鉄のラインバレル テレビアニメ

鉄のラインバレル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/14 14:18 UTC 版)

テレビアニメ

2008年10月よりCBCTBS他にて放送された。全24話。逆ネットながら、チャンピオンRED連載作品で初の在京キー局で放送された作品である。

番組冒頭で番組タイトルと「許可を得ないでインターネットに配信しないように」とのテロップを表示し、提供クレジットは最初がオープニングの終盤に表示するだけで「ご覧のスポンサーがお送りします」のコメントは無く、番組終了時はコメントありで表示する。

浩一とラインバレルとの遭遇は原作では小学生時代だが、テレビアニメ版では中学生時代。それにより、第1話はほぼオリジナルストーリーになっている。この遭遇のずれ込みにより、JUDAに所属していたラインバレルと城崎絵美は、テレビアニメ版では独立した存在となっている(後にJUDAに所属)。この他、内容には原作からの大幅な変更が施され、各キャラクターの描写やお色気、ギャグのシーンが多数追加されている。また、舞台も神奈川県三浦市となっている。

最終話には、『鋼鉄の華』に登場した機体、マキナが登場している。

次回予告は登場人物が、本音や不満を口にし、最後に絵美から「あなた、最低です!」と切り捨てられる(回によって名指しや、不在の時もある)。

アニメでの用語

高蓋然性世界(こうがいぜんせいせかい)
浩一達の世界とは違うパラレルワールドであり、絵美や久嵩、マサキの出身世界。この世界の人間は全てマキナ化されており、「セントラル」と呼ばれている。
テルミノ・クレメンティアでラインバレルが次元の裂け目を消滅させた際に、浩一達の世界へ侵攻済みの軍勢は沈黙して壊滅した。
スフィア
加藤機関が世界各地へ設置している、謎の物体。表向きはセントラルを地球へ呼ぶための装置であるが、実はシャングリラのシールドを地球全域へ広げるためのシステムが隠されていた。
テルミノ・クレメンティア
JUDAと加藤機関による、セントラル殲滅のための作戦名。ラテン語で「慈悲なる絶滅」という意味。
マキナ人間(マキナにんげん)
高蓋然性世界に存在する、マキナと融合した人間。ネットワークによって並列化されており、意思はあるが、個性や感情は無い。ただし、マサキや桐山にだけは、個性を喪失しているようには見えない描写が存在する。また、宗美は自力で一瞬であるが、感情を取り戻した。
マサキが該当し、彼の手によって桐山と宗美もマキナ化されたが、桐山はマキナ人間になりきれずに自爆する。ファクターであるマサキ、桐山、宗美は、顔の右半分に仮面のようなものを付けている。

スタッフ

主題歌

レーベルは全てflying DOG/JVCエンタテインメント。

オープニングテーマ「鬼帝の剣」(第2話 - 第26話)
作詞 - 宝野アリカ / 作曲・編曲 - 片倉三起也 / 歌・演奏 - ALI PROJECT
エンディングテーマ
雨が降る」(第1話 - 第13話)
作詞・歌 - 坂本真綾 / 作曲 - かの香織 / 編曲 - 斎藤ネコ
Remedy」(第14話 - 第26話)
作詞・歌 - 坂本真綾 / 作曲・編曲 - Solaya
挿入歌
「心のままに」(第14話・第22話・第24話)
作詞・作曲・編曲 - 小峰理紗 / 歌 - コミネリサ
「PROUD」(第18話・第24話)
作詞 - 小峰理紗 / 作曲 - 山崎ますみ / 編曲 - 山崎淳、江口貴勅 / 歌 - コミネリサ
「鬼帝の剣 [orchestral arrange ver.]」(第20話・第23話・第24話・第26話)
作詞 - 宝野アリカ / 作曲 - 片倉三起也 / オーケストラアレンジ - 平野義久 / 歌・演奏 - ALI PROJECT

