鉄のラインバレル
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テレビアニメ
2008年10月よりCBC、TBS他にて放送された。全24話。逆ネットながら、チャンピオンRED連載作品で初の在京キー局で放送された作品である。
番組冒頭で番組タイトルと「許可を得ないでインターネットに配信しないように」とのテロップを表示し、提供クレジットは最初がオープニングの終盤に表示するだけで「ご覧のスポンサーがお送りします」のコメントは無く、番組終了時はコメントありで表示する。
浩一とラインバレルとの遭遇は原作では小学生時代だが、テレビアニメ版では中学生時代。それにより、第1話はほぼオリジナルストーリーになっている。この遭遇のずれ込みにより、JUDAに所属していたラインバレルと城崎絵美は、テレビアニメ版では独立した存在となっている(後にJUDAに所属)。この他、内容には原作からの大幅な変更が施され、各キャラクターの描写やお色気、ギャグのシーンが多数追加されている。また、舞台も神奈川県三浦市となっている。
最終話には、『鋼鉄の華』に登場した機体、マキナが登場している。
次回予告は登場人物が、本音や不満を口にし、最後に絵美から「あなた、最低です!」と切り捨てられる(回によって名指しや、不在の時もある)。
アニメでの用語
- 高蓋然性世界(こうがいぜんせいせかい)
- 浩一達の世界とは違うパラレルワールドであり、絵美や久嵩、マサキの出身世界。この世界の人間は全てマキナ化されており、「セントラル」と呼ばれている。
- テルミノ・クレメンティアでラインバレルが次元の裂け目を消滅させた際に、浩一達の世界へ侵攻済みの軍勢は沈黙して壊滅した。
- スフィア
- 加藤機関が世界各地へ設置している、謎の物体。表向きはセントラルを地球へ呼ぶための装置であるが、実はシャングリラのシールドを地球全域へ広げるためのシステムが隠されていた。
- テルミノ・クレメンティア
- JUDAと加藤機関による、セントラル殲滅のための作戦名。ラテン語で「慈悲なる絶滅」という意味。
- マキナ人間(マキナにんげん)
- 高蓋然性世界に存在する、マキナと融合した人間。ネットワークによって並列化されており、意思はあるが、個性や感情は無い。ただし、マサキや桐山にだけは、個性を喪失しているようには見えない描写が存在する。また、宗美は自力で一瞬であるが、感情を取り戻した。
- マサキが該当し、彼の手によって桐山と宗美もマキナ化されたが、桐山はマキナ人間になりきれずに自爆する。ファクターであるマサキ、桐山、宗美は、顔の右半分に仮面のようなものを付けている。
スタッフ
- 原作 - 清水栄一[1]、下口智裕[1]
- 監督 - 日高政光[1]
- シリーズ構成 - 吉村清子[1]
- 特殊設定 - 森田繁[1]
- キャラクターデザイン - 平井久司[1]
- 総作画監督 - 平井久司[1]、飯島弘也
- メカニカルデザイン - 鈴木勤[1]
- プロップデザイン - はらだひでき
- 特技監督 - 板野一郎[1]
- 美術監督 - 池田繁美
- 撮影監督 - 荻原猛夫
- 色彩設計 - 鈴木依里
- 編集 - 三嶋章紀
- 音響監督 - 三間雅文
- 音楽 - コーニッシュ
- クリエイティブプロデューサー - 谷口悟朗
- アニメーションプロデューサー - 住友英司
- プロデューサー - 尾留川宏之、永井理、桑名隆彰、岩佐芳弘
- アニメーション制作 - GONZO[1]
- 製作 - ラインバレルパートナーズ(JVCエンタテインメント、GDH、秋田書店、中部日本放送)
主題歌
レーベルは全てflying DOG/JVCエンタテインメント。
- オープニングテーマ「鬼帝の剣」(第2話 - 第26話)
- 作詞 - 宝野アリカ / 作曲・編曲 - 片倉三起也 / 歌・演奏 - ALI PROJECT
- エンディングテーマ
- 挿入歌
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | メカ作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
#1 | クロガネと少年 | 吉村清子 | 日高政光 | 平井久司 | 鈴木勤 | |
#2 | 疾走する正義 | 日高政光 | 奥野浩行 | |||
#3 | 蒼の戦慄 | 友田政晴 | 高木潤 | 川原智弘 | ||
#4 | 正義の代償 | 菊池勝也 | 門智昭 | 川原智弘 鈴木勤 | ||
#5 | 明日への道標 | 名村英敏 | 白石道太 | 小島彰 | 川原智弘 | |
#6 | 明るい夜 | 小林孝志 | 野崎真一 | 鈴木勤 | ||
#7 | サイアクな放課後 | 柳沢テツヤ | 畠山茂樹 | 山本善哉 | 川原智弘 | |
#8 | 戯れの鬼たち | 渡邊哲哉 | 奥野浩行 | - | ||
#9 | ブラック・チェンバー | 森田繁 | 小野学 | 加藤リホコ 矢上孝一 |
川原智弘 | |
#10 | OVER DRIVE | 吉村清子 | 名村英敏 | 阿部達也 | 阿部達也 筆坂明規 |
川原智弘 鈴木勤 |
