinhua. (2006年9月22日) 2018年6月25日閲覧。
- ^ Mei Fong; Loretta Chao (2006年9月25日). “P&G Stumbles in China”. Wall Street Journal 2018年6月25日閲覧。
- ^ Kineta Hung; Richard Farmer (2008-01-11). Case Study: SK-II: Damage Control in China. Harvard Business Review
- ^ a b “P&G to resume SK-II China sales in early December”. Reuters. (2007年1月19日) 2018年6月25日閲覧。
- ^ “SK-II cosmetics safe, China decides” (英語). The Japan Times Online. (2006年10月25日). ISSN 0447-5763 2018年10月6日閲覧。
- 1 SK-IIとは
- 2 SK-IIの概要
- 3 スキンケア商品一覧(2018年2月現在)
- 4 関連項目
- SK-IIのページへのリンク