文明論之概略
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/19 17:38 UTC 版)
翻訳
- 福泽谕吉 (1982年6月北京第3次印刷;1995年3月北京第6次印刷) (中国語). 文明论概略. 汉译世界学术名著丛书. 北京编译社译. 商务印书馆. ISBN 7100013038
- 福泽谕吉 (2001) (中国語). 福泽谕吉与文明论概略. 人之初名著导读丛书. 鲍成学 刘在平 编著. 中国少年儿童出版社. ISBN 7500755996
- Fukuzawa, Yukichi (2008-11-11) (英語). An Outline of a Theory of Civilization. David A. Dilworth, G. Cameron Hurst, III. Tokyo: Keio University Press. ISBN 978-4-7664-1560-5
- 福沢諭吉(후쿠자와 유키치) (2012-06-01) (韓国語). 福沢諭吉の文明論(후쿠자와 유키치의 문명론). チョン・ミョンファン(정명환)訳. ギパラン社(기파랑 펴냄). ISBN 9788965239314
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 『文明論之概略』 | デジタルで読む福澤諭吉(慶應義塾大学メディアセンター)
- 『文明論之概略』全文テキスト - 慶應義塾大学文学部教授・上田修一のサイト
- 文明論之概略全六巻フルテキスト・データベース - 慶應義塾大学文学部教授・上田修一のサイトのアーカイブ
- 文明論之概略 - ウェイバックマシン
- 世界大百科事典 第2版『文明論之概略』 - コトバンク
近代デジタルライブラリー
- ^ 福澤は『福澤全集緒言』において『文明論之概略』について以下のように説明をしている。
文明論之概略
従前 ()の著訳 ()は専 ()ら西洋新事物 ()の輸入 ()と共に我国旧弊習 ()の排斥 ()を目的 ()にして、云 ()わば文明一節 ()ずつの切売 ()に異 ()ならず。加之 ()、明治七、八年の頃に至りては世態 ()漸 ()く定 ()まりて人の思案 ()も漸 ()く熟 ()する時なれば、この時 ()に当り西洋文明 ()の概略 ()を記して世人 ()に示し、就中 ()儒教流 ()の故老 ()に訴えてその賛成 ()を得ることもあらんには最 ()妙 ()なりと思い、之を敵 ()にせずして今は却 ()て之を味方 ()にせんとの腹案 ()を以 ()て著 ()したるは文明論 ()の概略 ()六巻なり。読者 ()は何 ()れ五十歳以上、視力 ()も漸く衰 ()え且 ()つその少年時代 ()より粗大 ()なる版本 ()に慣 ()れたる眼 ()なればとて、文明論 ()の版本 ()は特 ()に文字 ()を大にして古本 ()の太平記 ()同様 ()の体裁 ()に印刷 ()せしめたり。本書の発行 ()も頗 ()る広 ()くして何万部 ()の大数 ()に達したりしが、果して著者 ()の思う通りに故老学者 ()の熟読通覧 ()を得たるや否 ()や知るべからざれども、発行後 ()意外 ()の老先生より手書 ()到来 ()して好評 ()を得たること多し。有名 ()なる故西郷 ()翁なども通読 ()したることゝ見え、少年子弟 ()にこの著書 ()は読むが宜 ()しと語りしことありと云 ()う。
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