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 メカ作画監督
#1 クロガネと少年 吉村清子 日高政光 平井久司 鈴木勤
#2 疾走する正義 日高政光 奥野浩行
#3 蒼の戦慄 友田政晴 高木潤 川原智弘
#4 正義の代償 菊池勝也 門智昭 川原智弘
鈴木勤
#5 明日への道標 名村英敏 白石道太 小島彰 川原智弘
#6 明るい夜 小林孝志 野崎真一 鈴木勤
#7 サイアクな放課後 柳沢テツヤ 畠山茂樹 山本善哉 川原智弘
#8 戯れの鬼たち 渡邊哲哉 奥野浩行 -
#9 ブラック・チェンバー 森田繁 小野学 加藤リホコ
矢上孝一
川原智弘
#10 OVER DRIVE 吉村清子 名村英敏 阿部達也 阿部達也
筆坂明規
川原智弘
鈴木勤
#11 SUPER NOVA 藤森カズマ 菊池勝也 高木潤 川原智弘
#12 南海より愛をこめて 柳沢テツヤ 小林孝志 小島彰
#13 黒の執行者 小野学 信田ユウ 小林利充
#14 流れるは血、失うは涙 森田繁 渡邊哲哉 畠山茂樹 山本善哉
渡部穏寛
#15 ベクトル 吉村清子 須永司 関野昌弘 門智昭
#16 黄昏の断罪 森田繁 日高政光
山本珠代
吉沢俊一 土屋圭
渡辺純子
#17 機械じかけの呪い 吉村清子 菊池勝也 高木潤
筆坂明規
#18 メメント・モリ 渡邊哲哉 西本由紀夫 青野厚司
#19 届く陽(ヒカリ)、暴かれる陰(カゲ) 名村英敏 小林孝志 小谷杏子
坂崎忠
#20 運命の男 須永司 白石道太 小島彰
#21 狂気の翼 森田繁 信田ユウ 小林利充
#22 鬼を喰らうモノ 吉村清子 吉沢俊一 海老原雅夫 -
#23 死に方が決める生き方 須永司 菊池勝也 高木潤
筆坂明規
川原智弘
#24 鋼鉄の華 藤森カズマ 関野昌弘 飯島弘也 鈴木勤
#25[30] 天才美少女科学者レイチェルちゃん[31]
柳沢テツヤ 吉沢俊一 高木潤
#26[32] 鉄の影
菊池勝也 青野厚司

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
関東広域圏 東京放送 2008年10月3日 - 2009年3月20日 金曜 26:25 - 26:55 TBS系列
中京広域圏 中部日本放送 金曜 26:30 - 27:00 製作委員会参加
兵庫県 サンテレビ 2008年10月10日 - 2009年3月20日 金曜 25:40 - 26:10 独立局 2009年1月9日より
放送日を1週間繰上
日本全域 BIGLOBEストリーム 2008年10月11日 - 2009年3月21日 土曜 15:00 更新 ネット配信

近畿ではTBS系列の毎日放送ではなく、独立局のサンテレビで放送された。開始当初はTBSやCBCより1週間遅れだったが、年末年始編成の影響でサンテレビのみが2009年1月2日に第13話を放送した結果、同年1月9日の第14話からはサンテレビがTBSやCBCより先に放送することとなったため、それまで8日遅れで配信されていたBIGLOBEストリームも1日遅れで配信されることになった。

映像特典

ピクチャードラマ

DVD各巻収録の映像特典。全9話。

話数 サブタイトル
#01 城崎絵美さんのはじめてのお着替え
#02 うたれたタマ
#03 眠れぬ夜に
#04 みうみうのハッピー☆JUDAブログ
#05 加藤機関、起つ!
#06 管理人さんのヒミツ
#07 その背に見えるもの
#08 父と子
#09 我らの未来を想像せよ!

天才美少女科学者レイチェルちゃん

DVD第9巻に収録のスペシャルエピソード。『チャンピオンRED いちご』で掲載された「天才美少女科学者レイチェルちゃん(単行本第11巻収録)」が原作。前半はレイチェルの初来日のエピソードで、後半はレイチェルが各キャラの部屋に取材しに行くエピソード。

話数 サブタイトル
第1わ! 初来日だよ レイチェルちゃん
第2わ! お部屋探検だよ レイチェルちゃん

鉄の影

DVD全巻購入特典の番外編DVD。本編以降のエピローグに当たるエピソードで、組織が作ったスパリゾートにラインバレルの影と言うべき複数のラインバレル・エコーが登場。エコーはファクターは搭乗していないもののオリジナルと同じ性能であり、ラインバレル復活劇も描かれる。

