京都丹後鉄道宮豊線 概要

京都丹後鉄道宮豊線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/08 04:11 UTC 版)

概要

もとは日本国有鉄道(国鉄)・西日本旅客鉄道(JR西日本)の路線で、1990年平成2年)4月1日から北近畿タンゴ鉄道(KTR)が運営していたが、2015年(平成27年)4月1日からはWILLER TRAINS第二種鉄道事業者、北近畿タンゴ鉄道を第三種鉄道事業者とする上下分離方式によって運行されている(後述)。上下分離が行われた際、宮津線については宮津駅を境に東側(西舞鶴側)24.7 km を「宮舞線」、西側(豊岡側)58.9 km を「宮豊線」として路線愛称を分離した[3][4]

丹後半島の付け根を通り、日本三景天橋立などへの観光客の足となっている。

路線データ

運行形態

広域輸送

沿線に観光地や海水浴場を数多く控えており、これらへの旅客輸送のために多くの特急列車が設定されている。特急列車はすべて宮福線を経由して福知山駅に至り、一部の列車は西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線福知山線との相互直通運転を行っている。運行系統は以下の通り。

宮津線内の電化区間は北近畿タンゴ鉄道への転換後に電化された宮津駅 - 天橋立駅間だけ(国鉄・JR時代は全線非電化)であるため、非電化区間にまたがって走る特急には自社の気動車が使用されている。

地域輸送

普通列車は、沿線住民の生活のほかに、宮津駅・天橋立駅での特急接続を考慮したダイヤとなっている。おおむね1時間に1本の割合(朝夕に1時間2本の時間帯あり)で運行される。大半の列車が宮舞線に直通し、基本的に西舞鶴駅 - 宮津駅 - 豊岡駅間の運行であるが、一部峰山駅発着、網野駅発着となる列車があるほかは、早朝に宮津発豊岡行き、深夜に豊岡発宮津行き・豊岡発網野行きがそれぞれ1本ずつある。車両の夜間滞泊は宮津駅・網野駅・豊岡駅で行っている。

観光型列車として一部の普通列車が「丹後あかまつ号」「丹後あおまつ号」として運転される。「丹後あかまつ号」は西舞鶴駅 - 天橋立駅間(2016年11月までは西舞鶴駅 - 豊岡駅間)の運転で、「丹後あおまつ号」は西舞鶴駅 - 網野駅・豊岡駅間(2022年3月までは西舞鶴駅・天橋立駅 - 宮福線福知山駅間)で運転される。また「丹後あおまつ号」ではない一部の普通列車にもあおまつ車両が充当されている。

車両

丹鉄移行前の車両については北近畿タンゴ鉄道宮津線#車両を参照のこと。

自社車両

  • 気動車
    • 特急形
    • 一般形
      • KTR700形・KTR800形 - 京都丹後鉄道西舞鶴運転所所属
        普通列車用。一部は「丹後あかまつ」「丹後あおまつ」「丹後くろまつ」「コミューター車両」となっている。
      • MF100形・MF200形 - 京都丹後鉄道福知山運転所所属
        普通列車用。基本的に宮福線のみの運用。過去には宮津線での運用も極稀にあったが現在では滅多に見られない。

過去の車両

  • 気動車
    • KTR001形 - 京都丹後鉄道西舞鶴運転所所属

JR西日本の車両

過去の車両


注釈

  1. ^ 久美浜駅 - 豊岡駅間は途中無停車の快速列車として運転される。
  2. ^ 網野駅 - 豊岡駅間は快速列車として運転される。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 北近畿タンゴ鉄道と沿線の公共交通の現状と課題 - 京都府
  2. ^ 三角運賃表” (PDF). WILLER TRAINS (2015年4月1日). 2015年4月1日閲覧。
  3. ^ 本日、京都丹後鉄道の運行を開始!新たに「京都丹後鉄道サイト」をオープン』(プレスリリース)WILLER TRAINS、2015年4月1日http://trains.willer.co.jp/news/2015/0402.html2015年4月1日閲覧 
  4. ^ a b 事業概要 営業線概要”. 北近畿タンゴ鉄道. 2015年4月1日閲覧。
  5. ^ 全国初!“美味しい”貨客混載!!” (PDF). 国土交通省近畿運輸局. 2021年9月18日閲覧。





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