白玉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/27 01:23 UTC 版)
概要
白玉粉に重量の80 - 90%の水を加えてこねて、一口大の大きさに成形し、沸騰水で茹でて冷水に取り、汁粉に入れたり、あんみつ・みつまめやかき氷に添えたりするほか、白玉汁として副菜になる場合もある。
比較的安価な餅粉は、白玉粉と同じく餅米を原材料とするが製法が異なり、代用すると白玉特有の滑らかな舌触りが得られない。米の代わりにジャガイモをゆでてつぶし、片栗粉と練り混ぜて小さなじゃがいも団子を作ることもできる[1]。
のどごしや粒の大きさを指標に、生活科学部の学生は「備蓄食品アレンジレシピ」として2020年1月に白玉粉を使ったデザートのレシピを配布した。備蓄できる大豆製品である高野豆腐を粉末状にして活用、黒蜜をからめ、きな粉をまぶしたデザートである[2]。
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白玉を添えたあんみつ
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白玉を添えたみつまめ
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白玉を添えたかき氷
歴史
一説には鎌倉時代に、中国・南宋へ禅の修行に訪れた日本の修行僧、日本への渡来僧が「湯円」をもたらしたといわれる。一般に広まったのは、江戸時代・元禄のころで、砂糖や甘味の餡が入手しやすくなったので大衆化されたという[3]。江戸後期から明治に流通した、白玉粉の商品パッケージを集めた貼り混ぜ帳を見ると、寒ざらし(寒製)をうたう商品が当時からあったとわかる[4]。
白玉を食べる時期
白玉を食べる時期は特に定まっていないが、月見(旧暦8月15日夜)に供されることが多い。また、一般化されていないが、全国穀類工業協同組合は、白玉を2つ並べると8の字になることから「8月8日は白玉の日」と定めている[5]。
食品の物理的特性
振動を与えて食品の粘り(粘性)ともちもち感(弾性)を計測する資料として、白玉を用いた手法が考えられた[6]。
- ^ 庄島 1868, pp. 22–23
- ^ 学生考案オリジナルレシピカード展開プロジェクト 2020, 「高野豆腐パウダーを使った黒蜜きな粉の白玉団子」
- ^ 白玉粉の歴史
- ^ 大久保 & 1800-1869, pp. コマ番号0007/jp2-0011/jp2
- ^ 今日は何の日?8月8日。今日は白玉の日(日本食糧新聞)
- ^ 杉山 1990, pp. 18-38 (コマ番号0028.jp2-)
白玉と同じ種類の言葉
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