ポール・ギルバート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/05 07:40 UTC 版)
ポール・ギルバート Paul Gilbert | |
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MR. BIG - ドイツ・ヴァッケン公演(2018年8月) | |
基本情報 | |
出生名 | Paul Brandon Gilbert |
生誕 | 1966年11月6日(56歳) |
出身地 |
アメリカ合衆国 イリノイ州カーボンデール |
ジャンル |
ハードロック ヘヴィメタル ネオクラシカルメタル |
職業 |
ミュージシャン ギタリスト ソングライター |
担当楽器 | ギター |
活動期間 | 1986年 - 現在 |
レーベル |
Mayhem Records マーキュリー・レコード シュラプネル・レコーズ Blues Bureau International ユニバーサルミュージック (日本) Mascot Records Wowow Entertainment |
共同作業者 |
レーサーX MR. BIG |
公式サイト | paulgilbert.com |
略歴
デビューまで
1966年11月6日にアメリカのイリノイ州カーボンデール市にて生まれる。3歳のときにペンシルベニア州ピッツバーグに家族で引越し、そこで育つ。
幼少の頃に叔父であるジミ・キッドに影響を受け、5歳の誕生日に父親からギターをプレゼントされる。この頃からビートルズやジミ・ヘンドリックス、レッド・ツェッペリン、ヴァン・ヘイレン、クラシック音楽などを愛聴[1]、ギターに明け暮れる日々を送る。
高校を卒業後、ロサンゼルスにある音楽学校Musicians InstituteのGIT科(Guitar Institute of Techonology)に入学。翌年卒業しその後、同校の講師に就任する。
1986年にヘヴィメタル・バンド「レーサーX」でデビューし、地元を中心に活動する。シュラプネル・レコーズを主宰するマイク・ヴァーニーに見出され、ネオクラシカルシーンで一躍ギターヒーローとして注目されるようになる。
MR. BIGを結成
「レーサーX」は、2枚のアルバムを製作した後に活動停止。その後、1988年 にビリー・シーン、 エリック・マーティン、 パット・トーピーとスーパーグループ「MR. BIG」を結成し、1989年 にアルバムを発表。バンドはセカンドアルバムからのシングル「To be with you」が大ヒットし、ポールは世界的な知名度を上げる。
1997年、「MR. BIG」の活動停止。
ソロ転向〜レーサーX復活〜MR. BIGに復帰
1997年、ソロ活動を開始。
1999年、再始動した「MR. BIG」には復帰しなかった(後任はリッチー・コッツェン)。一方で「レーサーX」を再結成し、新作をリリース。1980年代のラインナップの再現にこだわったポールだったが、ツインギターの相方を組むブルース・ブイエは腱鞘炎を理由にギタリストからローディーへ転職しており、完全再現にはならなかった。
2003年には、MIの姉妹校、MI JAPAN(現・専門学校ミュージシャンズ・インスティテュート東京)の校長に就任する。2006年夏に、自身のキャリアとしては初めてのオール・インストアルバムを発売。2007年3月、ジョー・サトリアーニのG3アメリカツアーのメインアクトに選ばれる
2009年、再び活動再開した「MR. BIG」に復帰。
2016年、デビュー30周年記念公演を日本で開催し、Li-sa-Xが客演した[2]。
音楽性
速弾き、タッピング、ストリングスキッピングなどのハードロック色の強いテクニカルなプレイを得意としている。 特に速弾きの技術があり、「光速ギタリスト」の異名をとる。
MR. BIGではブルージーなプレイに挑戦したり、アコースティックなプレイを取り入れるなど、音楽的に表現を広げていった。ソロに転じてからは自身の叔父ジミ・キッドとブルースのアルバムを製作したこともある。
アイデア豊富な人物でもあり、 MR. BIGの代表曲の一つでもある「Green-Tinted Sixties Mind」ではイントロでタッピングを用いたフレーズを、また「Take Cover」では一風変わったドラムパターンを考案。「Daddy, Brother, Lover, Little Boy」ではドリルを使い、まるで超高速でピッキングしているような音を出す[3]。
アルバム『BURNING ORGAN』収録の「I Like Rock」では100本という常識はずれの数の異なるギター(正確にはベースやアコースティック・ギターも含む)を一つの曲に使いつつ、なぜか服装まで変えながら(全裸も含む)録音すると言った[4]、遊び心のある挑戦をしている。
- ^ ポール・ギルバート/100%レーサーX(シンコーミュージック・エンタテイメント 2001年) 6p
- ^ “ポール・ギルバート、Li-sa-Xとの競演もあり超絶プレイを堪能できた一夜限りのZepp東京公演”. BARKS (2016年9月27日). 2018年8月29日閲覧。
- ^ この彼のパフォーマンスは、ライブやクリニックの際によく披露され、『ヘビメタさん』でも披露し、視聴者の度肝を抜いたが、実はこの技は、スウィープピッキングの音があらかじめ録音されたループペダルによって再現でき、あたかも歯でスウィープしてるように見せるだけだ、とクリニックでポール本人が明かした。ちなみに、そのとき彼が披露したもう1つの技は「尻でスウィープ・ピッキング」である。
- ^ レコーディングの様子はYOUNG GUITAR(シンコーミュージック・エンタテイメント)2002年8月号 73p~82p及び付属DVDに収録されている
- ^ 「PGM300の持ち過ぎで胸の形状が変ってしまったくらいだよ」とのこと。Ibanezの紹介ページ
- ^ マーシャル公式ブログ
- ^ ポール・ギルバート公式サイト機材ページ
- ^ レーサーXのアルバム『SUPERHEROES』のライナーノーツ参照
- ^ 公式ウェブサイト
- ^ “It's a Boy. — Paul Gilbert”. 2016年11月24日閲覧。
固有名詞の分類
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