ガンスターヒーローズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/11 22:26 UTC 版)
ジャンル | アクションシューティング |
---|---|
対応機種 | メガドライブ |
開発元 | トレジャー |
発売元 | セガ |
プログラマー |
八井田満 菅波秀幸 |
音楽 | 半沢紀夫 |
美術 |
菊池哲彦 井内洋 |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア | 8メガビットロムカセット[1] |
発売日 |
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対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E10+(10歳以上) PEGI:3 OFLC:PG VRC:GA GRB:ALL |
売上本数 | 10万本 |
その他 | 型式: |
概要
サイドビュー型のアクションシューティングゲームで、プレイヤーはメインのショット攻撃とコマンド入力による特殊攻撃を使用して群がる敵を倒しながら進んで行く(攻撃方法の詳細は後述)。ステージ途中には中ボス、ステージ最後にはボスが待ち受けており、これらを倒すとステージクリアとなり次のステージへと進んで行く。画面スクロールは基本的には任意進行だが、強制スクロールのシューティングやコマンド入力だけで戦うような特殊な状況になる場合もある。
プレイヤーはプレイ開始時に「レッド」と「ブルー」のどちらかを選び(2人プレイ時でも同キャラが選択可能)、初期装備の武器を4つの中から1つ選び、序盤の4ステージの中から任意のステージを選択してスタート。武器は途中で敵を倒すことにより出現するアイテムを回収することでチェンジできる。プレイヤーはライフ制であり、画面上部に表示されるライフ数値は敵の攻撃を受けるごとに減っていく。このライフ数値が0になるとゲームオーバー。なお、減ったライフはアイテム回収やステージクリアで回復可能。また2人同時プレイ時には、一方のプレイヤーからのライフを半分もらい途中参加で戦列に加わることもできる[2]。
コミカルなキャラクターながらも丁寧に作り込まれたゲーム内容や、高度なプログラムテクニックによる多関節のオブジェクトキャラクター、多彩で派手な演出は多くのプレイヤーから支持を集めた[2]。
2012年3月16日に開催された、膨大な収蔵品数と展示数を誇るアメリカの国立スミソニアン博物館が世界中の優れたゲームを特別展示した「アート・オブ・ビデオゲーム展」では、Atari VCSやファミリーコンピュータからPlayStation 3まで世代別の歴代ゲーム機と4本ずつのソフトが展示された中で、メガドライブ枠では『ファンタシースターIV』などと並んで本作が選出された[3]。2019年9月にはセガが手掛けリリースされる復刻系ゲーム機・メガドライブ ミニにプリインストールされる42作品の一つとして収録される。
ゲーム内容
攻撃方法
プレイヤーはショットの武器アイテムを同時に2つまで所持でき、基本の4種類の武器を合成させることで、合計で14種類もの多彩なショット攻撃が可能。2つ所持した状態なら、合成せずに基本武器を単体で使用するも可能。
またコマンド入力によりジャンプアタック、スライディング、タックル、投げ技などの特殊攻撃も使用できる。
ショット攻撃
基本武器
- フォース(黄)
- マシンガン。単発の威力は高くないが、弾速が速く連射が効く。
- ライトニング(青)
- レーザー。威力が高く貫通力もある。ただし判定が狭く連射力も低め。
- チェイサー(緑)
- ホーミング弾。非常に高いホーミング性でほぼ確実にヒットする。単発の威力は高いが弾速が遅い。
- ファイヤー(赤)
- 火炎放射。リーチはかなり短いが、出っぱなしで攻撃力が高く、振ることも可能。
合成武器
- ジョンのマシンガンSS(黄+黄)
- 弾体が大きくなり、若干ブレしながら飛ぶフォース。フォースの純粋な強化版で、威力や連射性能が増しておりクセが少ない。
- レーザー100(黄+青)[4]
- 振ることで32方向という細かな斜角で撃ち分けられるライトニング。ライトニングの弱点である攻撃範囲の狭さがやや解消されている。
- バカホーミング(黄+緑)
- 敵をサーチして若干弾道が曲がるフォース。弾も大きくなったが威力が低くなっている。
- バクレツファイヤー(黄+赤)
- 敵に当たるかショットボタンを放すと爆発して炎を撒き散らすフォース。連射性が失われた代わりに単発の威力が向上している。
- 暴れん坊レーザー(青+青)
- 連射性が上がり、切れ目のなくなったライトニング。攻撃範囲の狭さは変わらず[5]。
- シャチョーレーザー(青+緑)
- 狙った敵にまとわりつくように発射されるライトニング。オートで敵を追尾し弾速も速く便利な武器だが、威力は低めで一度まとわりつくと撃破か撃ちなおすまで他の敵が狙えない[6]。
- ハラキリレーザー(青+赤)
- 非常に射程の短いレーザーソード。威力は非常に高く、一部の敵の攻撃をかき消す効果がある。
- マキビシ弾(緑+緑)
- 弾が星型になったチェイサー。オートで敵を追尾し、敵が居ない時はプレイヤーをガードするように飛ぶ。弾速も向上しているが威力は低い。
- ロンリーソウルファイヤー(緑+赤)
- 発射後、方向入力で自在にで操ることが出来るファイヤー。威力が高く、一部の敵の攻撃をかき消せる。
- 死ね死ねファイヤー(赤+赤)
- 射程が伸びたファイヤー。振り回すことで更に射程を伸ばせたり、単発の炎弾を飛ばすことも出来るようになっている。その代わり若干威力が下がっている。
特殊攻撃
- ジャンプアタック
- レッドはボディアタック(横のみ)、ブルーはジャンプキック(斜め上・斜め下に打ち分け可)となる。
- タックル
- 体全体に攻撃判定が発生する。攻撃判定は大きいがやや隙がある。
- スライディング
- 食らい判定が小さく、攻撃しながら移動できて隙も少ない。
- 三角跳び
- 壁の方向(行き止まり)にジャンプした後、その壁を蹴って反対方向へジャンプ。
- 投げ
- 敵を任意の方向へ投げ飛ばす。ジャンプ中に空中投げしたり、敵の投げてくる爆弾を投げ返すことも可能。
