風変わりな店 風変わりな店の概要

風変わりな店

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 15:53 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

作曲の経緯

1918年バレエ・リュスを率いるセルゲイ・ディアギレフから作曲の依頼を受けたレスピーギ[1]は、イタリアのペーザロにあるロッシーニ音楽院に保管されていた、ロッシーニの未出版の小品集『老いのいたずら(老いの過ち)』(ロッシーニが晩年に書きためたピアノ曲、歌曲、室内楽曲など約200曲からなる)の中から素材を借りてバレエ音楽を作曲した(第2曲のみ歌曲集「音楽の夜会」から編曲)。レスピーギが施した和声やオーケストレーションにより、音楽の効果は原曲を上回っている[2]。なお、1925年、レスピーギは同じ曲集による姉妹作、管弦楽組曲『ロッシニアーナ』を作曲した。

初演

1919年6月5日ロンドンのアルハンブラ劇場で、レオニード・マシーンの振り付け、アンドレ・ドランの衣装と舞台装置、バレエ・リュスによってバレエ初演が行われた[3]。この時、店主をエンリコ・チェケッティが演じている。

あらすじ

海岸沿いの玩具店を訪れたアメリカ人の家族とロシア人の家族に、店主は音楽に合わせて踊る人形を見せる。やがて1組の人形の1体が買い上げられるが、残った人形たちが夜中に動きだす。

楽器編成

構成

1幕のバレエ音楽であり、以下の曲は連続して演奏される。

  1. 序曲
  2. タランテラ
  3. マズルカ
  4. コサックダンス
  5. カン・カン
  6. ゆっくりなワルツ
  7. 夜想曲
  8. ギャロップ

参考文献

『名曲解説全集(5)管弦楽(下)』音楽之友社、1959年

外部リンク


  1. ^ この時点におけるレスピーギは、交響詩『ローマの噴水』(1916年)の成功により作曲家としての名声を高めていた。
  2. ^ 『名曲解説全集(5)管弦楽(下)』音楽之友社、1959年
  3. ^ この1ヶ月後には同じアルハンブラ劇場でファリャの『三角帽子』が初演されている。


「風変わりな店」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「風変わりな店」の関連用語

風変わりな店のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



風変わりな店のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの風変わりな店 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS