ソニック・ザ・ヘッジホッグ3 ゲーム内容

ソニック・ザ・ヘッジホッグ3

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 16:42 UTC 版)

ゲーム内容

基本動作

基本的なシステムは『ソニック2』と同じだが、新たに以下のアクションが追加された。

ダブル回転アタック
ソニックのみ可能で、ジャンプ中にもう一度ボタンを押すとダブル回転アタックをする。判定は極めて短いが、一瞬だけソニックの周辺に風の渦ができ僅かに攻撃範囲が広がり、無敵判定がつく。
普通では倒せないようなダメージ範囲の広い敵や、通常ジャンプでわずかに届かない相手を攻撃する他、弾丸などを弾くことも出来る。
空を飛ぶ・水中を泳ぐ
テイルスのみ可能(テイルス単独での1Pプレイか、ソニック&テイルスでの2P)で、ジャンプ中にボタンを連打すると尻尾を使って空を飛んだり、水中を泳いだりできる。ただし、一定時間が経つと疲れて降下してしまう。地面に付くと疲れが回復する。
このアクションの利用でソニックでは行けない所へ移動できる。2人同時プレイにおいて、テイルスが飛んでいる時に、ソニックがテイルスに向かってジャンプすると、ソニックがテイルスにつる下がり、一緒に移動できる(水中では不可能)。

アイテム取得時の動作

フレイムバリア
このアイテムを取得すると炎攻撃を無効にする事ができる。ただし、水中に入るとバリアが消えてしまう。
溶岩や火炎放射だけではなく、エッグマンの作るロボット兵器のブースター部分などのダメージ判定も無効化するため、これを装備した際に難易度が低下するシーンが多い。
ソニックの場合のみ、ジャンプ中にもう一度ボタンを押すとソニックが火に包まれた状態で空中ダッシュする。
アクアバリア
このアイテムを取得すると水中で息継ぎをする必要がなくなる。
ソニックの場合のみ、ジャンプ中にもう一度ボタンを押すと地面にバウンドし、飛び跳ねる事ができるようになる。この跳びはねは地上では滞空時間が短いが、水中では驚異的な高さまでジャンプする事が可能。
サンダーバリア
このアイテムを取得するとリングを吸い寄せるようになり、電気系の攻撃やギミックを無効にする事ができる。ただし、水中に入るとバリアが消えてしまう。
ソニックの場合のみ、ジャンプ中にもう一度ボタンを押すと二段ジャンプができる。

セーブ機能

今作は『ソニックCD』に続いてバックアップ機能が搭載され、電源を切っても前回のゾーンの続きをプレイする事が可能になった。

現在のゾーン・カオスエメラルドの所有数・ソニックのストック数が、進行状況としてセーブされる。ゾーンのセーブは、各ゾーンのアクト2をクリアして次のゾーンに進むか、カオスエメラルドを手に入れたタイミングで行われるが、再開は必ずセーブされたゾーンのアクト1からとなり、またデータ内でクリアしたスペシャルステージは再びプレイできなくなる。

セーブデータは6つまで保存可能で、セーブ機能なしでプレイしたい場合は、NO SAVEモードを選択する事ができる。なお、プレイヤーキャラはゲーム開始時にソニック&テイルス(2人プレイ)・ソニック(1人プレイ)・テイルス(1人プレイ)の3つから選択できるが、一度選択するとそのセーブデータ内で途中変更する事はできない。

また、ソニック3の後編に当たる『ソニック&ナックルズ』のロックオンシステムを使う事で、両ゲームの全ステージをセーブ機能付きでプレイする事ができ、ナックルズを選択する事も可能になる。

COMPETITIONモード

2人で対戦できるモード。モードの種類は以下の通り。操作キャラはソニックとテイルスに加え、ナックルズもこのモードのみ操作することができる。ナックルズはソニックと同じ設定だが、スピードはソニックより若干少し遅いがテイルスより速い。同じ画面上半分が1P、下半分が2Pとなる。早く5周できたプレイヤーが勝利となる。残機数は無限だが、ミスするとペナルティとして1週引かれてしまう。スタートする前にスピンダッシュのスタンバイ可能だが、ラインに出るとファールになり、ペナルティは無いがスタートのやり直しになってしまうので注意。

GRAND PRIX
5回対戦する。1人の場合は練習になる。ゲーム開始前にアイテムをありかなしを選べる。
MATCH RACE
1回のみ対戦する。1人の場合は練習になる。ゲーム開始前にアイテムをありかなしを選べる。
TIME ATTACK
1人でタイムアタックを行う。操作は1Pだけで対戦の練習としても最適。アイテムは一切登場しない。

注釈

  1. ^ タイトルとしてはシリーズ第3作目だが、1993年に『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』(1992年)と本作の合間に『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』(1993年)が発売されているため、実質的にはシリーズ第4作目となる。
  2. ^ 『ソニック&ナックルズ』での名称。
  3. ^ ドリームキャスト用ソフト『ソニックアドベンチャー』(1998年)以降の作品ではマスターエメラルドがカオスエメラルドを制御する設定となっている。
  4. ^ 取扱説明書17ページ、『あやしい場所にアタック』の文中に「上に乗って方向ボタン上下で動かせるものもある」と記述されている。

出典

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