ナミビア 保健

ナミビア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 01:29 UTC 版)

保健

HIVが蔓延し国民の健康を脅かす重大な脅威となっている。2019年のHIV感染者は推計で約21万人であり、感染率は12.7%に達した[18]。HIV無症候性キャリアはそれ以上と推定されている。2019年のHIV/AIDSによる死亡者は約3000人だった[18]

文化

宗教

ツメブキリスト教教会

キリスト教が人口の80%から90%を占め、そのうちの50%がルーテル派である。在来信仰が人口の10%から20%を占める[18]

教育

2018年の推計によれば、15歳以上の国民の識字率は91.5%(男性:91.6%、女性:91.4%)である[18]。2014年の教育支出はGDPの3.1%だった[18]初等教育では各民族語によりなされるが、初等教育の高学年より、英語が取り入れられ、中等教育高等教育ではほぼすべての授業を英語で行っている。中等教育以上でも独立以前の公用語であったドイツ語やアフリカーンス語での教育も一部認められている。なお、1980年代まではアフリカーンス語が唯一の教授言語であった。

それまで、長年の間共通語として機能してきたアフリカーンス語で行われてきた教授言語を莫大な予算を投じて、あまり使われていなかった英語に変えたことによる弊害も出てきている。特に、教師の英語力が著しく不足している点が問題となっており、結果として全体の教育レベルの低下を招いているとされ、教授言語の英語化は失敗であったとの指摘もある[20]

婚姻

婚姻時は、夫婦同姓とする、あるいは夫婦別姓とすることから選択することが可能。子の姓に関しては、両親のいずれかの姓とする。2013年現在、子の姓についてより選択肢を広げる法改正について議論がなされている[21]

祝祭日

祝日が日曜日の場合は翌日が振替休日となる。
日付 日本語表記 現地語表記 備考
1月1日 元日
3月21日 独立記念日
移動祝日 聖金曜日 3月 - 4月
移動祝日 復活祭月曜日 3月 - 4月
5月1日 メーデー
5月4日 カシンガの日
移動祝日 主の昇天 復活祭の40日後
5月25日 アフリカの日
8月26日 英雄記念日
12月10日 人権の日
12月25日 クリスマス
12月26日 ボクシング・デー

スポーツ

ナミビア国内では、サッカーラグビークリケットが最も盛んなスポーツとなっている。ラグビーナミビア代表は、ラグビーワールドカップにはこれまで6度出場しているものの、2019年大会まで全て予選プールで敗退している。サッカーナミビア代表FIFAワールドカップには未出場であるが、アフリカネイションズカップには3度の出場経験をもつ。また、2020年にプロサッカーリーグのナミビア・プレミアサッカーリーグ英語版も創設されている。クリケットでは国際競技連盟国際クリケット評議会に1992年に加盟した[22]。2027年のクリケット・ワールドカップは、南アフリカとジンバブエとの3カ国共催を予定している。


  1. ^ The Constitution of The Republic of Namibia”. 2013年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月6日閲覧。
  2. ^ a b UNdata”. 国連. 2021年10月10日閲覧。
  3. ^ a b c d e IMF Data and Statistics 2021年10月18日閲覧([1]
  4. ^ ヘニング・メルバー編 『わたしたちのナミビア――ナミビア・プロジェクトによる社会化テキスト』 ナミビア独立支援キャンペーン・京都訳、現代企画室〈PQブックス〉、東京、1990年3月21日、初版第一刷、79-84頁。
  5. ^ ヘニング・メルバー編 『わたしたちのナミビア――ナミビア・プロジェクトによる社会化テキスト』 ナミビア独立支援キャンペーン・京都訳、現代企画室〈PQブックス〉、東京、1990年3月21日、初版第一刷、117-131頁。
  6. ^ ヘニング・メルバー編 『わたしたちのナミビア――ナミビア・プロジェクトによる社会化テキスト』 ナミビア独立支援キャンペーン・京都訳、現代企画室〈PQブックス〉、東京、1990年3月21日、初版第一刷、131-138頁。
  7. ^ ヘニング・メルバー編 『わたしたちのナミビア――ナミビア・プロジェクトによる社会化テキスト』 ナミビア独立支援キャンペーン・京都訳、現代企画室〈PQブックス〉、東京、1990年3月21日、初版第一刷、149-152頁。
  8. ^ 星昭、林晃史 『アフリカ現代史I──総説・南部アフリカ』 山川出版社〈世界現代史13〉、東京、1988年8月20日、初版第三刷、267頁。
  9. ^ 青木一能「アンゴラとキューバ」『アフリカラテンアメリカ関係の史的展開』矢内原勝、小田英郎:編、平凡社 1989/06
  10. ^ a b 外務省 ナミビア基礎データ
  11. ^ 「乾燥した大地」森島済 p49-50(「ナミビアを知るための53章」所収)水野一晴・永原陽子編著 明石書店 2016年3月20日初版第1刷
  12. ^ 「変化に富む地形と地質」山縣耕太郎 p26(「ナミビアを知るための53章」所収)水野一晴・永原陽子編著 明石書店 2016年3月20日初版第1刷
  13. ^ 「ダイヤモンド」山縣耕太郎 p45(「ナミビアを知るための53章」所収)水野一晴・永原陽子編著 明石書店 2016年3月20日初版第1刷
  14. ^ 「鉱業の変遷」藤岡悠一郎 p176-177(「ナミビアを知るための53章」所収)水野一晴・永原陽子編著 明石書店 2016年3月20日初版第1刷
  15. ^ ナミビア航空公式Twitter”. 2021年11月14日閲覧。
  16. ^ A profile and atlas of the Cuvelai-Etosha Basin | JARO Consultancy”. jaroconsultancy.com. 2023年4月5日閲覧。
  17. ^ Map Namibia - Popultion density by administrative division”. www.geo-ref.net. 2023年4月5日閲覧。
  18. ^ a b c d e f g CIA World Factbook "Namibia"2020年12月1日閲覧。
  19. ^ Vision 2030 - 青年海外協力隊 in ナミビア
  20. ^ Namibia's language policy is 'poisoning' its children:guardian UK
  21. ^ Rules on birth registration and children's surnames, Ministry of Home Affairs and Immigration, February 2013.
  22. ^ Cricket Namibia 国際クリケット評議会 2023年9月20日閲覧。






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