西武拝島線 沿線風景

西武拝島線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 06:21 UTC 版)

沿線風景

小平 - 小川

府中街道との立体交差地点(2019年9月22日)

小平駅を出るとしばらくして左へカーブし、新宿線と分かれる。多摩湖自転車歩行者道と平面交差し、右カーブすると、多摩湖線が左から合流して萩山駅に到着する。周辺は住宅地である。同駅はカーブがあり、車内放送などでしばしば注意を促している。萩山を出ると多摩湖線と平面交差する形で左にカーブし、ブリヂストン東京工場の敷地内を通過する。また、JR武蔵野線がこの付近を地下で交差しているが駅は無く、乗り換えはできない。 途中で、府中街道埼玉県道・東京都道17号所沢府中線)を越える踏切があったが、同踏切は2012年10月7日に立体交差化され解消された[16]。なお、これは西武鉄道の事業計画には載っておらず、府中街道の拡幅事業の一環として行われたものである[19]。進路を南にとると国分寺線と合流して小川駅となる。島式ホーム2面4線のうち、外側を拝島線、内側を国分寺線が使用する。

小川 - 玉川上水

小川駅を出ると国分寺線と平面交差しながら右へカーブし、進路を西に取る。ここから先は比較的長い直線であり、小川 - 東大和市間は駅間距離が比較的長いため、速度を上げて走行していく。住宅と畑、雑木林が混じった景観であるが、線路の北側は区画整理されており、宅地化進行中といった風情である。かつては途中に西小川信号所があったが、1991年に廃止されている。北側に東京電力多摩青梅橋変電所がみえてくる。その付近から高架化された部分へと差し掛かる。やや左寄りにカーブしながら高架になると相対式ホーム東大和市駅となる。なお、この区間の高架化は青梅街道・村山街道の混雑を解消するためになされ、当時の青梅橋駅はやや北寄りに位置しており、若干の線路の形状改良が行われた。それまで線路の南を通っていた青梅街道はここで同線を潜り、北北西に進路をとる。東大和市駅を過ぎると再び地上に降り、北側に玉川上水車両基地や、かつての大和基地跡地が広がる。基地の跡地は区画整理され、公共施設やマンションなどがみられる。南側にはゴミ焼却場がみえてくる。駅名となった玉川上水が寄り添ってくると、小平監視所があり、そこから多摩川からの純粋な流れから、下水再処理水へと切り替わる。小平監視所では玉川上水に降りることができ、清流復活事業のことについて示した記念碑などがある。多摩都市モノレールとの乗り換え駅である玉川上水駅島式ホーム2面3線で、駅の西側で高架の多摩都市モノレールとアンダーパスの芋窪街道(東京都道43号立川東大和線)と立体交差する。アンダーパスは、多摩モノレールの建設の際につくられた。付近には大学や高校が多く、近年、宅地やマンション開発も進んでいる。

玉川上水 - 拝島

西武立川駅 - 拝島駅間の単線区間を走る30000系
(2009年8月6日)

玉川上水駅を出ると単線となるが、複線相当の敷地幅を門型架線柱や擁壁に対し下り線相当部分を走り、国立音楽大学の敷地を突っ切る。そのまま住宅地を進み、盛土高架上を走るようになり、高架駅相対式ホーム武蔵砂川駅に到着する。駅北側にあった日産自動車村山工場の跡地に建設されたイオンモールむさし村山の最寄り駅である。武蔵砂川駅から複線となり、盛土高架上を暫く進み、五日市街道東京都道7号杉並あきる野線)と立体交差すると地上に降りる。島式ホームの西武立川駅に到着する。西武立川駅は2011年3月に橋上駅舎が整備され北口も設置された。西武立川駅から再び単線となり、やはり下り線相当部分を緩やかに左カーブしながら進路を南西に取る。玉川上水を渡り、盛土区間になると右カーブしながら進路を南西から北西へと変える。その途中で南側にJR八高線が寄り添うと、在日米軍横田基地への専用線と平面交差し、終点の拝島駅となる。JR東日本青梅線五日市線・八高線との乗り換え駅で、橋上駅舎となるまでは南口がJR東日本、北口が西武鉄道の管理であった。


