ピザ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 14:30 UTC 版)
食べ方
- イタリア
イタリアでは、基本的に焼き立てを、パリッとした状態で食べる。冷えたものは基本的に食べない。ピッツェリア(座って食べるピザ店)では、1枚が1人前とされ、ナイフとフォークを使って食べる。しかし歩きながらピザを食べるときは、上面を内側にして二つに折って手で食べることもあり、この食べ方を「ア・リブレット」(a libretto、「本のように」)と呼ぶ。
イタリアではオレガノは、新鮮なオレガノが載せて焼くことが一般的。イタリアでは食べる人自身が食べる直前にしばしばアーリオ・オーリオ(にんにくを漬け込んだオリーブ油)をかける。
なお、イタリアでもあらかじめ焼かれていたものが惣菜店やスーパーマーケットで並べられて販売されていることはあるが、それを買う場合は家庭のオーブン[注釈 1]で焼き直して食べる。
- アメリカ
アメリカではナイフとフォークを使うよりも、大型のものをピザカッターなどを使って放射状あるいは碁盤目状に等分し、一切れずつ手でつまんで食べる方が一般的である。アメリカでは宅配のピザを食べることが多く、店でカットされて宅配箱に入れられ宅配され、配達中にやや冷えた状態で食べることが一般的。
アメリカではしばしば粉末のパルメザンチーズをかけ、乾燥オレガノをふりかけることもある。辛いもの好きの人は、乾燥した唐辛子を砕いたクラッシュド・ペッパーをかけることもある。
- 日本
日本ではイタリア料理店で食べる場合とアメリカ風の宅配を利用する場合で食べ方が異なる。イタリア料理店では焼き立てを、ナイフとフォークで食べ、アーリオ・オーリオをかけるなどして食べる。
アメリカ風ピザ宅配を利用する場合は、具沢山なのでそのまま食べるのが一般的。パルメザンチーズをかける場合もある。辛いもの好きの人ではタバスコ・ソースをかける場合もある。冷えたらオーブントースターで温め直して食べることも行われる。タバスコソースは日本ほかアメリカでは好まれる一方イタリアではレストランにはほとんど置かれていない[5]。
注釈
- ^ 一般的なイタリアの家庭には、しっかりとしたオーブンがある。
出典
- ^ 『イタリアマンマの粉ものレシピ - 本格的ピッツァやパスタが家で作れる!』講談社、2016年
- ^ Schwartz, Arthur. Naples at Table. Harper Collins, New York, 1996. p.67
- ^ ナポリピザの職人技、ユネスコ無形文化遺産に決定(ロイター、2017年12月8日、2022年2月5日閲覧
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o The Washington Post, Five myths about pizza
- ^ “ピザに辛味調味料 日米で好まれるタバスコ «389» | 上毛新聞社のニュースサイト”. ピザに辛味調味料 日米で好まれるタバスコ «389» | 上毛新聞社のニュースサイト. 2023年1月27日閲覧。
- ^ “Publication of an application pursuant to Article 8(2) of Council Regulation (EC) No 509/2006 on agricultural products and foodstuffs as traditional specialities guaranteed” (英語). EUR-Lex (2008年2月14日). 2021年12月11日閲覧。
- ^ “Ventunesima revisione dell'elenco dei prodotti agroalimentari tradizionali - Tabella con suddivisione per Regione e categoria merceologica (293.69 KB)” (pdf) (イタリア語). Ministero delle politiche agricole alimentari e forestali. 2021年12月4日閲覧。
- ^ “Disciplinare Internazionale Per L’ottenimento Del Marchio Collettivo “Verace Pizza Napoletana” – (Vera Pizza Napoletana)” (pdf) (イタリア語). Associazione Verace Pizza Napoletana (AVPN). 2021年12月14日閲覧。
- ^ “ピザはバランス栄養食”. ピザ協議会. 2013年4月13日閲覧。
- ^ La vera pizza napoletana - ピザについて(イタリア語)
- ^ 「イタリアでピザの『自動製造販売機』が登場へ」 ロイター、2009年3月27日、2022年2月5日閲覧
- ^ a b c d e 「ピザ」『るるぶイタリア'16』JTBパブリッシング、2015年、付録25頁。ISBN 978-4533107580。
- ^ クレイグ・グレンディ『ギネス世界記録 2023』KADOKAWA、2022年11月10日、209頁。ISBN 978-4-04-911140-8。
- ^ ピザのマーケット - ピザ協議会
- ^ 「兵庫人 挑む」第9部 われら地球人 ニッポンで追い求める夢 祖国離れ苦労の末に得た幸せ - 神戸新聞、2007年12月23日
- ^ ピザ東京デビューは丸?四角? - 東京新聞、2006年6月10日
- ^ みんな知ってる? 11月20日はピザの日 - ピザ協議会(PDF)
- ^ 小麦粉のおはなし (財)製粉振興会、2003年4月
- ^ Tokyo Underworld: The Fast Times and Hard Life of an American Gangster in Japan Robert Whiting, Knopf Doubleday Publishing Group, Sep 29, 2010
- ^ 『東京アンダーワールド』ロバート・ホワイティング(角川書店)
- ^ 『近代日本食文化年表』小菅桂子(雄山閣出版、1997年)
- ^ ジェーシー・コムサ 大河原愛子会長 - BSジャパン「直撃! トップの決断」 2007年4月28日放送
- ^ 【動画付き】神宮の森に“青空カフェ”誕生…「シェーキーズ」日本上陸35年目の挑戦 ニュースウォーカー
- ^ 「外食史に残したいロングセラー探訪(35)紅鹿舎ピザトースト」 2009年12月7日付『外食レストラン新聞』10面
- ^ 「東京ふつうの喫茶店」第67回「カフェレストラン 紅鹿舎(有楽町) ピザトーストの元祖」 平凡社
- ^ “ドミノ・ピザの紹介”. 株式会社ドミノ・ピザ ジャパン. 2016年6月9日閲覧。
- ^ “自販機で“焼きたてピザ”⁉︎ 広島で設置、連日大行列”. SankeiBiz. 2018年9月5日閲覧。
- ^ “ピザの“自販機”が広島に登場‼︎「3年で全国100台」目標、あなたの街にも?”. オトナンサー (株式会社メディア・ヴァーグ). (2018年8月9日) 2018年9月12日閲覧。
- ^ お得な“2時からセット”で「イタリアンホットサンド」が復活! 2009年8月20日付け 東京ウォーカー
- ^ 採用情報:ヒット商品変遷史まで 昭和43年〜昭和60年 井村屋
- ^ アメリカ人の彼等が愛するお国の味!? excite.ニュース 2009年4月23日 10:00(2020年7月1日閲覧)
- ^ ドミノピザが宅配にドローンを採用? 「ドミコプター」テスト映像を公開(動画あり)
- ^ ドローン(無人飛行機)で配達するロシアのピザショップの実態
- ^ “【2023年版】宅配ピザチェーンの店舗数ランキング|日本ソフト販売株式会社”. www.nipponsoft.co.jp. 2023年3月18日閲覧。
- ^ Bitcoin Pizza Day: Celebrating the Pizzas Bought for 10,000 BTC - ビットコイン・ピザ・デー(英語)
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