関西大学 学生生活

関西大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/08 14:07 UTC 版)

学生生活

学園祭

学園祭は「関西大学統一学園祭」と称し(略称は「学祭」)、例年11月上旬の4日間に渡り開催される。研究発表やミスター&ミスキャンパスコンテスト、学外から著名人を招聘しての講演会やコンサートなど、様々な企画が催されている。また、サークルや学科などの有志学生は、模擬店での軽食の販売やパフォーマンスの披露を行う。大学当局は学生の主催であり大学の公式行事ではないという立場を取っている。2018年(平成30年)の統一学園祭には約10万人が来場した[42]


学食はかつたまやトルティーヤがうまいで有名。

学術研究会

学術研究会
学術研究会名
該当学部・専修
法学会
法学部、政策創造学部
文学会
文学部
映像文化学会
文学部映像文化専修
英文学会
文学部英語英文学専修
国文学会
文学部国語国文学専修
独文学会
文学部ドイツ語ドイツ文学専修
フランス語フランス文学会
文学部フランス語フランス文学専修
哲学会
文学部哲学・倫理学専修、比較宗教学専修、芸術学美術史専修
史学・地理学会
文学部歴史学専修、地理学・地域環境学専修
中国文学会
文学部中国語・中国学専修
教育学会
文学部教育学専修
文学部心理学会
文学部心理学専修
経済学会
経済学部
商学会
商学部
外国語教育学会
大学院外国語教育学研究科
理工学会
環境都市工学部、化学生命工学部、システム理工学部、工学部

学部によっては学生と教員により組織される学術研究会がある。各々活動内容は異なるが、会報や学術誌の発行、過去問の配布などが主である。

法学会や経済学会では懸賞論文を募集しており、優秀とされる者については賞状と賞金を与えられ、うち法学会では、半世紀以上にわたって懸賞論文が行われており、会誌「関西大学法学会誌」において入賞者の氏名・論文名が掲載される。また、優秀賞受賞者については、その全文が掲載され、「法学会誌」が大学紀要としての性質を有していることから、受賞者のデータは国立国会図書館のデータベースに記録される。

受賞者からは、法曹・法学研究者を輩出し、主な受賞者として、大阪高等検察庁検事長中尾巧大阪府公安委員会委員長の栗原宏武(元大阪家庭裁判所所長・関西大学法科大学院名誉教授)らがいる。

スポーツ

同学の応援歌の歌詞にも登場する「カイザー」(KAISER:ドイツ語で「皇帝」の意味)という愛称が、体育会のチーム名や体育会全体の統一名称として用いられている[43]

関関戦

関関戦における関西大学野球部と関大応援団(1956年)

関西学院大学との対抗戦は、旧制大学時代から続いており[48]、端艇部(ボート部)、陸上競技部、野球部、サッカー部など様々な運動部で開催されている[49]。両大学では関西大学の「関」と関西学院大学の「関」を取って、関関戦と呼ぶ。また、単に相手校の名を冠して関学戦と呼ぶこともある。1978年(昭和53年)からは総合関関戦も開催されている[50]

その他の対抗戦

  • 関大・法大対抗戦 - 法政大学との対抗戦。1924年(大正13年)から1939年(昭和14年)に中断されるまで、15回にわたって行われた[51]
  • 京関・早慶対抗戦 - 1937年(昭和12年)から1951年(昭和26年)まで行われた京都大学と関西大学の連合軍と、早稲田大学慶應義塾大学の連合軍との東西対抗戦[52]

