ネズミムギ ネズミムギの概要

ネズミムギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/28 13:15 UTC 版)

ネズミムギ
ネズミムギ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Liliopsida
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
: ドクムギ属 Lolium
: ネズミムギ
L. multiflorum
学名
Lolium multiflorum Lam.)
和名
ネズミムギ

分布

ヨーロッパを原産地とする[1]

北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、オセアニアといった世界の温帯から暖帯に帰化し、日本でも北海道から九州までの各地に広く見られる[2]

特徴

ネズミムギ(Lolium multiflorum Lam.)は、単子葉植物イネ科ドクムギ属の植物である。牧草として使われ、日本ではごく普通な雑草としてよく見られるもののひとつでもある。

一年草ないし二年草で、根元で枝分かれして束生し、背丈は30-100cmに達する。全体にすらりとした印象。茎には数節があって葉をつける。葉は細長く、長さ11-20mm、幅は3-8mm、ほぼ偏平で緑色。基部は葉鞘となる。

花期は5-7月で、茎の先端から一つの穂状花序を出す。穂は長さ15-30cm、ほぼ直立し、ほぼ等間隔に多数の小穂をつける。主軸は小穂ごとにやや曲がる。小穂には柄がなく、二列に並んだ小花の列の一方を茎に向ける。小穂は左右から扁平なので、穂全体も多少とも左右に扁平な印象となる。

小穂は両端のとがったやや細めの披針形で偏平、長さ1-2.5cm。緑色で無毛、8-20花を含む。穎はいずれも先がとがり、細い芒がある。

この類の小穂は比較的単純で、二列に並んだほぼ同じ形の両性小花が数個並んでいる。ただし基部にある小花を含まない穎である包穎は普通は二個あるが、この種では穂の先端の一個がこの形を保っているものの、側面にでる小穂では一つしか持たない。残っているのは軸の反対側の包穎で、これは第二包穎に当たる。

乾燥した草地に生える。道ばたでもよく見かけ、特に裸地によく出現する。小さな束になってまっすぐに立つ姿は独特である。ただし後述の近似種も同時にでる。

家畜の飼料として使用される場合、0.2%以上の硝酸態窒素が含まれていると、食欲不振やふらつき、時には呼吸困難や突然死を引き起こすこともある硝酸塩中毒を起こす可能性があり、継続的に比較的高濃度の硝酸態窒素を含む飼料を牛が食べることによって流産や胎児の異常、乳量や成長への影響等の慢性中毒が引き起こされる可能性も指摘されている[3]。イタリアンライグラスでは、「ワセアオバ」という品種が他の品種と比べて硝酸態窒素を蓄積しにくい事が判明しており[3]、幼苗期の硝酸態窒素濃度が低い個体を選び出し、それらの個体どうしを交配させる方法で硝酸態窒素の蓄積の少ない品種を生み出すことができる[3]

外来種問題

日本では明治時代から緑化や牧草に用いるために導入された[2]。しかし、国立公園などの原生的な自然環境に侵入して、希少な在来種の植物の生育を阻害する可能性が懸念されている[1]。また、花粉症の原因にもなる[2]。そのため、外来生物法によって要注意外来生物に指定されている[1]




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