バークシャー・ハサウェイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 07:50 UTC 版)
本社が置かれているキューイット・プラザ | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 |
NYSE: BRK.A NYSE: BRK.B |
略称 | バークシャー |
本社所在地 |
アメリカ合衆国 68131 ネブラスカ州オマハ ファーナムストリート 3555[1] 北緯41度15分26.5秒 西経95度57分55.4秒 / 北緯41.257361度 西経95.965389度 |
設立 | 1888年[2] |
業種 | 保険業 |
事業内容 | 持株会社 |
代表者 | ウォーレン・バフェット(会長・CEO) |
資本金 | 800万ドル[3] |
売上高 | 2,761億ドル(2021年) |
営業利益 | 1,117億ドル(2021年) |
純利益 | 898億ドル(2021年) |
純資産 | 5,149億ドル(2021年) |
総資産 | 9,588億ドル(2021年) |
従業員数 | 37万2千人(2021年) |
主要株主 | ウォーレン・バフェット(30.71%) |
主要子会社 | 主要子会社の項を参照 |
外部リンク | Berkshire Hathaway(英語) |
概要
ウォーレン・バフェットが会長兼CEOを、チャーリー・マンガーが副会長を務める[6]。バークシャー・ハサウェイには2018年現在15人の取締役及び役員がおり、様々な子会社、関連会社、株式などを所有している。実質的に会長兼CEOで筆頭株主であるウォーレン・バフェットと、副会長のチャーリー・マンガーの2人が運営する株式会社の形態をとった投資ファンドと言われている[7][8]。
バフェットは「株式会社という形態をとっていても、バークシャーはパートナーシップであると私たちは考えている」[7]「私たちの長期的な財政上の目的は、バークシャー株の内在価値の一株当たり平均年間収益率を最大限に高めることである」と表明している。
バフェットは、内在価値と乖離した高い株価を好んでおらず、「バークシャーの株価は内在価値を反映した妥当な水準であること」を望んでいる[9]。
歴史
1888年、ホレイショ・ハサウェイによってハサウェイ製造会社が綿紡績事業として創立された。この会社は最初の10年は成功したが、第二次世界大戦後シーバリー・スタントンによって経営され綿織物産業の全体的な衰退に苦しんだが不況の後に収益性が改善した。
1950年代、ハサウェイ製造会社は、19世紀初期から事業をしていた綿織物会社バークシャー・ファイン・スピニング・アソシエイティーズと合併し、バークシャー・ハサウェイとなる。バークシャー・ハサウェイは15ヵ所の工場を所有し、120万ドル以上の収入があり、また1万2000人以上の労働者を雇用していた時期もある。本社はマサチューセッツ州ニューベッドフォードにあった。しかしながら、これらの工場の内の7ヵ所は次の10年間の間に閉鎖され、大規模な一時解雇も行われた。
1962年、ウォーレン・バフェットはバークシャー・ハサウェイが本当の価値よりも安値で取引されていると確信して株を買い始めた。スタントンの家族と衝突の後に、バフェットは十分な株を取得し、この会社を支配した。バフェットはバークシャー・ハサウェイの中核ビジネスである綿織物紡績業を維持したが、1967年までに投資業に事業を拡大していった。
1970年代の終わりにバークシャー・ハサウェイは、今日バークシャーの投資業の主要な資金源であるガイコを取得し、今日の投資業のスタイルとなった。1985年、バークシャー・ハサウェイの歴史的中核事業である綿紡績事業を終了した。
注釈
出典
- ^ “公式ホームページ”. Berkshire Hathaway (2020年). 2020年2月25日閲覧。
- ^ “バークシャー・ハサウェイ【BRK.A】”. 2022年8月23日閲覧。
- ^ “BRK.A Common stockの項”. Yahoo!ファイナンス (2020年). 2020年2月25日閲覧。
- ^ 企業情報|バークシャー・ハサウェイ Yahoo!ファイナンス 2021年3月25日閲覧。
- ^ “バフェット氏投資会社、自社株買い最高 Apple依存も(写真=AP)”. 日本経済新聞 (2020年11月8日). 2021年10月7日閲覧。
- ^ BRK.A Company Profile2018年4月10日閲覧