中部日本放送 土曜2:30枠(金曜深夜)
前番組 番組名 次番組
鉄のラインバレル

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 『オトナアニメ Vol.10』洋泉社、2008年11月10日発行、102頁、ISBN 978-4-86248-331-7
  2. ^ a b c 織田信雄編「キャラクター&メカコレクション」『鉄のラインバレルCHARACTER BOOK』学習研究社 、2009年6月30日、ISBN 978-4-05-404181-3、30-49頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j チャンピオンRED編集部編「原作編 Character File」『鉄のラインバレル アニメBOOK』秋田書店〈チャンピオンREDコミックス〉、2008年10月5日、ISBN 978-4-253-23159-6、87-138頁。
  4. ^ ヒトマキナの特使がUFO型の船で下りてきた際にも「これだけハッキリと確認されてはもはやUFOとは呼べない」とピントのずれたコメントをしていた。
  5. ^ ファクターとなることを打ち明けた際の妻の言葉「正義の味方になって下さい」も強い動機づけになっている。
  6. ^ 浩一を着替え中の絵美の部屋へ行くように仕掛けたもので、浩一はこれが原因で覗き魔の汚名を着せられ、元々彼を嫌うレイチェルを始め、結衣以外の女性陣から(一時的ではあるが)散々に嫌われる羽目になる。
  7. ^ 清水章一(伸童舎)、野田晶子(ビクターエンタテイメント)編「CHARACTERS」『鉄のラインバレル VOL.5 解説書』6-7頁。
  8. ^ a b 清水章一(伸童舎)、野田晶子(ビクターエンタテイメント)編「CHARACTERS」『鉄のラインバレル VOL.2 解説書』4-5頁。
  9. ^ 清水章一(伸童舎)、野田晶子(ビクターエンタテイメント)編「CHARACTERS」『鉄のラインバレル VOL.4 解説書』5頁。
  10. ^ 「ハグレマキナ」として登場した際は声を発している。搭乗しているファクターの声なのか、アパレシオンの音声なのかは不明。
  11. ^ 正確には当時の時点で「アルマ」としては完成しており、現代の機体と比べても遜色はない。本格的活動に50年以上かかったのは量産体制を整えていたため。
  12. ^ 鉄のラインバレル 完全版1”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
  13. ^ 鉄のラインバレル 完全版2”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
  14. ^ 鉄のラインバレル 完全版3”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
  15. ^ 鉄のラインバレル 完全版4”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
  16. ^ 鉄のラインバレル 完全版5”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
  17. ^ 鉄のラインバレル 完全版6”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
  18. ^ 鉄のラインバレル 完全版7”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
  19. ^ 鉄のラインバレル 完全版8”. 小学館クリエイティブ. 2018年7月8日閲覧。
  20. ^ 鉄のラインバレル 完全版9”. 小学館クリエイティブ. 2018年8月5日閲覧。
  21. ^ 鉄のラインバレル 完全版10”. 小学館クリエイティブ. 2018年9月5日閲覧。
  22. ^ 鉄のラインバレル 完全版11”. 小学館クリエイティブ. 2018年11月12日閲覧。
  23. ^ 鉄のラインバレル 完全版12”. 小学館クリエイティブ. 2018年11月12日閲覧。
  24. ^ 鉄のラインバレル 完全版13”. 小学館クリエイティブ. 2018年12月5日閲覧。
  25. ^ 鉄のラインバレル 完全版14”. 小学館クリエイティブ. 2018年12月29日閲覧。
  26. ^ 鉄のラインバレル 完全版15”. 小学館クリエイティブ. 2019年2月5日閲覧。
  27. ^ 鉄のラインバレル 完全版16”. 小学館クリエイティブ. 2019年3月5日閲覧。
  28. ^ 鉄のラインバレル 完全版17”. 小学館クリエイティブ. 2019年5月2日閲覧。
  29. ^ 鉄のラインバレル 完全版18”. 小学館クリエイティブ. 2019年5月2日閲覧。
  30. ^ DVD第9巻に収録。
  31. ^ Aパートは『初来日だよレイチェルちゃん』、Bパートは『お部屋探検だよレイチェルちゃん』となっている。
  32. ^ DVD全巻購入特典。






固有名詞の分類

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シミュレーションRPG 聖霊機ライブレード  ラングリッサーII  鉄のラインバレル  戦場のヴァルキュリア  魔界戦記ディスガイア3
漫画作品 く クロスハンター  十字架の魔術師  鉄のラインバレル  グローリーロード  黒いラブレター
アニメ作品 く 鉄コミュニケイション  クマの命びろい  鉄のラインバレル  グーフィーのゴルフ教室  グラビテーション
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中部日本放送の深夜アニメ 鉄のラインバレル  砂ぼうず  最終兵器彼女  うみものがたり 〜あなたがいてくれたコト〜  ジドウスポーツ

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