ギミック (プロレス) ギミックチェンジ

ギミック (プロレス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/29 06:37 UTC 版)

ギミックチェンジ

ギミックを変更することをギミックチェンジという。人気が低迷しているレスラーの改善策として実施されることが多いが、人気レスラーがアングル上の必要により行う場合もある。多くの場合、リングネームや外見の変更が伴う。D-ジェネレーションXとして出場時のショーン・マイケルズトリプルHなどが代表例として挙げられる。

またアメリカでは、ギミックに伴うリングネームが団体の権利になっており、移籍すると以前のリングネームが使えなくなるという例も多い。

この他、同一団体の興行においては、ヒール改心してベビーフェイスに転向」・「ベビーフェイスが闇落ちしてヒールに転向」といった、観客を飽きさせないための演出がなされる。

小道具としてのギミック

プロレスラーのキャラクターという意味ではなく、プロレスラーのキャラクターを抱かせるために使われる小道具のことをギミックと呼ぶことがある。もとはジュース(流血)するためのカミソリを仕込んだ小道具を指すことが多いが、今日では前述したゴージャス・ジョージ他が使用したガウンや日系レスラーの田吾作タイツ姿と下駄や足袋といったコスチューム、入場の際に民族をアピールするため掲げる国旗類(その多くは実際には別の民族国籍のレスラーが該当民族に扮している)のほか、悪役レスラーが使用する凶器シューズ、ザ・シーク火炎タイガー・ジェット・シンサーベル上田馬之助竹刀スタン・ハンセンブルロープブルーザー・ブロディのチェーン、毒霧などからマスク凶器などの小道具、はてはジェイク・ロバーツが持ち込んだリッキー・スティムボートが持ち込んだ大トカゲといった小動物もギミックと呼ばれる。

覆面レスラーは当初ライセンス等の問題で身分を隠す必要性から生じたものであったが、次第にペイントレスラー同様、ギミックの要素として活用されていく。

日本におけるギミック

日本では、全面的にギミックが適用されているのは覆面レスラーが中心で、みちのくプロレス大阪プロレスハッスルでは地域に関連したものをギミックとして用いたレスラーが多い。最近ではDDTプロレスリングを始めとするエンタテインメントを前面に打ち出した団体において覆面でなくともギミックを取り入れるレスラーが目立つようになった。

部分的にギミックが適用されているレスラーも存在する。代表例は佐々木健介北斗晶中嶋勝彦の「健介ファミリー」である。健介と北斗は戸籍上も夫婦であるが、中嶋は弟子であって実子ではない。しかし、「健介ファミリー」として登場するときはギミック上健介と北斗の息子となり、また北斗も「鬼嫁」を演じている。

川田利明全日本プロレスに所属していた時期、普段は饒舌であってもリング上やインタビューでは寡黙な姿勢をギミックとして貫いた(その後、ギミックチェンジしてハッスルテレビ番組への出演等では饒舌になっている)。全日本プロレスではわざと唾を飛ばしたりコミカルな動きで逃げたりといった試合展開を導入していた。

また、日本国内で行われるK-1総合格闘技の選手にも、感情移入を計らせるためギミックを付与されることがある。代表的なものは、ブアカーオ・ポー.プラムッククイントン・ジャクソンなどに与えられた貧困層ギミックである。

日本人ギミックレスラーの代表例




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