注釈

  1. ^ 開校日とされた11月4日の時点では司法省の許可が届かず、司法官の講師らが出講できなかったため、最初の講義は校主の吉田一士が行った(『関西大学百年史』 人物編、54頁)。
  2. ^ 大学令による関西大学の昇格が実現しないことに業を煮やした関大予科生5、60名が修学旅行先の奈良血判状を作成し、昇格の早期実現を強く求めたもの(『関西大学百年史』 通史編上巻、360-365頁)。
  3. ^ 同講座は1927年11月まで33回開催され、犬養毅後藤新平山田耕筰などの著名人が講演を行った(関西大学百年史編纂委員会 『関西大学百年史』 通史編上巻、1986年、410-412頁)。
  4. ^ 主専攻言語に加え、「プラスワン外国語」としてドイツ語フランス語スペイン語ロシア語朝鮮語、英語(中国語を主専攻言語とした場合)、中国語(英語を主専攻言語とした場合)のいずれかを選んで学ぶ。また、2年次には海外の提携大学への留学が義務づけられているが、主専攻言語が英語の学生が韓国または台湾の大学を選択する場合、朝鮮語または中国語を副専攻言語として時間割数を増やして学ぶことになる。
  5. ^ 2016年入学生用の大学案内によると、情報学の専門分野を体系的に学習するための指針として、メディア情報系、コンピューティング系、社会情報システム系がある。基礎科目、展開科目、実習科目は一部を除き、系で分類されている(複数の系にまたがる科目もある)。一つの系を集中して学ぶことも、系を複合させて学ぶことも可能。
  6. ^ 2014年入学生用の大学院履修要覧 [1] によると、選択した領域の科目を一定単位履修しなければならない。
  7. ^ 2015年度入学生用の大学院案内 [2] によると、教員はこれら「東アジアの言語と表象」、「東アジアの思想と構造」、「東アジアの歴史と動態」の3領域を分担。大学院要覧(2014年入学生用)[3] によると、必修科目である演習は、前期課程でも後期課程でも、これら3領域に分かれている。
  8. ^ 2015年度入学生用の大学院案内では「研究領域」という言葉を用いていないが、分野等の構成は理工学研究科のサイトにある「教員紹介・研究内容」と同じ。
  9. ^ a b 建築学分野、都市システム工学分野共通
  10. ^ 理工学研究科のサイトにある「教員紹介・研究内容」(数学分野、物理・応用物理学分野、機械工学分野、電気電子情報工学分野、建築学分野、都市システム工学分野、エネルギー・環境工学分野、化学・物質工学分野、生命・生物工学分野)
  11. ^ 1964年の第40回大会に出場した立命館大学・福岡大学はオープン参加扱いで参考記録となっているため、関東以外の大学で箱根駅伝の記録が公式に残っているのは、関西大学が唯一となっている。箱根駅伝過去の記録(該当の開催年をクリックすると順位が確認できる)
  12. ^ 2008年に発足したファカルティ・ディベロップメント(Faculty Development、通称:FD)に関する日本で初の私立大学連携協定。
  13. ^ 3大学とは、大阪医科大学大阪薬科大学・関西大学を指しているが、2021年に大阪医科大学と大阪薬科大学は統合している。