- ぶら下がり→蹴り上げ
- 一部の地形に下から接触することでぶら下がり状態になる。この状態からショット攻撃を行ったり、蹴り上げ攻撃を出しつつ足場の上へ登ることも可能。
- 防御
- 敵の攻撃からのダメージを半減する。
- 振りほどき
- 敵に掴まれた状態から脱出する。
- ^ 前田尋之「Chapter 2 メガドライブソフトオールカタログ 1993年」『G-MOOK145 メガドライブパーフェクトカタログ』ジーウォーク、2018年6月29日、114 - 139頁。ISBN 9784862977779。
- ^ a b c d e f 「第5章 激ムズやりみみゲー! 10」『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!』マイウェイ出版、2018年4月1日、66-67頁。ISBN 9784865118704。
- ^ “米スミソニアン博物館で世界中の優れたゲームを展示する「アート・オブ・ビデオゲーム展」が開幕”. 2014年3月25日閲覧。
- ^ ネーミングは当時TVCMをしていたガソリン「レーサー100」のパロディ[要出典]。
- ^ 『暴れん坊天狗』が大好きなスタッフが命名したという[要出典]。
- ^ トレジャーの社長である前川正人がこの武器を愛用していたことから命名された[要出典]。
- ^ ““Nintendo Switch Online+追加パック”が本日よりサービス開始。ニンテンドウ64やメガドラソフトが楽しめる! 11/5からは『あつ森』DLCも!!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2021年10月26日). 2021年10月31日閲覧。
- ^ “3D Gunstar Heroes for 3DS”. GameRankings (2015年8月20日). 2016年3月11日閲覧。
- ^ “3D Gunstar Heroes for 3DS Reviews - Metacritic”. Web.archive.org. 2016年3月11日閲覧。
- ^ Marriott, Scott Alan. “Gunstar Heroes”. Allgame. 2012年11月19日閲覧。
- ^ Computer and Video Games, issue 142 (September 1993), pages 38-40
- ^ a b Electronic Gaming Monthly, issue 52 (November 1993), page 38
- ^ “3D Gunstar Heroes 3DS Review: Sega's Pride and Joy, Now Nintendo's Shining Star”. USgamer (2015年8月27日). 2016年3月11日閲覧。
- ^ a b “ガンスターヒーローズ まとめ [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年3月20日閲覧。
- ^ a b “ガンスターヒーローズ まとめ [ゲームギア]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年3月20日閲覧。
- ^ GameFan, volume 1, issue 10 (September 1993)
- ^ GamePro, issue 55 (February 1994), page 52
- ^ GamesMaster, episode 43 (series 3, episode 7), 21/10/1993
- ^ “Classic Review Archive - Gunstar Heroes”. Web.archive.org (2007年12月14日). 2016年3月11日閲覧。
- ^ “Gunstar Heroes Virtual Console Review”. IGN (2006年12月11日). 2016年3月11日閲覧。
- ^ Town, Jonathan (2015年8月20日). “3D Gunstar Heroes Review - 3DS eShop”. Nintendo Life. 2016年3月11日閲覧。
- ^ “3D Gunstar Heroes Review - Review”. Nintendo World Report. 2016年3月11日閲覧。
- ^ “Gunstar Heroes - Sega Megadrive - Mean Machines review”. Meanmachinesmag.co.uk. 2015年4月8日閲覧。
- ^ MegaTech rating, EMAP, issue 21.
- ^ Workman, Robert (2015年8月24日). “3D Gunstar Heroes Review | RETRO”. Readretro.com. 2016年3月11日閲覧。
- ^ [1][リンク切れ]
- ^ [2][リンク切れ]
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店 / インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、833頁、雑誌26556-4/15。
- ^ a b 「Chapter 04 1991年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、184頁。ISBN 9784872338805。
- ^ GameFan, volume 1, issue 3 (January 1993), pages 70-71
- ^ Electronic Gaming Monthly's Buyer's Guide. (1994).
- 1 ガンスターヒーローズとは
- 2 ガンスターヒーローズの概要
- 3 設定
- 4 登場キャラクター
- 5 他機種版
- 6 スタッフ
- 7 脚注
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