ジャガーネコ ジャガーネコの概要

ジャガーネコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/18 10:04 UTC 版)

ジャガーネコ
ジャガーネコ Leopardus tigrinus
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
: ネコ科 Felidae
: オセロット属 Leopardus
: ジャガーネコ L. tigrinus
学名
Leopardus tigrinus
(Schreber 1775)
和名
ジャガーネコ
英名
Oncilla
ジャガーネコの生息分布図
ジャガーネコの毛皮。その美しい毛並みから、ジャガーネコはしばしば毛皮のために狩猟の対象となる。

オセロットマーゲイ分類学的に非常に近く、身体の模様などが類似するが、華奢でより小型である。毛皮が美しいため乱獲され、現在絶滅の危機に瀕している。

イエネコとの間に繁殖能力のない雑種をつくることができる。この雑種は毛色がジョフロイネココドコドとよく似ている[1]

分布

主にコスタリカからアルゼンチン北部までに分布すると考えられているが[2]、それぞれの生息地間に隔たりがあり、正確な分布は分かっていない[3]雲霧林に生息する傾向が強い。また、マーゲイやオセロットに比べて標高の高い所にも生息し[2]コロンビアの標高4500メートルの高地や、エクアドルアンデス山脈高地や、ブラジルの高地にある亜熱帯林で見られる[2]。その他、低木地やカンポ・セハードでもその生息が確認されている[4]

形態

体長45 - 65 cm、尾長26 - 33 cm、体重1.5 - 3.0 kg。メスはオスより小柄[1]イエネコより若干大きいが体重は軽い[5] 。鼻鏡はピンク色で、虹彩は薄茶色または金色である。体背面の被毛の地色は明るい黄褐色で、背面や側面に斑紋(バラ斑)が縦方向に並ぶ。腹は色が淡く、暗色の斑点がある[6]。尾には10 - 11本の縞が並び、先端は黒い。耳は丸く、耳の後ろは黒く眼状紋がある[1]。首の両脇を二対の黒い線が縞状に走る。毛色には個体差がある。また黒変種(Black Tiger Cat)の個体が多い。ベネズエラではしばしば黒変種が見られる。

外見はオセロットやマーゲイによく似ている[6]が、より小柄で体格が細く、鼻口部が狭い[4]。またマーゲイより尾が小さめで体の花状斑が小さく、毛がやや荒いが、小さなマーゲイはジャガーネコとほぼ同じ大きさであるため両者はよく混同される[1]




「ジャガーネコ」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジャガーネコ」の関連用語

ジャガーネコのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジャガーネコのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジャガーネコ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS