全国高等学校クイズ選手権
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ネット上での企画
- 高Qアルバム
第20回(2000年)から第34回(2014年)まで、また第36回(2016年)から現在まで番組の公式ホームページで行われている企画で、各地区大会および全国大会の模様を写真で公開するもの(すべての場面が公開されているわけではない)。地区大会は番組放送前からアルバムが公開され、大会の様子をいち早く見ることができる。一方で全国大会は、全国大会放送(日本テレビでの放送日)終了後に公開される。過去の大会分は、第20回から見ることができる。なお、参加者募集や大会自体が実施されていない時期でも高Qアルバムは年中公開されている。
- 地区大会番組の動画公開
第27回(2007年)は第2日本テレビにおいて地区大会の動画(各系列局が制作した、各地区ローカル向けの番組)が無料公開された。また第35回(2015年)は動画サイトHulu(フールー)で、全10地区大会の模様が無料で、全国大会(本放送と同内容)が有料で公開された。
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夏の大会は、第2回から第41回までライオングループ(ライオンおよび同社グループ各社。以下「ライオンG」)が冠スポンサーを務めており、番組名に「ライオンスペシャル」の冠がついていた(第9回をのぞく)。第41回までは金曜ロードショーの枠での放送だが、同番組のスポンサーはスライドされず、特別スポンサーになっていた。
- 第11回まではライオンGの独占提供であった。このため、第2回、第4回、第6回では『ライオンのいただきます』[注 27] (フジテレビ系)などの一社提供番組のバージョンよりやや長い、当番組を含む『ライオンスペシャル』用のタイトルアニメーション(一社提供番組用とは異なり番組タイトルが入らず、最後は「ライオンスペシャル」の文字で囲った円の中にライオンちゃんが入る)や、30秒に渡りグループ各社を紹介するスポンサークレジット(ライオンちゃんをメインとする家族が浮かぶアニメーション)が使われていた[注 28]。
- 第12回から第41回はライオンGと複数社の体制となっているが、筆頭スポンサーたるライオンGの地位は変わっていなかった。なお、第16回 - 第26回には準筆頭スポンサーも置かれていた。
- 提供クレジットは「LION」のあとグループ会社のロール紹介→他のスポンサーの順番で行われる(第9回はグループ会社のロール紹介はなし。第12回 - 第28回は前後、第29回 - 第32回は1部の前クレ・3部の後クレのみ)。
- 以前は全放送時間通して、全て同じスポンサー構成であった。第29回から第41回までは、ライオンGだけを通しのスポンサーとした3部構成に変更。なお1部と2部の間、2部と3部の間に各放送局別でスポットPTが流れる体制となっている。
冬の大会は、第1回は「ウルトラスペシャル」と題され、レギュラー放送枠のスポンサーが中心(この時は、ライオンも複数社のうちの一社として提供)であった。第3回では日産自動車とレギュラー放送枠のスポンサーの一部、第5回も日産グループを中心とする提供であった。
放送枠が縮小された第42回にライオンは冠協賛として参加せず、37年間務めた大会スポンサーから遂に撤退した。そのため、過去のタイトルコールの「ライオンスペシャル」がコールされなくなった。第1回同様にレギュラー放送枠のスポンサーが中心(ライオン自体は本大会から完全撤退したわけではなく、元々スポンサーである20時台に複数社のうちの一社として提供)となっており、19時台のスポンサーは通常編成同様にローカルセールス枠となっている。なお、この回は日本コカ・コーラから優勝校への副賞としてファンタ製品[注 29]1年分を贈呈したため、20時台後半に特別セールスとしてコカ・コーラが協賛、高校生クイズとのコラボレーションによるインフォマーシャル[注 30]が放送された。なお、21時からの『金曜ロードショー』は通常通り放送された。
過去の協力企業
- 旺文社:第1回 - 第17回、協力企業
- 初期の大会では、全国の高校への参加者募集業務で協力を得ていた。第1回から第4回までは、高校生クイズの宣伝を目的とする雑誌『クイズゲーム』を発行していた(第1回は放送前、以後は地区大会前)。第6回では『高一時代』、『高二時代』、『螢雪時代』の付録として高校生クイズ対策問題集がついた。また、優勝チームへの副賞としてチームの3人と所属校に百科事典を贈っていた。
- 東京ディズニーランド(オリエンタルランド):第4回・第5回、協力企業
- 第4回と第5回の全国大会の決勝戦会場として協力。第4回はスモールワールドステージ、第5回はトゥモローランドテラスのライブステージエリアで、通常営業の終了後に収録。優勝チームには、同パークからアメリカカリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドの入園パスポートが贈呈された。
- 東日本旅客鉄道(JR東日本):第20回、列車貸切協力
- Mizuno:第21回・第25回、協力企業
- カンタス航空:第22回
- TELETECH MEDIAPARK:第24回、編集・MA協力
- 西武観光バス:第24回、協力企業
- 東京ベイNKホール[注 16](第一生命保険):同上
- PHP研究所:同上
- acro:第24回、制作協力
- 安寿:第26回・第27回、制作協力
- 近畿日本ツーリスト:協力企業、国内・海外のツアー部分の大半は同社が行なうことが多い。
- 全日本空輸:アメリカに就航した際、当番組の優勝旅行が「ANAハローツアーで行くアメリカ研修旅行」だった(福留司会時代)。
タイアップなどの企画
日本テレビ本社(日本テレビタワー)で夏季に行われるイベント『汐博』→『超 汐留パラダイス!』では、当番組の早押しクイズ体験ブースが催されている。番組で実際に使用されている機材・効果音を用いて、クイズに解答できる。参加者には体験後、番組筆頭スポンサーであるライオン(後述)の景品がプレゼントされる。また、番組での地区大会の期間以後には決定した各都道府県代表校がブースにて公開されている。
近年では、日本テレビの他番組やライオン以外の企業とのコラボレーションが盛んになっている。
- 第25回では、映画版『タッチ』とのコラボレーション企画で主演の長澤まさみらが西武ドームにかけつけた。
- 第25回と第26回では準筆頭スポンサーであったベネッセコーポレーションの進研ゼミ高校講座とのタイアップ企画で出場した高校生にアルバムの配布を行い、地区大会のワンショットを高校生クイズの番組内限定CMとして放映した。
- 第27回は『ズームイン!!SUPER』と連動企画で「高校生クイズームイン」と題し、番組内で地区大会の第1問のヒントを紹介していた。またファミリーマートの店舗において、POSレジで全国放送のPRが行われたほか、店内放送でオリエンタルラジオが番組の宣伝をした。
- 第29回ではコラボレーションが盛んになっている。
- コナミのアーケードゲーム『クイズマジックアカデミー6』との共同企画として、過去問題の配信やゲーム機によるイベントを実施した[14][15]。
- 過去問題配信期間
- 全国大会
- クイズシステムは『クイズマジックアカデミー6』のものであり、高校生クイズとは異なる。
- 高校生クイズの過去問題には「高校生クイズ」のアイコンが表示され、識別できるようになっている。また、全国大会モードでは問題が表示される黒板に高校生クイズ2009のロゴが表示された。
- コナミのアーケードゲーム『クイズマジックアカデミー6』との共同企画として、過去問題の配信やゲーム機によるイベントを実施した[14][15]。
- 第29回 - 第32回は スカパー!のコラボ企画で、全地区大会の模様がそれぞれ最大2時間(当初は3時間だった)の枠で放送されるようになった[16]。(地方大会は各系列局で1時間で各県の模様を一部カットして放送するものをスカパーでは2時間放送)。スカパー!は、放映する理由を「テレビに映りたい高校生やクイズで真剣に取り組む高校生をより映すため(各地方局の地区予選の放映時間は1時間しか枠がないので、十分に放送ができない)」としている。
- 第36回はコロプラのスマートフォンタブレット端末向けゲームアプリ『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』とのタイアップで『真夏のグレートクイズウォー』として展開する。
その他演出面
大どんでん返し
結果発表の際に勝者をあたかも敗者のように発表し(逆もあり)、実は逆の結果で挑戦者を喜怒哀楽の混乱に陥れる「どんでん返し」はこの番組の初期における恒例・名物だった。
強豪校
全国大会進出校は番組内では総じて"名だたる実力校"として紹介されているが、中でも強豪校としてピックアップされるチームも多数存在し、複数のチームが敗れる形式でも他の敗退チームを押し退けてクローズアップされることがある。これまでピックアップされたチームとしては、鹿児島ラ・サール、東大寺学園、県立浦和、東京開成、米子東、慶應義塾、灘があり、そのほとんどは優勝経験のある高校である。
