桜町停留場 桜町停留場の概要

桜町停留場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/04 02:38 UTC 版)

桜町停留場
停留場全景
さくらまち
Sakura-machi
27 長崎駅前 (0.5 km)
(0.4 km) 市役所 45
所在地 長崎県長崎市桜町1番3号先
駅番号 44
所属事業者 長崎電気軌道
所属路線 桜町支線(3号系統
キロ程 0.5 km(長崎駅前起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
1,900人/日
-2015年-
開業年月日 1919年大正8年)12月25日
テンプレートを表示

歴史

当停留場は1919年大正8年)に豊後町停留場(ぶんごまちていりゅうじょう)として開業した[1][2]1921年(大正10年)には小川町停留場(おがわまちていりゅうじょう)に改称[1][2]。停留場名は「がわまち」と呼称するが実際の町名は「がわまち」で、誤りが定着したものであった[3]

当時の停留場は瓊の浦公園近く(北緯32度45分1.4秒 東経129度52分34.4秒 / 北緯32.750389度 東経129.876222度 / 32.750389; 129.876222 (小川町停留場))にあり[4][5]、桜町支線は当停留場から先、蛍茶屋支線との接続点にあたる古町停留場(廃止)に向かって峠を越えていた[6]。路線は当停留場の先で40パーミルの上り勾配に差し掛かり、桜町公園の外周に沿うように90度右折してピークを迎え、そこで国道34号と交差[6]。その後は40パーミルの下り勾配に転じて古町へと通じていた[6]。この峠の頂点にあたる場所には(旧)桜町停留場(北緯32度45分2.5秒 東経129度52分43.3秒 / 北緯32.750694度 東経129.878694度 / 32.750694; 129.878694 (旧桜町停留場))があり、当停留場に先んじて桜町を名乗った[5][6]

峠越えの区間は戦後の1954年昭和29年)、国道34号との交差部が立体交差化したことにより廃止[4]。桜町支線は当停留場から公会堂前停留場(現在の市民会館停留場)に向かって切通しの中を通り、国道の下を抜けるようになった[4]。このとき当停留場は移設、(旧)桜町停留場は廃止されている[5]。代わって当停留場が桜町と称するようになったのは1966年(昭和41年)のことである[1]

当停留場は3号系統のみが停車するため、事故等で3号系統の運転が休止されると当停留場に停車する電車はなくなる。3号系統の電車は2007年から2016年までの10年間に4回、公会堂前停留場の交差点で脱線事故を起こしていて[7]、運休により当停留場の乗り場が閉鎖されたこともある。

年表

構造

桜町停留場は併用軌道区間にあり、道路上にホームが設けられる[10][11]。ホームは2面あり、東西方向に伸びる2本の線路を挟んで向かい合わせに配置されている(相対式ホーム[10][11]。線路の北側にあるのが市民会館蛍茶屋方面行き、南側にあるのが長崎駅前・赤迫方面行きのホーム[11]

2003年にはホームの上屋がテント式から景観に配慮したシェルター式に改修された[12]


  1. ^ a b c d e 田栗 & 宮川 2000, p. 76.
  2. ^ a b c d e f 今尾 2009, p. 57.
  3. ^ 岡田将平 (2016年1月27日). “路面電車の電停 西浜町なぜ二つ?”. 朝日新聞(地方版・長崎) (朝日新聞西部本社): p. 30 
  4. ^ a b c d e f 田栗 2005, p. 74.
  5. ^ a b c d 100年史, p. 128.
  6. ^ a b c d e 田栗 2005, p. 75.
  7. ^ 乗りものニュース編集部 (2017年1月18日). “10年で4回脱線 長崎の路面電車、事故現場のカーブ緩和 11月再開へ”. 乗りものニュース. メディア・ヴァーグ. 2017年7月18日閲覧。
  8. ^ a b 田栗 2005, p. 157.
  9. ^ 田栗 2005, p. 156.
  10. ^ a b 100年史, p. 130.
  11. ^ a b c 川島 2013, p. 48.
  12. ^ 100年史, p. 120.
  13. ^ 100年史, p. 125.


「桜町停留場」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「桜町停留場」の関連用語

桜町停留場のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



桜町停留場のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの桜町停留場 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS