砂糖 生産と消費

砂糖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/01 08:32 UTC 版)

生産と消費

砂糖の総生産量(2003年)[21]
順位 生産量
(百万トン)
01 ブラジル 24,8
02 インド 22,1
03 中国 11,1
04 アメリカ合衆国 8,0
05 タイ 7,3
06 オーストラリア 5,4
07 メキシコ 4,9
08 フランス 4,4
09 ドイツ 4,2
10 パキスタン 4,0
11  キューバ 3,8
12 南アフリカ共和国 2,6
13  コロンビア 2,6
14 フィリピン 2,1
15 インドネシア 2,1
16 ポーランド 2,0
砂糖主要消費国の年間消費量推移2000-2016。単位は千トン。世界総生産量は右側の目盛。[22]
主要生産国と主要消費国における砂糖生産消費の比較。2015年。単位は千トン。(輸出入比較ではない)[22]

世界

砂糖の生産量は増加しており、1980年代には年1億トン前後であったものが2000年代には年1.4-1.5億トン程度になっている[23]。全生産量のうち約30%が貿易で取引される。生産量の内訳は、サトウキビによるものが約70%、テンサイによるものが約30%である[24]。サトウキビからの砂糖の主要生産国は、ブラジルインド中国であるが、ブラジルは中国の約3倍の生産量、インドは中国の約2倍の生産量である[25]。テンサイからの砂糖の主要生産国は、EU各国(ドイツフランス他)、アメリカ合衆国ロシアである。

一方、輸出国は主要生産国とは異なっている。これは、主要生産国のかなりが生産量は多いものの国内需要を満たすことができないことによる。世界最大の輸出国はブラジルであり、2008年には2025万トン、世界の総輸出量の59.6%を占め、圧倒的なシェアを持っている。次いでタイが510万トン(15.0%)、オーストラリアが389万トン(11.5%)、グアテマラが159万トン(4.7%)、南アフリカが80万トン(2.4%)と続く[26]

砂糖はさまざまな工業製品の原料として利用されている。オリゴ糖パラチノース食品添加物乳化剤)のショ糖脂肪酸エステルは砂糖を原料として製造されており[27]、着色料としてのカラメルも砂糖を原料とする。また、ポリウレタンポリエステルプラスチックの原料としても利用されている[28]。近年では石油に代わる燃料としてバイオエタノールが注目された。そこでサトウキビやテンサイがバイオエタノールの製造に多く使用された。糖分を多く含む可食部分を醸造原料に使う限りエタノールは食料と競合するため、2007年-2008年の世界食料価格危機の主因となった。なお、バイオエタノール製造に不可欠なのは糖分であって、サトウキビやテンサイ由来でなくてもよい。

日本

砂糖の日本国内消費・生産は、1995-2004年度の10年間平均値(1995年10月-2005年9月)では、国内総需要は年230万トン(国産36%:輸入64%)、国産量は年83万トン(テンサイ約80%:サトウキビ約20%)である[29]。年毎の動向を見ると、総消費量は、1985年には一人当たり21.9kgだったものが、2010年には16.4kgと大きく減少してきたが[30]、ここ数年は下げ止まっている状態である。

日本で販売されている砂糖は、賞味期限が記載されていない。理由は食品衛生法JAS法で、砂糖は長期保存可能食品のため、表記を免除されているからである[31][32]。一部のメーカーでは、代表的な長期保存の可能な食品である缶詰の賞味期限に倣う形で、製造後3年に設定していたことがあった[33]。長い賞味期限は在庫を膨張させている。

南北に長い日本列島は、サトウキビの栽培に適した亜熱帯とテンサイ栽培に適した冷帯の両方が存在する。国産量は微増傾向にあるが、それはテンサイ糖の増加によるもので、サトウキビ糖は微減傾向にある。サトウキビの生産地は沖縄県鹿児島県で、戦前は他に台湾とマリアナ諸島で砂糖が大量に生産されていた。テンサイの生産地は北海道である。

日本の砂糖輸入は、タイ王国が約4割、オーストラリアが約4割、南アフリカが約1割をそれぞれ占め、この3カ国で9割以上の輸入をまかなっている。

主要国の2014年国民1人1日当りの砂糖消費量(g)は以下のようである。日本は先進国の中では、非常に少ない方である[34][35][36]

ブラジル 172g
オーストラリア 167g
ドイツ 127g
アルゼンチン 125g
オランダ 120g
ロシア 116g
タイ 114g
メキシコ 109g
フランス 107g
エジプト 100g
英国 93g
米国 89g
インド 55g
日本 45g
中国 31g

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