敗者復活
かつては「ウルトラクイズ」と同様に地方・全国大会において敗者復活戦が行われることがあったが、そこで復活を果たしたチームは順当な形式で勝ち進んだチームよりもハンデやノルマを与えられたために結局負けてしまうというケースが多く、ノルマのないケースでも復活チーム数問わずそのラウンドもしくは次のラウンドで全滅という回も多かった。敗者復活戦の勝ち抜きから決勝戦まで残ったのは第7回の東大寺学園、第12回の岐阜高専・水戸第一と数えるほどしかなく、全国大会で敗者復活を経て優勝したチームは前述の水戸第一以外出ていない。
「知力の甲子園」への視聴者の反応
第28回(2008年)から第32回(2012年)まで続いた「知力の甲子園」路線に対する視聴者の反応は、以下のように賛否両論となっている。
- 2008年10月19日放送では、日本テレビ放送番組審議会委員から下記のような好意的な意見が示された[17]。
- 非常に難しい問題にどんどん答えていく高校生は素晴らしい。
- 学力が落ちていなくて素晴らしい。
- あの番組は未来永劫続けたらいいと思う。
- 一方で、翌週10月26日放送では、下記のように原点回帰を求める意見や批判もされている[18]。
- 以前のように、知識に運やスポーツなど加えると面白いのではないか。
- 頭がいいとか進学校ということにとらわれているのではないか。
- こうした意見に関して、社側は「ずいぶんコンセプトを変えて改革をした1年目で、相当試行錯誤した。いろいろ批判があった点は真摯に受け止めて、来年再来年へと発展させて行きたい。知力の甲子園としてひとつ新しいテーマを確立し、『高校生クイズ』という大会が知力を目指して出たくなるような大会番組になるよう、長い時間をかけてこれから育てて行きたい」と見解を寄せた。この形式は、前述のように2012年まで続けられた。
- 2010年9月のお勧め番組として第30回(2010年)大会が紹介された。これに対し「視聴者の意見」のページでは、前述の『あなたと日テレ』と同様に肯定派と否定派に分かれていた。
注釈
- ^ ただし、後述のように例外あり。
- ^ 第1回のデータに基づく。ただし、記録上の参加人数は80,799人となっているが、実際は77,781人である。
- ^ 福留はこの年の3月限りで日テレを退社してフリーに転身、1988年から2代目司会者として出演していた『ズームイン!!朝!』はフリーの立場で継続したが、当番組と『ウルトラクイズ』司会は同年から福澤に引き継ぐことになる。しかし、この翌年限りで『ウルトラクイズ』は終了。その後、1998年から福留を引き継いで福澤が『ズームイン』3代目司会となり、この年限りで『ウルトラクイズ』が福留司会で復活している。
- ^ 1990年代に終売。現在の「アタック」に相当
- ^ 『QUIZ JAPAN Vol.5』(セブンデイズウォー 2015年12月)での日高大介の対談で福澤は、他の掛け声のアイデアとして「ビクトリー!」「チャージ!」「ボンバー!」などがあがったと語っている。後述の通り、「ビクトリー!」「ボンバー!」は後の大会で実際に総合司会や代理司会の掛け声として使われた。
- ^ 例外として、初期は参加者が非常に多かったことから同一校の応募チームが多数だった際に抽選で出場チームを制限する場合や、同一校が地区大会決勝の枠を独占したことを受けて翌年に1つの学校が地区大会決勝に進めるチーム数を制限した例もある。また第22回で実施されたアメリカ・ニューヨーク大会は、学校単位ではなく、個人戦で勝ち抜いた3名をまとめ「アメリカ代表チーム」として全国大会に参加させた。
- ^ 2017年7月25日に行われた。
- ^ ただし、暗い場所や視界の悪い場所、あるいは出場チームが多い場合はパトライトで代用する。
- ^ 第42回は日本コカ・コーラが担当している。
- ^ 第6〜12回では2000ドル、第13〜?回では3000ドル、第35回のみ1人5000ドル
- ^ 敗者復活からの優勝。
- ^ 当初は北陸・新潟大会と発表されていたが、北陸新幹線開業の影響で新潟への交通の便が極めて悪くなったため、急遽変更された。
- ^ この辞退は別の高校が代表になった場合のことをいう。第14回の山梨でも辞退が起きているが同じ高校の別チームが代表になっているので対象外。これとは別に第4回の四国・岡山大会では代表チームが応募手続きの不備で失格になったため補欠が出場している。