#11 | SUPER NOVA | 藤森カズマ | 菊池勝也 | 高木潤 | 川原智弘 | |
#12 | 南海より愛をこめて | 柳沢テツヤ | 小林孝志 | 小島彰 | ||
#13 | 黒の執行者 | 小野学 | 信田ユウ | 小林利充 | ||
#14 | 流れるは血、失うは涙 | 森田繁 | 渡邊哲哉 | 畠山茂樹 | 山本善哉 渡部穏寛 | |
#15 | ベクトル | 吉村清子 | 須永司 | 関野昌弘 | 門智昭 | |
#16 | 黄昏の断罪 | 森田繁 | 日高政光 山本珠代 |
吉沢俊一 | 土屋圭 渡辺純子 | |
#17 | 機械じかけの呪い | 吉村清子 | 菊池勝也 | 高木潤 筆坂明規 | ||
#18 | メメント・モリ | 渡邊哲哉 | 西本由紀夫 | 青野厚司 | ||
#19 | 届く陽(ヒカリ)、暴かれる陰(カゲ) | 名村英敏 | 小林孝志 | 小谷杏子 坂崎忠 | ||
#20 | 運命の男 | 須永司 | 白石道太 | 小島彰 | ||
#21 | 狂気の翼 | 森田繁 | 信田ユウ | 小林利充 | ||
#22 | 鬼を喰らうモノ | 吉村清子 | 吉沢俊一 | 海老原雅夫 | - | |
#23 | 死に方が決める生き方 | 須永司 | 菊池勝也 | 高木潤 筆坂明規 |
川原智弘 | |
#24 | 鋼鉄の華 | 藤森カズマ | 関野昌弘 | 飯島弘也 | 鈴木勤 | |
#25[30] | 天才美少女科学者レイチェルちゃん[31] |
柳沢テツヤ | 吉沢俊一 | 高木潤 | ||
#26[32] | 鉄の影 |
菊池勝也 | 青野厚司 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | 東京放送 | 2008年10月3日 - 2009年3月20日 | 金曜 26:25 - 26:55 | TBS系列 | |
中京広域圏 | 中部日本放送 | 金曜 26:30 - 27:00 | 製作委員会参加 | ||
兵庫県 | サンテレビ | 2008年10月10日 - 2009年3月20日 | 金曜 25:40 - 26:10 | 独立局 | 2009年1月9日より 放送日を1週間繰上 |
日本全域 | BIGLOBEストリーム | 2008年10月11日 - 2009年3月21日 | 土曜 15:00 更新 | ネット配信 |
近畿ではTBS系列の毎日放送ではなく、独立局のサンテレビで放送された。開始当初はTBSやCBCより1週間遅れだったが、年末年始編成の影響でサンテレビのみが2009年1月2日に第13話を放送した結果、同年1月9日の第14話からはサンテレビがTBSやCBCより先に放送することとなったため、それまで8日遅れで配信されていたBIGLOBEストリームも1日遅れで配信されることになった。
映像特典
ピクチャードラマ
DVD各巻収録の映像特典。全9話。
話数 | サブタイトル |
---|---|
#01 | 城崎絵美さんのはじめてのお着替え |
#02 | うたれたタマ |
#03 | 眠れぬ夜に |
#04 | みうみうのハッピー☆JUDAブログ |
#05 | 加藤機関、起つ! |
#06 | 管理人さんのヒミツ |
#07 | その背に見えるもの |
#08 | 父と子 |
#09 | 我らの未来を想像せよ! |
天才美少女科学者レイチェルちゃん
DVD第9巻に収録のスペシャルエピソード。『チャンピオンRED いちご』で掲載された「天才美少女科学者レイチェルちゃん(単行本第11巻収録)」が原作。前半はレイチェルの初来日のエピソードで、後半はレイチェルが各キャラの部屋に取材しに行くエピソード。
話数 | サブタイトル |
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第1わ! | 初来日だよ レイチェルちゃん |
第2わ! | お部屋探検だよ レイチェルちゃん |
鉄の影
DVD全巻購入特典の番外編DVD。本編以降のエピローグに当たるエピソードで、組織が作ったスパリゾートにラインバレルの影と言うべき複数のラインバレル・エコーが登場。エコーはファクターは搭乗していないもののオリジナルと同じ性能であり、ラインバレル復活劇も描かれる。
中部日本放送 土曜2:30枠(金曜深夜) | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
鉄のラインバレル
|
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 『オトナアニメ Vol.10』洋泉社、2008年11月10日発行、102頁、ISBN 978-4-86248-331-7
- ^ a b c 織田信雄編「キャラクター&メカコレクション」『鉄のラインバレルCHARACTER BOOK』学習研究社 、2009年6月30日、ISBN 978-4-05-404181-3、30-49頁。
- ^ a b c d e f g h i j チャンピオンRED編集部編「原作編 Character File」『鉄のラインバレル アニメBOOK』秋田書店〈チャンピオンREDコミックス〉、2008年10月5日、ISBN 978-4-253-23159-6、87-138頁。