- ^ a b ローレンス・A・カニンガム 「バフェットからの手紙」(2000) 54頁
- ^ バートン・マルキール「ウォール街のランダムウォーカー 原著第9版」(2009) 454-455頁
- ^ 庄司貞矢 「バフェットの謎」(2000) 85-86頁
- ^ “年次報告書” (PDF). Berkshire Hathaway (2014年). 2020年2月25日閲覧。
- ^ “BRK.A”. ロイター (2020年). 2020年2月25日閲覧。
- ^ “年次報告書” (PDF). Berkshire Hathaway (2016年). 2020年2月25日閲覧。
- ^ “バークシャー・ハサウェイの損益計算書”. Yahoo!ファイナンス (2020年). 2020年2月25日閲覧。
- ^ “子会社一覧”. Berkshire Hathaway (2020年). 2020年2月25日閲覧。
- ^ バークシャー、オキシデンタルに今期から持分法適用 増益効果も REUTERS 2022年11月7日配信 2022年12月5日閲覧。
- ^ “Corporate Ownership”(英語) ガイコ社の企業紹介ページ。
- ^ “About Our Insurance Products”(英語) ガイコ社の自社保険商品紹介ページ。
- ^ 「ケルン再保険が、2010年7月1日よりジェネラル・リインシュアランスに社名変更」 ビジネスワイヤに掲載された記事。2010年6月3日掲載、2012年2月27日閲覧。
- ^ 「オランダのING、米バークシャー子会社に国内再保険部門を売却」 ロイター通信の記事。2007年12月29日掲載、2012年2月27日閲覧。
- ^ 「米バークシャー、金融保証会社に出資の可能性=通信社」 ロイター通信の記事。2008年1月11日掲載、2012年2月27日閲覧。
- ^ 「NY州当局:モノライン業界への新規参入促す-求む「バフェット氏の次」」 ブルームバーグの記事。2008年2月6日掲載、2012年2月27日閲覧。
- ^ a b c “History”(英語) ミッドアメリカン・エナジー・ホールディングス・カンパニーの会社沿革紹介ページ。
- ^ a b c “FOR IMMEDIATE RELEASE~BERKSHIRE HATHAWAY, WALTER SCOTT AND DAVID SOKOL TO ACQUIRE MIDAMERICAN ENERGY HOLDINGS; TRANSACTION PRICED AT 29% PREMIUM TO MARKET~”(英語) バークシャーなど三者が共同でミッドアメリカン社を買収することを決定したと発表するバークシャー社のプレスリリース。(1999年10月25日発表)
- ^ 「ネットワーク事業(電力・都市ガス・航空等)の競争政策-海外の経験に学ぶこと-」本文その2(2/2) (PDF) 内閣府「経済財政分析ディスカッション・ペーパー」2003年第4回分(内閣府・政策統括官(経済財政分析担当)発行、2003年7月公開)
- ^ a b “Overview”(英語) ミッドアメリカン・エナジー・カンパニーの会社概要。
- ^ “Facts at a Glance”(英語) ミッドアメリカン・エナジー社が公表している2010年度の電力事業・ガス事業における実績。顧客件数や料金体系などが示されている。
- ^ 「バフェット氏のミッドアメリカン:米FPLの風力発電資産を買収か」(日本語) ブルームバーグ日本語版の記事。2009年6月2日掲載、2012年3月18日閲覧。
- ^ a b 「バフェット氏の電力部門:独シーメンスに風力タービン258基を発注」(日本語) ブルームバーグ日本語版の記事。2010年12月29日掲載、2012年3月18日閲覧。
- ^ 「三菱風車/アメリカ アイオワ州の納入実績」(日本語) 三菱重工業のホームページより。
- ^ “年次報告書” (PDF). Berkshire Hathaway (2018年). 2020年2月25日閲覧。
- ^ “Berkshire Hathaway Portfolio Tracker”. CNBC 2018年4月3日閲覧。
- 1 バークシャー・ハサウェイとは
- 2 バークシャー・ハサウェイの概要
- 3 発行株式
- 4 取締役
- 5 買収
- 6 保有株式(買収企業を除く)
- 7 寄付事業
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