永井啓弍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 17:31 UTC 版)
馬主活動
日本中央競馬会(JRA)に登録する馬主としても知られる。勝負服の柄は緑、黄袖緑一本輪であり、地方競馬・水沢競馬場(岩手)所属騎手の岩本怜が同じ柄の勝負服を使用している。冠名は預ける厩舎によって使い分けており[5]、2023年現在は鈴鹿山脈に由来する「スズカ」(主に橋田満厩舎[1])[5]のほか、「三重県鈴鹿」に由来する[5]「ミスズ」(主に加藤敬二厩舎[1][注 1])、読み替えた「サンレイ」を主に使用している。過去には、「三重県」および「太陽(Sun)」より[5]「サン」(主に高橋成忠厩舎[1])、「鈴峰」より「レイホー」[注 2]も用いられた。
なお、本名名義のほか、「永井商事株式会社」の名義でも競走馬を所有していた。詳細は後述。
来歴
- 1966年 - 馬主資格取得[1]
- 1998年 - 宝塚記念をサイレンススズカが制し、自身のGI競走初制覇、また馬主として、父・永一(1985年スズカコバン)に次いで馬主として同レースの親子制覇を達成した。
- 2003年 - 一般社団法人中京馬主協会の第5代会長理事に就任( - 2019年)[6]。
- 2009年 - 菊花賞をスリーロールス(永井商事名義)が制し、クラシック競走初制覇。
主な所有馬
GI級競走優勝馬
- サイレンススズカ(1998年宝塚記念、毎日王冠、金鯱賞、中山記念、小倉大賞典)
- スズカマンボ(2005年天皇賞・春、2004年朝日チャレンジカップ)
- スズカフェニックス(2007年高松宮記念、阪神カップ、東京新聞杯)
重賞競走優勝馬
- ロイヤルスズカ(1998年スワンステークス、1997年ダービー卿チャレンジトロフィー)
- ゴーイングスズカ(1998年目黒記念、2000年福島記念)
- ミスズトニーオー(1999年新潟グランプリ)
- ミスズシャルダン(2001年小倉大賞典)
- ミレニアムスズカ(2002年阪神ジャンプステークス)
- スズカドリーム(2003年京成杯)
- サンレイジャスパー(2007年小倉記念)
- スズカコーズウェイ(2009年京王杯スプリングカップ)
- サンレイデューク(2014年東京ハイジャンプ、2015年阪神スプリングジャンプ)
- スズカデヴィアス(2018年新潟大賞典)
- スズカプレスト(2020年京都ハイジャンプ)
- サンレイポケット(2021年新潟大賞典)
その他の所有馬
永井商事名義の主な所有馬
父の永一が仲間と設立した会社で[1]、勝負服の柄は青、白星散。以前は緑、緑袖白一本輪を使用していた。冠名には三重県からの連想で[5]「スリー」を用いる。かつては「カローラ三重商事」と呼ばれていた。
2021年頃、法人の代表者が永井秀貴(ネッツトヨタノヴェル三重代表取締役社長[7])に変更されている[3]。
GI級競走優勝馬
重賞競走優勝馬
- スリーヨーク(1974年朝日チャレンジカップ、1976年京都金杯、中日新聞杯)
- スリーフラム(1975年きさらぎ賞)
- スズカハード(1975年金鯱賞)
- スリーファイヤー(1978年金鯱賞)[注 3]
- スリーコース(1994年東海クイーンカップ、1995年根岸ステークス3着)[注 4]
- スリーアベニュー(2007年ガーネットステークス)
- スリーオペレーター(2007年阪神スプリングジャンプ)
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k 週刊競馬ブック 2005年6月5日号 P195-197
- ^ a b c 伊勢年鑑 昭和60年版 P947
- ^ a b 一般社団法人 中京馬主会会報「ふれあい」Vol.60 2021年5月号 (PDF)
- ^ “馬主の氏名変更(01/06/07)”. 国内競馬情報. 競馬文化フォーラム (2001年8月10日). 2005年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月24日閲覧。
- ^ a b c d e 松永郁子「日本一、競馬が好きな馬主 永井啓弐インタビュー」『競馬名馬&名勝負年鑑1999-2000 ファンのファンによるファンのための年度代表馬』宝島社、2000年3月、62頁。ISBN 4796694927。
- ^ “協会のあゆみ”. 一般社団法人 中京馬主協会. 2023年3月11日閲覧。
- ^ “社長のごあいさつ”. ネッツトヨタノヴェル三重. TOYOTA. 2023年3月4日閲覧。
固有名詞の分類
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