- ^ ヒトマキナの特使がUFO型の船で下りてきた際にも「これだけハッキリと確認されてはもはやUFOとは呼べない」とピントのずれたコメントをしていた。
- ^ ファクターとなることを打ち明けた際の妻の言葉「正義の味方になって下さい」も強い動機づけになっている。
- ^ 浩一を着替え中の絵美の部屋へ行くように仕掛けたもので、浩一はこれが原因で覗き魔の汚名を着せられ、元々彼を嫌うレイチェルを始め、結衣以外の女性陣から(一時的ではあるが)散々に嫌われる羽目になる。
- ^ 清水章一(伸童舎)、野田晶子(ビクターエンタテイメント)編「CHARACTERS」『鉄のラインバレル VOL.5 解説書』6-7頁。
- ^ a b 清水章一(伸童舎)、野田晶子(ビクターエンタテイメント)編「CHARACTERS」『鉄のラインバレル VOL.2 解説書』4-5頁。
- ^ 清水章一(伸童舎)、野田晶子(ビクターエンタテイメント)編「CHARACTERS」『鉄のラインバレル VOL.4 解説書』5頁。
- ^ 「ハグレマキナ」として登場した際は声を発している。搭乗しているファクターの声なのか、アパレシオンの音声なのかは不明。
- ^ 正確には当時の時点で「アルマ」としては完成しており、現代の機体と比べても遜色はない。本格的活動に50年以上かかったのは量産体制を整えていたため。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版1”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版2”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版3”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版4”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版5”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版6”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版7”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版8”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版9”. 小学館クリエイティブ. 2018年8月5日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版10”. 小学館クリエイティブ. 2018年9月5日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版11”. 小学館クリエイティブ. 2018年11月12日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版12”. 小学館クリエイティブ. 2018年11月12日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版13”. 小学館クリエイティブ. 2018年12月5日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版14”. 小学館クリエイティブ. 2018年12月29日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版15”. 小学館クリエイティブ. 2019年2月5日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版16”. 小学館クリエイティブ. 2019年3月5日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版17”. 小学館クリエイティブ. 2019年5月2日閲覧。
- ^ “鉄のラインバレル 完全版18”. 小学館クリエイティブ. 2019年5月2日閲覧。
- ^ DVD第9巻に収録。
- ^ Aパートは『初来日だよレイチェルちゃん』、Bパートは『お部屋探検だよレイチェルちゃん』となっている。
- ^ DVD全巻購入特典。
固有名詞の分類
プレイステーション・ポータブル用ソフト |
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シミュレーションRPG |
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2008年のテレビアニメ |
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中部日本放送の深夜アニメ |
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