Intel 4004
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/29 05:09 UTC 版)
MCS-4
当初の周辺チップとしては、容量2048bitのマスクROM 4001、容量320bitのRAM 4002、10bitシフトレジスタ兼10bit出力ポートの4003があった。これらを含めてMCS-4(Micro Computer Set)とした。
初期ファミリ内でのチップの組み合わせで、ROM 32768bit(2048bit×16)、RAM 1280bit(320bit×4)の構成が可能。
ビジコンの目的であった電卓における構成は、だいたい以下のようなものとなる。
- 4001に関数などのプログラムが格納されている
- 4003でキー入力をシフトしながら4004へ渡す
- 4004で入力された数値を4002に書き込む
- 4001にあるプログラムを使って4004で1桁ずつ演算を行い結果を4002に書き込む
- 4003でシフトしながら表示板に出力する
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
- インテル博物館
- 嶋正利氏の4004開発回顧録
- 4004 Dr嶋 ブログ | Visual Technology Premier Site - ウェイバックマシン(2006年1月6日アーカイブ分)
- ^ 日経クロステック(xTECH). “世界初のCPU「4004」開発回顧録”. 日経クロステック(xTECH). 2022年1月5日閲覧。
- ^ F-14戦闘機用Central Air Data Computer
- ^ Datasheet Intel 4004 (PDF) より:クロック周期最小1.35µsec(約741kHz)/最大2.0µsec(500kHz)。『マイクロコンピュータの誕生』によれば、先に周波数を750kHzと決め、そこからその周期内で動作するよう機能を決めている
- ^ 国立科学博物館
- ^ 『電子立国日本の自叙伝』第5回「8ミリ角のコンピューター」ではこれを「ストアードプログラム」と説明しているが、普通のコンピュータのような汎用という訳ではない。また嶋は著書で「ランダム論理」(ワイヤード論理制御)に対するものとして「プログラム論理」という語を使っている。
- ^ 嶋の著書『マイクロコンピュータの誕生』によれば、何回か提案しており数は上下する。インテルは12種類としている。嶋は最終的にはプリンタ付きで8個、表示のみで6個まで削減できたと書いている(同著39頁)。
- ^ 嶋 正利『マイクロコンピュータの誕生』岩波書店、1987年8月28日、50-51頁。ISBN 4-00-006021-X。
- ^ Cass, Stephan (2021). “Intel's 4004 Turns 50”. IEEE Spectrum 58 (11): 9-10.
- ^ “4004 SINGLE CHIP 4-BIT P-CHANNEL MICROPROCESSOR”. www.applelogic.org. 2022年1月5日閲覧。
- ^ “4004 SINGLE CHIP 4-BIT P-CHANNEL MICROPROCESSOR”. datasheets.chipdb.org. 2022年1月5日閲覧。
- ^ “MCS-4 Assembly Language Programming Manual PRELIMINARY EDITION”. bitsavers.trailing-edge.com. 2022年1月5日閲覧。
- ^ “MCS-4 FOUR-BIT PARALLEL MICRO COMPUTER SET”. codeabbey.github.io. 2022年1月5日閲覧。
固有名詞の分類
マイクロプロセッサ |
Ricoh 2A03 R4000 Intel 4004 Am486 Celeron |
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