出典

  1. ^ a b 関西大学百年史編纂委員会 『関西大学百年史』 通史編上巻、403-404頁
  2. ^ 関西大学編『関西大学創立五十年史』関西大学、1936年、p.7 名誉校員となったことから、胸像の設置など、今日の関西大学では事実上の創立者に準じる存在として仰がれている。
  3. ^ 大学執行部リレーコラム|関西大学学長室 2019年4月8日閲覧
  4. ^ 上原洋允 『大学改革の道-未来を見据えた 生きた教育を-』 関西大学出版部、2017年、45頁より引用。
  5. ^ 『関西大学百二十年史』 7頁
  6. ^ 関西大学の理念・目的|データで見る関西大学(教育情報の公開) 2019年10月22日閲覧
  7. ^ 1903年の第5回内国勧業博覧会で美術館として使用され、1906年頃は空き家となっていた(『関西大学百二十年史』 18-19頁)。
  8. ^ a b c 学部案内|学部概要|関西大学 経済学部・経済学研究科
  9. ^ 『早稲田大学百年史 第二巻/第五編 第十五章
  10. ^ 関西大学と日本の近代化 ―千里山キャンパスの誕生―|KANDAI HEADLINES ~ 関西大学の「今」”. www.kansai-u.ac.jp. 2023年8月27日閲覧。
  11. ^ 『官報』 1924年5月22日
  12. ^ 朝日新聞社 『運動年鑑 昭和七年度』 1932年、40頁
  13. ^ 『関西大学百年史』 通史編上巻、617頁
  14. ^ 『毎日新聞』 1943年11月16日夕刊
  15. ^ 『関西大学百年史』 通史編上巻、916-917頁
  16. ^ 『関西大学百年史』 通史編下巻、7頁
  17. ^ 『関西大学百年史』 通史編下巻、89-118頁
  18. ^ 6月23日の全学集会では学生側が機動隊導入を決議、要望するという異例の事態が起きた(『関西大学百二十年史』 72頁)。
  19. ^ 関西大学のあゆみ(年表)
  20. ^ 関西大学 留学生別科(日本語・日本文化教育プログラム進学コース)”. 関西大学. 2011年7月4日閲覧。
  21. ^ ◼梅田で学びの高度化・多様化を追求!◼ 天六キャンパスを売却し、梅田に新拠点を開設 〜 地域・社会人・大学がともに発展できる新たなハブ機能として〜』(PDF)(プレスリリース)関西大学、2014年7月16日http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/pressrelease/2014/No15.pdf2016年11月22日閲覧 
  22. ^ 関西大学 大学昇格100年記念特設サイト
  23. ^ 関西大学と日本の近代化 ―千里山キャンパスの誕生―|KANDAI HEADLINES ~ 関西大学の「今」”. www.kansai-u.ac.jp. 2023年8月27日閲覧。
  24. ^ 校章・スクールカラー・学歌”. 関西大学. 2016年8月2日閲覧。
  25. ^ 『HAND BOOK (大学要覧)』、関西大学、毎年発行。 
  26. ^ 『関西大学百年史』 通史編上巻、289-291頁
  27. ^ 『関西大学百年史』 資料編、306頁
  28. ^ 『関西大学百年史』 通史編上巻、427-428頁
  29. ^ 応援団の歴史”. 関西大学應援團OB千成会. 2010年12月20日閲覧。
  30. ^ 『大学 KANSAI UNIVERSITY 1993 (大学要覧)』、関西大学、1993年、裏表紙。 『INFORMATION 1993 大学案内』、関西大学、1993年、99頁。 
  31. ^ 履修モデルは、学部ホームページ [4]
  32. ^ 理工学研究科のサイトにある「教員紹介・研究内容」
  33. ^ 理工学研究科のサイトにある「教員紹介・研究内容」
  34. ^ 理工学研究科のサイトにある「教員紹介・研究内容」
  35. ^ 理工学研究科のサイトの教員紹介・研究内容
  36. ^ 理工学研究科のサイトにある「教員紹介・研究内容」
  37. ^ 理工学研究科のサイトにある「教員紹介・研究内容」
  38. ^ 理工学研究科のサイトにある「教員紹介・研究内容」
  39. ^ 理工学研究科のサイトにある「教員紹介・研究内容」
  40. ^ 理工学研究科のサイトにある「教員紹介・研究内容」
  41. ^ 出版部の歴史と沿革 関西大学出版部、2019年9月2日閲覧。
  42. ^ 関西大学統一学園祭の来場者数、初の10万人突破 関西最大!近大の2倍に ブームスポーツ、2018年12月2日閲覧。
  43. ^ KAISERSとは 関西大学スポーツ振興グループ、2019年1月15日閲覧。
  44. ^ /意外!箱根駅伝に出ていた西日本の「名門大学」 AERA dot.、2014年12月31日閲覧。
  45. ^ 体育会陸上競技部の中村有希さんが2017日本学生陸上競技個人選手権大会の女子100mHで優勝”. 関西大学 最新情報 詳細 (2017年6月13日). 2022年10月24日閲覧。
  46. ^ タクラマカン砂漠踏破 関西大学探検部、2019年1月15日閲覧。
  47. ^ JOC認定競技別強化センター 公益財団法人日本オリンピック委員会、2018年1月15日閲覧。
  48. ^ <懐かしの立命館>戦前「最後の立同戦」 立命館史資料センター2018年11月5日閲覧
  49. ^ 関関サッカー定期戦について”. 第60回関関サッカー定期戦. 2016年10月29日閲覧。
  50. ^ 総合関関戦 関西大学スポーツ振興グループ、2019年1月15日閲覧。
  51. ^ 関大・法大対抗戦 関西大学年史編纂室2019年8月5日閲覧
  52. ^ スポーツ史 関西大学年史編纂室2019年8月5日閲覧
  53. ^ 戦前における私立大学校友会の役割 名古屋高等教育研究第16号2019年8月5日閲覧
  54. ^ 海外の校友会 関西大学校友会2019年8月5日閲覧
  55. ^ 機関誌『關大』 関西大学校友会、2019年9月2日閲覧。
  56. ^ 千里山キャンパス 関西大学、2019年9月2日閲覧。
  57. ^ 日本初の田園都市~阪急千里線「千里山」駅 All About 住宅・不動産2019年8月25日閲覧
  58. ^ a b 「千里山花壇」と「関西大学」の開設 三井住友トラスト不動産2019年8月25日閲覧
  59. ^ 国指定文化財等データベース 文化庁2019年8月29日閲覧
  60. ^ 図書館 関西大学、2019年9月2日閲覧。
  61. ^ 関西大学千里山店 スターバックスコーヒージャパン2019年8月29日閲覧
  62. ^ シティライフアーカイブス 100年前から「エコ」、関西大学 gooニュース2019年8月25日閲覧
  63. ^ 皇室写真館 朝日新聞2019年8月29日閲覧
  64. ^ 威徳館 関西大学年史編纂室、2018年9月15日閲覧。
  65. ^ 関西大学アイスアリーナ(概要)
  66. ^ TSUTAYA 梅田 MeRISE店 スターバックスコーヒージャパン2019年8月29日閲覧
  67. ^ 天六学舎 関西大学年史編纂室2019年9月5日閲覧
  68. ^ 関西大学公式サイト内 セミナーハウス一覧
  69. ^ 大学間連携 関西大学、2018年8月15日閲覧。
  70. ^ 毎日新聞 2012年2月24日
  71. ^ 国際部 関西大学、2018年8月15日閲覧。
  72. ^ 秦郁彦『官僚の研究』講談社、1983年 p.17、村川一郎『日本の官僚―役人解体新書』丸善ライブラリー、1994年p.35など。
  73. ^ 村川一郎 (1994) p.35など。
  74. ^ 早稲田大学 公認会計士 稲門会  2018年3月10日
  75. ^ 全共闘 五項目を要求 関大(関西大学新聞昭和44年6月28日)
  76. ^ 大学紛争 関西大学年史編纂室、2018年9月15日閲覧。
  77. ^ 大阪マラソン2018応援サイト 関西大学、2018年9月15日閲覧。






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