白浜駅 駅構造

白浜駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/30 09:40 UTC 版)

駅構造

地上駅単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線に加えて、単式ホームの朝来駅側に切欠きの0番のりばが設けられ、合わせて2面4線の構造となる。跨線橋にはエスカレーターが設置されており新宮側に1番と2番・3番をつなぐ車いす専用スロープがある(専用通路の利用は駅係員の介助が必要)。

以前は切欠きホーム部分が1番のりば・単式ホーム本線部分が2番のりば、島式ホームに3番・4番のりばといった番号の割り振りがされていたが、旅客に混乱を招く事態がしばしば起きたことから、2008年3月15日のダイヤ改正で、切欠き部分の呼称が0番のりばに変更された。またそれに伴って以前の2番・3番・4番のりばが、それぞれ1番・2番・3番のりばとなった他、ホームがゆるやかなカーブ状であるので列車入線時は係員が乗客の安全確保と万一の転落事故防止のため、到着・出発監視を行っている。

単式ホームに接して建てられた駅舎は1984年昭和59年)10月に改築・竣工したもので、鉄骨造一部二階建てで延床面積は550m2[5]。国鉄天王寺管理局が2億円をかけて建設した[5]。駅舎内には待合所の他にキヨスク、有料の携帯電話自動充電器や観光案内所もある。直営駅みどりの窓口設置駅。発売窓口1ヶ所、改札内に精算用の窓口1ヶ所、自動券売機が2台、ICカード専用簡易改札機がそれぞれ設置されているが、自動改札機は設置されていない。トイレは、設置されている。

かつては、白浜町内の旅館・ホテルの宿泊手配などの旅行業のほか、アドベンチャーワールド白浜エネルギーランド入園券および明光バスフリー乗車券の発売受託も行っていたが、現在は駅レンタカーレンタサイクル業務のみ行っている。

自動体外式除細動器 (AED) が設置されている。「こども110番の駅」にも指定されている[8]

直営駅であり、紀伊田辺駅管理駅)傘下の地区駅として地区駅長が配置されている。かつては管理駅でありながら、被管理駅を持たない単独駅であった。しかし、旧新宮鉄道部の管轄エリア見直しにより2008年11月1日付で紀伊富田・椿・紀伊日置・周参見の各駅が当駅の管轄になった。その後管轄駅エリアの再見直しにより2012年6月1日付けをもって紀伊田辺駅の管理エリアと統合された[6]。隣接する駅には無人駅が多数点在することから、単独駅時代から新宮方面への列車が遅れた場合は無人駅である紀伊富田・椿・紀伊日置・周参見・見老津・江住の各駅へ運行状況の一斉放送なども行っているほか、和歌山方面への列車が当駅を延発した場合は紀伊田辺駅へ連絡し接続列車の出発を遅らせる措置をとっている。

のりば

のりば 路線 行先 備考
0 W きのくに線 紀伊田辺和歌山天王寺新大阪方面[9] 当駅始発特急の一部のみ
1 一部3番のりば
串本紀伊勝浦新宮方面[9]  
2 串本・紀伊勝浦・新宮方面[9]  
3 紀伊田辺・和歌山・天王寺・新大阪方面[9]  

上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。なお、以下を含め特記なき場合は定期運転の列車について記述する。

  • 0番のりばは串本側が行き止まりになった切欠きホームであるため、和歌山方面へ折り返す特急の一部のみが発着する。3番のりばも基本的に和歌山方面への折り返し特急専用として使われているが、1番のりばからの始発特急も設定されている。また、新宮方面のみ当駅で特急に追い抜かれる普通列車が1日1本設定されている。
  • 新宮方面から和歌山方面へ向かう列車(特急含む)はすべて1番のりばを使用する。一方、和歌山方面から新宮方面への列車(特急含む)は、時間帯によって1番のりば・2番のりばの双方から発車し、行違いの有無はあまり関係ない。
  • ホームの先の新宮方には引上線があり、特急列車の増解結車両や臨時列車が待機することがある。ただし、夜間滞泊は設定されていない。当駅と紀伊田辺駅の間で回送列車が運行されている。

  1. ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編 『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 25号 紀勢本線・参宮線・名松線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月10日、19-21頁。 
  2. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  3. ^ 2005年4月25日に発生したJR福知山線脱線事故により自粛していた時期がある。
  4. ^ a b c d e 石野哲(編) 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、378頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  5. ^ a b c “モダンな駅舎に変身 南紀観光の拠点・白浜駅”. 交通新聞 (交通協力会): p. 2. (1985年10月4日) 
  6. ^ a b 地区駅長制度:JR西が導入、来月から4駅 自治体、住民と連携 /和歌山 2012年5月22日配信
  7. ^ 和歌山県内の特急 「くろしお」号停車駅で、ICOCAがご利用できるようになります! 西日本旅客鉄道 ニュースリリース 2016年8月9日
  8. ^ こども110番の駅 実施駅 - JR西日本(2012年3月15日閲覧)
  9. ^ a b c d 白浜駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月30日閲覧。
  10. ^ 『和歌山県統計年鑑』及び『和歌山県公共交通機関等資料集』


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