景観 参考文献

景観

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/07 00:03 UTC 版)

景観(けいかん)とは、日常生活において風景や景色の意味で用いられる言葉である[1]植物学者ドイツ語のLandschaft(ラントシャフト)の学術用語としての訳語としてあてたもので、後に地理学において使用されるようになった[2]辻村太郎『景觀地理學講話』によれば、三好学が与えた名称である[3]


注釈

  1. ^ 中村一は自著の『風景をつくる: 現代の造園と伝統的日本庭園』で、風景をlandscape I see,景観をlandscape We seeとしている。
  2. ^ 地理学は法則の追求よりも法則から外れた例外的な特性を追う傾向が強いとする主張[9]
  3. ^ 千田稔は自身の考えとして、風景は各人の精神構造に強く働きかけるものであり、自身に解く鍵を持たない景観と異なり、風景自身が「身体性」を持つと語っている[11]
  4. ^ 現在位置を確認したり、観察した事柄を記録したりするために用いる、調査の基礎(ベース)となる地図(マップ)。日本国内で景観調査を行う場合、農村の調査には2500分の1都市計画図地籍図国土地理院林野庁撮影の空中写真、都市の調査には都市計画図やゼンリン住宅地図などを利用することが多い[32]
  5. ^ 天然の植生だけでなく、農業による生産植物観葉植物を含む[44]
  6. ^ 景観は地域によって個性がある。
  7. ^ 景観は総合的に捉え、周囲との調和を考える。
  8. ^ 景観はすべて共有財産として捉える。
  9. ^ 美しさの基準は人によって異なる。
  10. ^ 日常生活の中にあることを重視する。
  11. ^ 各主体が参加して景観を形成する。

出典

  1. ^ a b 中村ほか 編 (1991): 42ページ
  2. ^ 千田 編 (1998): 1ページ
  3. ^ 辻村 (1941): 1ページ
  4. ^ 千田 編 (1998): 2ページ
  5. ^ a b c d 鳥越ほか (2009): 1ページ
  6. ^ 篠原 修 編 『景観用語事典 増補改訂版』彰国社、2007年、14頁。 
  7. ^ a b c 中村ほか 編 (1991): 9ページ
  8. ^ 中村ほか 編 (1991): 43ページ
  9. ^ 千田 編(1998):8ページ
  10. ^ 千田 編(1998):7 - 9ページ
  11. ^ 千田 編(1998):10 - 13ページ
  12. ^ 千田 編(1998):9 - 10ページ
  13. ^ 千田 編(1998):9ページ
  14. ^ 米田・潟山 訳編(1992):48ページ
  15. ^ 中村ほか(1991):10 - 11ページ
  16. ^ 中村ほか(1991):10ページ
  17. ^ a b 中村ほか(1991):11ページ
  18. ^ 千田 編(1998):7ページ
  19. ^ 千田 編(1998):1 - 2ページ
  20. ^ 千田 編(1998):3ページ
  21. ^ 中村ほか(1991):12 - 13ページ
  22. ^ 中村ほか 編(1991):8,16ページ
  23. ^ 中村ほか 編(1991):8,9,16ページ
  24. ^ 高橋ほか(1995):21 - 22ページ
  25. ^ a b 高橋ほか(1995):22ページ
  26. ^ 高橋ほか(1995):22 - 24ページ
  27. ^ a b 中村ほか 編(1991):31ページ
  28. ^ a b 松岡ほか 編(2007):4ページ
  29. ^ a b c 上野・久田 編(2011):174ページ
  30. ^ a b 上野・久田 編(2011):173ページ
  31. ^ 上野・久田 編(2011):173 - 174ページ
  32. ^ 上野・久田 編(2011):175 - 176ページ
  33. ^ 米田・潟山 訳編(1992):24ページ
  34. ^ a b 松岡ほか 編(2007):5ページ
  35. ^ 米田・潟山 訳編(1992):32ページ
  36. ^ 米田・潟山 訳編(1992):33 - 35ページ
  37. ^ 鈴鹿市都市計画課"計画・財政・施策/景観づくり"(2011年10月26日閲覧。)
  38. ^ 鳥越ほか(2009):1 - 2ページ
  39. ^ 鳥越ほか(2009):2 - 3ページ
  40. ^ a b 日本民俗建築学会 編(2010):166ページ
  41. ^ ユネスコ 編(1981):まえがき
  42. ^ エクボ(1979):11ページ
  43. ^ a b エクボ(1979):12ページ
  44. ^ エクボ(1979):9ページ
  45. ^ エクボ(1979):22ページ
  46. ^ エクボ(1979):11,22 - 24ページ
  47. ^ エクボ(1979):26ページ
  48. ^ エクボ(1979):9,26ページ
  49. ^ 細川・中村(1989):113ページ
  50. ^ 細川・中村(1989):111,115ページ
  51. ^ a b c 社団法人日本建築学会 編(2002):148ページ
  52. ^ a b c 社団法人日本建築学会 編(2002):14ページ
  53. ^ a b 社団法人日本建築学会 編(2002):14 -15ページ
  54. ^ a b ダウンズ・ステア 編(1976):329 - 330ページ
  55. ^ a b ダウンズ・ステア 編(1976):329ページ
  56. ^ 国土交通省"論点まとめ"(2020年01月02日閲覧。)
  57. ^ 論点まとめ”. 国土交通省. 2019年10月1日閲覧。
  58. ^ a b “「観光カリスマ」後藤哲也さん死去 86歳”. 西日本新聞. (2018年1月24日). https://www.nishinippon.co.jp/sp/item/n/388607/ 2020年8月2日閲覧。 


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