フキナガシフウチョウ フキナガシフウチョウの概要

フキナガシフウチョウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/23 18:13 UTC 版)

フキナガシフウチョウ
パプアニューギニアで撮影された雄個体
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
: フウチョウ科 Paradisaeidae
: フキナガシフウチョウ属 Pteridophora
Meyer, 1894
: フキナガシフウチョウ P. alberti
学名
Pteridophora alberti Meyer, 1894
英名
King-of-Saxony Bird-of-paradise
亜種
  • P. a. alberti
  • P. a. buergersi
  • P. a. hallstromi

命名

1894年12月、Adolf Bernhard MeyerによってBulletin of the British Ornithologist's Clubにおいて記載された[2]。英名の"King of Saxony"、種小名"alberti"はどちらもザクセンアルベルトへの献名である。また、彼の妻カロラ・ヴァーサの名はワキジロカンザシフウチョウ Parotia carolae に与えられている。

ニューギニア島の先住民からは "Kiss-a-ba" と呼ばれることがあるが、これは雄の大きな鳴き声に由来する。

形態

雄のイラスト

成体は22 cm程度になる。雄の体色は、背面は黒、腹面は黄色、虹彩は暗褐色、脚は灰褐色、嘴は青緑。2本の長い(50cm程度)エナメルブルー色の吹き流しを持ち、上下させることができる。雌にはこのような装飾はなく、体色は灰褐色で腹面には縞模様がある。

雄の吹き流しは非常に奇妙なものであり、欧州に最初の標本が持ち込まれた時点では、作り物ではないかと疑われた。

分布

ニューギニア島の山林に生息する。分布域はパプア州のコボウレ山脈 (Pegunungan Kobowre) からパプアニューギニアKratke山脈。標高1,300–2,850m(通常は1,800–2,500m)で見られる。

生態

成体の雄は縄張りを持つ。高木の頂点に止まって縄張りを監視し、吹き流しを動かしながら隣接する縄張りの雄に向けてさえずる。1996年、デイビッド・アッテンボローは初めて本種の交尾行動を撮影した。

餌は主に果実や昆虫である。

生え変わった吹き流しを雄のパプアニワシドリが集め、巣の飾り付けに用いることがある。


  1. ^ BirdLife International (2012). "Pteridophora alberti". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.2. International Union for Conservation of Nature. 2013年11月26日閲覧
  2. ^ Papua New Guinea Birds of Paradise (1990). William S. Peckover


「フキナガシフウチョウ」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フキナガシフウチョウ」の関連用語

フキナガシフウチョウのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フキナガシフウチョウのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフキナガシフウチョウ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS