青年 青年の概要

青年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 17:47 UTC 版)

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ソロモン諸島の青年女性

近代社会の成立と青年期

人類社会において人間の発達段階に青年期がもたらされたのは近代社会の成立と関係があるとされている[1]

ジャン=ジャック・ルソーは1762年の『エミール』で青年期を幼児期と成人期の中間に位置する固有の時期として位置づけた最初の人物である[1]

近代社会以前の社会では青年期という位置づけが明瞭ではなく大人への移行も突然に行われていたとされている[1]。H.L.ホリングワースは原始社会では子どもから大人への移行も突然に行われていたとしている[1]。また、マーガレット・ミードは1928年の『サモアの思春期』において、アメリカの若者とサモアの若者の比較調査の結果、青年期の存在は人類に普遍的とはいえず近代社会の所産であると結論づけている[1]江戸時代以前の日本武家社会でも、元服し、前髪を剃り落とせば「一人前の大人」であった。

日本語の「若者」は鎌倉時代以降には存在した概念であるが、「青年」という概念は明治時代になって登場した[1]。この「青年」という言葉は小崎弘道が"Young Men"の訳語として考案したものともいわれる(詳細は小崎弘道YMCAを参照)[2]

もともと「青年」は書生あるいは学生を指す概念として用いられていたものである[1]。厳密には青年と若者は別の概念であり、青年は1887年から1888年にかけてメディアを通して広がった言葉である[3]。また、その暗に意味するところは少なくとも日露戦争後までは変容している[4]。なお、近代日本における青年とはもっぱら男子を指し、そこに女子が含まれる場合は「青年男女 」、または「女子青年」といった言葉が用いられた[4]

1896年には山本滝之助が『田舎青年』において地方の若者の意味で使用している[1]。また、1911年には石川啄木が「時代閉塞の現状」において青年教育の必要性を説いた[1]

なお、ナタリー・Z・デービスの説では16世紀のフランス社会にはすでに青年期が認められるとするなど異説もあり歴史上の青年期の出現については研究が続いている[1]

青年期の区分

青年期の区分については諸説あって確定的にはなっていない[5]

日本では27・28歳までを青年後期[5]とする考えや、社会的な実態から20代後半~30代前半までを青年期とみる青年期延長論[5]といった考えがある。また近年では20代~30代を若年層にあたる若い世代[6][7][8][9]として捉えることがある。

出典


  1. ^ a b c d e f g h i j k 末本誠、松田武雄『生涯学習と地域社会教育』、2004年、22頁。
  2. ^ 」は漢語で、東方春季を表すであり、物事の初期を意味する。古くは中国で、人生の周期を四季に例え、それぞれに色を付し、春を青、夏を朱、秋を白、冬を玄とし、青春、朱夏、白秋、玄冬などの言い方もこれに由来する。
  3. ^ 木村直恵 1998
  4. ^ a b 和崎光太郎 2012
  5. ^ a b c 末本誠、松田武雄『生涯学習と地域社会教育』、2004年、23頁。
  6. ^ 【東洋経済ONLINE】20~30代が株投資を真剣に始めざるをえない訳2020年12月7日
  7. ^ 【SUNTORY】トクホ飲料市場の間口が拡大。特に20~30代男性の飲用率は半数以上。2020年12月11日閲覧
  8. ^ 【沢井製薬】今から対策したい!若者に増加する糖尿病2020年12月11日閲覧
  9. ^ 【OMRON】30代の男性です。「若年性高血圧」が増えていると聞きました。気をつけるべきことはありますか?2020年12月20日閲覧
  10. ^ 雇用の構造に関する実態調査(若年者雇用実態調査):調査の概要(厚生労働省ホームページ)
  11. ^ 若年層の消費行動の変化 経済産業省(経済産業省ホームページ)
  12. ^ 地域若者サポートステーション(厚生労働省ホームページ)
  13. ^ 【内閣府ホームページ】若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査) 概要版平成22年2月18日
  14. ^ 【厚生労働省ホームページ】新型コロナウイルス感染症対策専門家会議2020年8月8日閲覧
  15. ^ 【産経新聞】神奈川で33人感染 若い世代、経路不明多数 新型コロナ2020年7月26日閲覧


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