注釈

  1. ^ 東日本旅客鉄道(JR東日本)から電源供給を受けている。

出典

  1. ^ a b 「西武拝島線 十五日に開通」『交通新聞』交通協力会、1968年5月10日、2面。
  2. ^ a b c 2018年3月10日(土)から「拝島ライナー」の運行を開始します!』(PDF)(プレスリリース)西武鉄道株式会社、2018年1月25日https://www.seiburailway.jp/news/news-release/2017/20180125_haijimaliner2.pdf2018年1月26日閲覧 
  3. ^ a b 「拝島ライナー」3月運転開始 平日「S-TRAIN」増発も 西武ダイヤ改正”. 乗りものニュース (2018年1月29日). 2018年1月29日閲覧。
  4. ^ 「拝島ライナー」上り列車の運行詳細が決定しました”. 西武鉄道. 2023年3月20日閲覧閲覧。
  5. ^ 西武新宿線に「拝島快速」登場 - railf.jp 2008年6月15日
  6. ^ 6月14 日(土)ダイヤ改正を実施します。 (PDF) [リンク切れ] - 西武鉄道ニュースリリース、2008年3月27日。
  7. ^ a b 2012 年 6 月 30 日(土) ダイヤ改正を実施します (PDF) - 西武鉄道、2012年5月23日。
  8. ^ a b 拝島線に臨時特急電車を運転します! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース、2011年10月27日。(参照:2011年12月12日)
  9. ^ a b 拝島線に臨時特急電車を運転します! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース、2012年7月25日。
  10. ^ a b 拝島線に臨時特急電車を運転します! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース、2012年11月13日。
  11. ^ a b 夜間時間帯に池袋線・新宿線・拝島線で臨時電車を増発します! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース、2013年11月1日。
  12. ^ a b 拝島線に臨時特急電車を運転します! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース、2014年9月3日。
  13. ^ a b 忘年会シーズンに合わせ、年末 木・金曜日の夜間に池袋線・新宿線・拝島線で臨時電車を増発します! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース、2014年11月25日。
  14. ^ “特急「小江戸」増発へ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年2月5日) 
  15. ^ a b 2月27日(日)拝島線、萩山〜小川間の萩山3号踏切の下り線が高架化されます』(PDF)(プレスリリース)西武鉄道、2011年2月3日。 オリジナルの2011年6月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20110611180732/http://www.seibu-group.co.jp/railways/news/news-release/2010/__icsFiles/afieldfile/2011/02/03/20110203hagiyama3gou.pdf2021年2月16日閲覧 
  16. ^ a b c 10月7日(日)拝島線、萩山駅〜小川駅間の萩山第3号踏切道の上り線が高架化されます』(PDF)(プレスリリース)西武鉄道、2012年9月13日。 オリジナルの2012年10月21日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20121021102632/http://www.seibu-group.co.jp/railways/news/news-release/2012/__icsFiles/afieldfile/2012/09/13/20120913hagiyamarenritu.pdf2021年2月16日閲覧 
  17. ^ 小松丘「西武鉄道 沿線観察」 - 『鉄道ピクトリアル』No.716 2002年4月臨時増刊号 特集・西武鉄道 P.128-130 2002年4月10日発行 電気車研究会
  18. ^ 西武線全駅で駅ナンバリングを導入します (PDF) - 西武鉄道、2012年4月25日閲覧。
  19. ^ 府中所沢線(府中街道)の事業”. 東京都 (2005年3月29日). 2006年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年12月1日閲覧。
  20. ^ 小平3・3・8号府中所沢線 交差する西武拝島線の下り線を高架化!






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