帯広広尾自動車道 歴史

帯広広尾自動車道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/26 07:57 UTC 版)

歴史

年表

  • 2003年平成15年)3月15日:帯広JCT - 帯広川西IC間開通[13]
  • 2006年(平成18年)3月12日:帯広川西IC - 幸福IC間開通[14]
  • 2008年(平成20年)11月29日:幸福IC - 中札内IC間開通[15]
  • 2013年(平成25年)3月17日:中札内IC - 更別IC間開通[16]
  • 2015年(平成27年)3月15日:更別IC - 忠類大樹IC間開通[17]
  • 2016年(平成28年)度:大樹広尾道路(忠類大樹~豊似)事業化[12]
  • 2018年(平成30年)度:大樹広尾道路(忠類大樹~豊似)工事着手[12]
  • 2022年(令和4年)度:大樹広尾道路(豊似~広尾)事業化[10]

開通予定年度

  • 未定:忠類大樹IC - 広尾IC

沿線自治体からの意見書提出

沿線の自治体の一つである忠類村(現幕別町)議会は2002年(平成14年)3月8日、同道路の建設を帯広空港付近で打ち切り、建設財源などを減額傾向にある地方交付税に振り向けるよう求める意見書を全会一致で可決した[18]。利用がなかなか進まない十勝港船舶の定期航路は需要がないため廃止)へのアクセス需要がほとんど望めず、現状では交通量が少ない既存道路に不便を感じている住民が少ない事、開通後のマイナス面を考えると逆にストロー現象になってしまう事も考えられ、村全体の経済効果が無く逆にさびれる事になりかねないという思いが背景としてあったとされる[18]

これに対し、沿線自治体やそれら自治体で構成される“高規格幹線道路・帯広広尾自動車道早期建設促進期成会”からは「高速道路は地域全体の問題」として忠類村の議決に難色を示す声が上がったほか[18]、建設推進の立場を取る有志の忠類村民らが「村全体が建設に反対していると見られかねない」「多くの村民が意見書可決に至る経過を十分に知らされていなかった」として、2か月後の5月8日に“高規格道路推進を考える会”を設立した[19]

2005年(平成17年)9月には忠類村は「道路整備にコスト削減の改善点がみられた」として、一転して建設を推進する要望書を可決しているが、これら一連の動きは、本来は地域経済の発展のために地域の要望に沿うかたちで整備されるものと捉えられていた国主体の道路整備に一石を投じるものとなった。


注釈

  1. ^ 北海道横断自動車道道東自動車道)から分岐する帯広ジャンクション (JCT) の所在地は芽室町である。

出典

  1. ^ Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
  2. ^ 高速道路ナンバリング路線図(国土交通省)
  3. ^ a b c d e f g h 帯広・広尾自動車道(一般国道236号)帯広川西道路 事後評価結果準備書説明資料” (PDF). 国土交通省北海道開発局. 2017年1月7日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h 帯広・広尾自動車道(一般国道236号)川西中札内道路 事後評価結果準備書説明資料” (PDF). 国土交通省北海道開発局. 2017年1月7日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h 帯広・広尾自動車道(一般国道236号)中札内大樹道路 再評価原案準備書説明資料” (PDF). 国土交通省北海道開発局. 2017年1月7日閲覧。
  6. ^ a b “大樹広尾間、事業化へ 国交相手続き指示 帯広-広尾道”. 十勝毎日新聞 (十勝毎日新聞社). (2014年6月19日) 
  7. ^ 帯広・ 広尾自動車道(大樹〜広尾)の計画検討に関する地域の意見聴取(第1回)を実施します 〜皆様の御意見をお聞かせください〜』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北海道開発局帯広開発建設部、2014年9月25日https://www.hkd.mlit.go.jp/ob/release/ctll1r0000001ar0-att/douro2628.pdf 
  8. ^ 平成28年度北海道開発局関係予算について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北海道開発局、2016年4月1日https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/release/ud49g7000000xh76-att/01_yosan.pdf 
  9. ^ a b 新規事業採択時評価結果(令和4年度新規事業化箇所)” (PDF). 国土交通省道路局. 2022年3月26日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g h i j 令和4年度 新規事業候補箇所 新規事業採択時評価” (PDF). 国土交通省北海道開発局 (2022年3月7日). 2022年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月8日閲覧。
  11. ^ “2路線新規事業化を妥当と判断 静内三石にトンネル新設へ”. 北海道建設新聞. e-kensinプラス (北海道建設新聞社). (2022年3月8日). オリジナルの2022年3月8日時点におけるアーカイブ。. https://archive.ph/tJozk 2022年3月8日閲覧。 
  12. ^ a b c d e f g h i j 帯広広尾自動車道(一般国道236号)大樹広尾道路(忠類大樹~豊似) 再評価原案準備書説明資料” (PDF). 国土交通省北海道開発局 (2020年). 2022年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月23日閲覧。
  13. ^ “帯広川西道路暫定開通祝う”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2003年3月16日) 
  14. ^ “帯広広尾道 川西-幸福間が開通 帯広空港へ時間短縮 市内の混雑緩和も期待”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2006年3月13日) 
  15. ^ “帯広広尾道 幸福-中札内開通 計画区間「早期着工を」 救急医療 搬送時間短縮に期待”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2008年11月30日) 
  16. ^ “帯広・広尾道 中札内―更別IC開通 観光や物流 効果期待 冬季 広尾から帯広4分短縮”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2013年3月18日) 
  17. ^ 鈴木斉 (2015年3月16日). “帯広・広尾自動車道:更別 - 大樹間の16.7キロが開通”. 毎日新聞 (毎日新聞社) 
  18. ^ a b c “忠類村議会 見直し意見書可決 -建設財源、振り向け要望-”. 十勝毎日新聞 (十勝毎日新聞社). (2002年3月9日) 
  19. ^ “忠類に建設推進組織 -帯広・広尾自動車道-”. 十勝毎日新聞 (十勝毎日新聞社). (2002年5月8日) 
  20. ^ 令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について” (PDF). 国土交通省 (2020年10月14日). 2021年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月15日閲覧。


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