嚢胞性線維症とは? わかりやすく解説

嚢胞性線維症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 02:12 UTC 版)

嚢胞性線維症(CF症)(のうほうせいせんいしょう、Cystic Fibrosis)は、遺伝性疾患の一種で、常染色体劣性遺伝を示す。白人に高頻度で見られ、欧米白人では2500人に一人発病し、患者数は30,000人、最も頻度の高いユダヤ人アシュケナジーでは25人に1人は保因者である。原因は塩素イオンチャネルCFTR)の遺伝子異常で、水分の流れに異常をきたし粘液の粘度が高くなる。鼻汁の粘性が強くなると副鼻腔に痛みを感じ、痰の粘性が強くなると、気道を閉塞し肺炎を繰り返すようになり、ついには気管支拡張症をきたす。アレルギー性気管支肺アスペルギルス症も併発しやすい。胆汁の粘性が強くなると、胆石をおこしたり、膵炎をおこしたり、肝機能障害からついには肝硬変をきたす。ただし軽い場合は成人後発病することもある。


注釈

  1. ^ %FEV1が90%未満の症例を指す。呼吸器異常の重症度は、正常(%FEV1 90%以上)、軽症(%FEV1 70–89%)、中等症(%FEV1 40–69%)、重症: (%FEV1 40%未満)と定義される。
  2. ^ BMI(Body mass index)が低下するものをいう。

出典

  1. ^ 嚢胞性線維症(指定難病299)”. 難病情報センター. 2021年8月30日閲覧。


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