- ^ 投票対象チームが今回地方大会で代表となった場合は、その投票は無効になる。
- ^ a b 「特Q」は、「特急」+「Q(Quiz=クイズ)」のもじり。
- ^ a b 同施設は、翌年2005年に閉館した。
- ^ 『金曜ロードショー』をネットしていないテレビ大分(翌日の午後に放送)と沖縄テレビ(翌週の午後に放送)は時差放送。2006年まではテレビ宮崎も時差放送だった。
- ^ 第44回はパーソナリティ。
- ^ 筆頭スポンサーであるライオンの衣料用洗剤「トップ」CMに出演。
- ^ 筆頭スポンサーであるライオンの歯磨き商品「クリニカ」CMに出演。
- ^ 開成高校在籍時の第30回(2010年)・第31回(2011年)に2連覇した時のメンバーの一人だった。
- ^ 映画『タッチ』とのコラボレーション。
- ^ 当時のCBSソニーより発売。レコード番号:25AP2317
- ^ もともとはテレビアニメ『モーレツ宇宙海賊』のテーマ曲でもあった。
- ^ 第6回優勝校・東大寺学園チームのメンバー。
- ^ テレビ朝日系列(サブ)とのクロスネット局でもあるが、テレビ朝日系列の一般番組供給部門には非加盟で、日本テレビの公式ウェブサイト上でも単独ネット扱い。
- ^ 1991年1月7日~2016年3月31日まで放送されていた『ライオンのごきげんよう』の前身番組。
- ^ この頃日本テレビ系フルネット各局で決勝戦の生放送が行われていた「ライオンカップ全日本バレーボール小学生大会」でも同じものを使用していた。
- ^ オレンジ、グレープ、ミステリーブルー<9月発売の新商品>。
- ^ 前述の新商品・ミステリーブルーの風味について、Quiz Knockが解くというもの
出典
- ^ 放送批評懇談会
- ^ 高校生クイズ 路線変更(読売新聞) - インターネットアーカイブによる保存ページより
- ^ 高校生クイズ 開催延期のお知らせ(日本テレビ公式ホームページ)
- ^ 日本テレビ放送網株式会社. “第42回全国高等学校クイズ選手権 高校生クイズ2022|日本テレビ”. 日本テレビ. 2022年4月28日閲覧。
- ^ “福澤朗 決めゼリフ誕生秘話明かす 「ファイヤー!」は前代未聞の大ピンチから生まれた”. スポーツニッポン (2021年1月31日). 2021年1月31日閲覧。
- ^ 水樹奈々「夢かなった」沖縄初ライブ - ウェイバックマシン(2011年6月28日アーカイブ分)
- ^ ライオンスペシャル 全国高等学校クイズ選手権。ただし後期の回では、あまりに参加者が少ない予選で飛び入り参加を募ったこともある。
- ^ “「高校生クイズ」に異変? 強豪校の男子を退け、地区代表は女子ばかり”. BuzzFeed Japan (2016年7月31日). 2016年7月31日閲覧。
- ^ 日本テレビ放送網株式会社. “第42回全国高等学校クイズ選手権 高校生クイズ2022|日本テレビ”. 日本テレビ. 2022年8月26日閲覧。
- ^ “DAIGO、『高校生クイズ』メインパーソナリティーに就任”. ORICON STYLE. (2016年8月31日) 2016年8月31日閲覧。
- ^ “乃木坂46が「全国高校生クイズ」の番組サポーターに”. スポーツ報知. (2016年5月22日)
- ^ “超特急「高校生クイズ」の応援アーティストに!”. スポーツ報知. (2016年6月13日) 2016年8月9日閲覧。
- ^ "日向坂46、「高校生クイズ」メインサポーター就任…先輩「乃木坂46」からバトンにうれしさと責任感増す". スポーツ報知. 報知新聞社. 22 April 2021. 2021年4月22日閲覧。
- ^ クイズマジックアカデミー6公式サイト
- ^ オンライン対戦クイズゲーム「クイズマジックアカデミー6」日本テレビ系「高校生クイズ」とコラボレーション - コナミデジタルエンタテインメント(2009.04.30)
- ^ スカパー!×日テレ 第29回 高校生クイズ 全13地区大会(skyperfectv.co.jp)
- ^ 2008年10月19日「あなたと日テレ」
- ^ 2008年10月26日「あなたと日テレ」
- ^ 視聴者の意見/BPO - 2011年7月
- ^ 視聴者の意見/BPO - 2010年9月
- ^ ““日本一忙しい”ラジオアナ、吉田尚記アナ なぜ重宝される?”. オリコン. (2015年9月26日) 2021年5月20日閲覧。
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