三陸はるか沖地震 三陸はるか沖地震の概要

三陸はるか沖地震

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/06 02:31 UTC 版)

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三陸はるか沖地震
三陸はるか沖地震の位置(日本内)
三陸はるか沖地震
地震の震央の位置を示した地図
本震
発生日 1994年(平成6年)12月28日
発生時刻 21時19分21秒(JST
震央 日本の旗 日本 青森県 八戸市
東方沖180km
北緯40度25.8分
東経143度44.7分(地図
震源の深さ ごく浅い
規模    マグニチュード(M)7.6
最大震度    震度6:青森県 八戸市
津波 55cm:岩手県 宮古市
地震の種類 海溝型地震
余震
最大余震 1995年1月7日 7時37分37秒 M7.2 震度5:八戸市
被害
死傷者数 死者:3人 負傷者:784人
被害地域 主に青森県
出典:特に注記がない場合は気象庁による。
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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概要

1994年(平成6年)12月28日21時19分21秒、青森県八戸市東方沖180km(北緯40度25.8分、東経143度44.7分、深さごく浅い)を震源として、Mj 7.6(Mw 7.7)の地震が発生した。

気象庁は「平成6年(1994年)三陸はるか沖地震」と命名した[2]

メカニズム

  • M5 前後の初期破壊の後、主破壊が生じた。
  • 全継続時間は55秒前後。
  • 断層長さ L=138kmと推定[3]
  • 震源域は、1968年十勝沖地震の南側約30kmでほぼ重なる[4]
  • 最大すべり量は4.0m、平均すべり量は1.2m。[5]

震源となる海域では、日本列島が乗る北アメリカプレート太平洋プレートが沈み込んでおり、これらのプレートの境界で生まれる歪みが解消されるときに地震が発生する。この海域では固有地震以外にも10年程度の間隔でプレート間地震が起こり、同様の傾向が千島海溝周辺に見られる。

震源域アスペリティ(固着域)の位置関係から、(実際は三陸沖北部地域で発生している)1968年十勝沖地震で破壊されずに残った部分が今回の地震で破壊されたという説もあるが[6]文部科学省地震調査研究推進本部は「三陸沖北部地震」には含まず、固有地震ではないとしている。

各地の震度

震度 都道府県 市区町村
6 青森県 八戸市
5 青森県 むつ市 青森市
岩手県 盛岡市
4 北海道 函館市 苫小牧市 浦河町 帯広市
青森県 五所川原市 七戸町
岩手県 宮古市 大船渡市 葛巻町 花巻市
秋田県 大館市

余震

この地震の最大の余震は、本震から10日後の1995年(平成7年)1月7日7時37分37秒に岩手県沖で発生したM7.2の地震だった。青森県八戸市、岩手県盛岡市・葛巻町で最大震度5を観測し、津波注意報が発表されたが、津波は観測されなかった。

前兆現象

本震の1か月程度前から周辺の地震活動が低下していた[8]

津波

地震の規模に比べ発生した津波の規模は小さかった。また、各地で観測された津波の第一波は押し波で、最大波は 2 -3時間後であった。

  • 21時23分、東北地方の太平洋沿岸に津波警報が、津軽海峡・日本海沿岸・陸奥湾・北海道南東沿岸に津波注意報が発表された。緊急警報放送も実施された。
  • 北海道から東北地方の太平洋沿岸では、岩手県宮古市の55cmを最高に津波が観測されたが、被害は無く、23時45分に津波警報・注意報は解除された[9]



  1. ^ 震度データベース
  2. ^ 気象庁が命名した気象及び地震火山現象
  3. ^ 加藤研一, 武村雅之:強震記録の継続時間から推定される1994年三陸はるか沖地震の破壊伝播特性 地震 第2輯 1996年 49巻 1号 p.75-83, doi:10.4294/zisin1948.49.1_75
  4. ^ 松本浩幸, 三ヶ田均, 大町達夫 ほか、「ゆっくりとした断層破壊による地震津波について 『海岸工学論文集』 2004年 51巻 p.281-285, doi:10.2208/proce1989.51.281
  5. ^ 永井理子, 菊池正幸, 山中佳子、「三陸沖における再来大地震の震源過程の比較研究 -1968年十勝沖地震と1994年三陸はるか沖地震の比較-」 『地震 第2輯』 2001年 54巻 2号 p.267-280, doi:10.4294/zisin1948.54.2_267
  6. ^ 地震発生の長期的予測における地震空白域と地震活動静穏化現象の意義 東北大学大学院理学研究科 (PDF)
  7. ^ 『マグニチュード7.5の衝撃 三陸はるか沖地震の記録』(青森県総務部消防防災課・1996年3月29日発行)65頁「三陸はるか沖地震に関する警報・注意報・情報(青森地方気象台発表)」から参照。
  8. ^ 第113回地震予知連絡会(1995年2月20日)議事概要 地震予知連絡会
  9. ^ 『マグニチュード7.5の衝撃 三陸はるか沖地震の記録』(青森県総務部消防防災課・1996年3月29日発行)65頁「三陸はるか沖地震に関する警報・注意報・情報(青森地方気象台発表)」
  10. ^ 『東奥年鑑1996年版』「おもなニュース写真」の巻頭ページから。
  11. ^ 当時、東北新幹線盛岡駅までで、青森駅方面は盛岡駅から特急はつかり」に乗り継いでいた。
  12. ^ 『マグニチュード7.5の衝撃 三陸はるか沖地震の記録』(青森県総務部消防防災課・1996年3月29日発行)から。
  13. ^ 3月11日 岩手県沖の地震 - 近地強震波形による震源過程解析(暫定)- 気象庁 (PDF)


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